悪から生まれる、善なる力自分が苦しいと思うことから逃げ出したい、と思うのが人情ですね。でもね、逃げないことです。 Young Man Luther 『青年ルター』p211の、下から6行目途......
『新約聖書』の「マタイによる福音書」の五章には、「山上の説教(垂訓)」と呼ばれるイエスの教えがまとめられたところがあります。「幸いです、・・・」と言う言葉が繰り返されるところです。本田哲郎神父様は、この「幸いです」という意味は「神様からの力がある」という意味であると、教えてくれています。たとえば、5節の「幸いです、柔和な人は」は、本田哲郎神父様によれば、「抑圧にめげない人は、神からの力がある」となる、という具合です。
しかし、「抑圧にメゲナい」でいるから、「神様の力がある」のか? それとも、「神様の力がある」から、「抑圧のメゲナイ」のか? はにわかには分かりませんでしょ。私は、この両方とも真だ、と感じてんですね。この山上の説教をベースにしたと感じられる、エリクソンの言葉です。Toys and Reasons: Stages in the ritualization of experience.から。
幸いです、自分を大事に育ててくれたお母さんたちと同じようにすればいいんだわ、と思って、自分の新たな役割をすることによって、「良かったぁ」と感じることができるお母さん。自分が母親であることが、自分の赤ちゃんが次第に応答するようになることによって、「良かったぁ」と感じることができるお母さん。
私どもは、すべてのお母さんがこのように感じることができる社会を作っていくべきでしょう。