エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

バカを捨てて、優しいタッチを今日からでも

2016-07-22 08:14:23 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 
人生には無駄はない!
  発達に伴う人間力は、非常に脆くて、しかも、根源的な邪悪さがある、とエリクソンは言います。人間を本当によく知っている人ですね。エリクソンはね。内省と観察を、日々、刻々とし......
 

 

   発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども。生まれてすぐにネグレクトや虐待がある場合が、一番重たい発達トラウマ障害DTD愛着障害の子どものケースです。ぬくもりがなければ、脳までまともに発達しなくなります。しかも、人に触られることが嫌な子になってしまいます。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.140の第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 ローラのケースで見たように、タッチ、触れられることは、人間の発達にとって、なくてはならないことです。触られた体験に含まれる感覚的経路は、発達の始まりですし、視覚、嗅覚、味覚、聴覚の比べて、生まれた時に、一番働く感覚です。未熟児の研究によれば、優しい、肌と肌のふれあいは、体重増加、良い睡眠、成長のために役立ちます。

 

 

 

 

 

 あなたも、優しいタッチを、今日もしてくださいね。バカは止めてくださいね。

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#大バカをやり続ける学校!

2016-07-22 07:53:49 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
普遍的なのに、極めて個人的
  私どもが、苦しんでいることに希望を見出すのはね、キリストが十字架の苦しみの後に復活の悦びを体験して、モデルを示してくれているからなんですね。ただ、口で「こうしなさい」と......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子ども公衆衛生上でも、社会福祉の上でも、学校教育の上でも、最大の問題だ、と考えますが、ニッポンでは、まだ、発達トラウマ障害(DTD)の存在すら認識されていないのが、悲しき現状です。ウソとゴマカシだらけの個人と、その寄せ集めの腐った組織では、発達トラウマ障害(DTD)の子どもも、その家族も、さらに傷を負うことになっています。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.351の第2パラグラフの4行目途中から。

 

 

 

 

 

拙著では、どれだけたくさんのメンタルヘルスの課題が、薬物依存から自傷行為まで、真面な人間関係も助けも得られないために、耐えられないでいる,いろんな気持ちに折り合いを付ける試みとして、始まっているかを、お示ししてきました。しかし、発達トラウマ障害(DTD)の子どもにも大人にも関わる,様々な病院や学校などの施設は、私どもが今ここで生きていることの根っこになっている,人との関わりには様々な気持ちが絡んでいるという仕組みを無視しがちです。逆に、勘違いをしている学校や病院などの施設は、子ども等の「間違った考え」を正そうとしたり、不愉快ないろんな気持ちや困ったいろんな行動を抑え込んだり、するバカばかりしてんですね

 

 

 

 

 

 今のニッポンの学校や児童施設、病院でやっていることは、今日ヴァン・デ・コーク教授が指摘した通り、バカバカ(リ)です

 

 

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三つ子の魂が、人生も社会も左右する!!  神話じゃない、厳然とした事実

2016-07-22 07:05:25 | 聖書の言葉から

 

 

 

 

 

 
2つの関係、2つの議論
  今夜は、丸山眞男教授の第6夜の予定でしたが、予定変更することにしました。 アベシンちゃんと悪魔の仲間たちの悪魔の所業に対して、各方面から「異議あり」の声が上がってい......
 

 今宵は、エリクソンが臨床心理の哲人であることを示すところです。今宵エリクソンが述べることは、私どもサイコセラピストの日常の感慨そのものです。「つくづく、本当にそうだなぁ」、「なんで、これを大事にしないんだろうか?」と思う毎日です。Childhood and Society 『子どもの頃と社会』の至言から、P403-440.

 

 

 

 

 

 心理臨床をしてして教えられるのは、人は、幼いころに体験することが、自分の人生を左右する一番大事なところだということについて、何にも知らないという無知を、年と共に酷くさせがちだ、ということです。私どもはまた、歴史を作る者達と歴史を解釈する者達にも、巨大な盲点があると認めざるを得ませんね。それはすなわち、歴史を作る者達も解釈する者達も、社会の仕組みは、幼いころによって、左右される、ということを無視している、ということですよ。

 

 

 

 

 

 三つ子の子の魂を大事にする社会は幸いです。

 三つ子の魂を大事にしない社会は、呪いそのものです。

 今のニッポン、魂が呪いの塊と化しています。

 

 

 

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忘却の彼方に

2016-07-22 06:23:12 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 

 

 

 
人生には無駄はない!
  発達に伴う人間力は、非常に脆くて、しかも、根源的な邪悪さがある、とエリクソンは言います。人間を本当によく知っている人ですね。エリクソンはね。内省と観察を、日々、刻々とし......
 

 

 2年前(2014年)、心理臨床学会の招聘講演で、発達トラウマ障害(DTD)について講演した、Ruth Lanius ルース・ラニウスさんらが昨年出した本、Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self   consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること  意識、脳科学、治療』の翻訳。 最終章の第7章、p.276の、下から2行目途中から。

 

 

 

 

 

しかしながら、発達トラウマ障害(DTD)からの回復はいつでも、不完全であると考えられなくてはなりません。達トラウマ障害(DTD)を負わされた人が、思いやりのある人たちの社会に受け入れられて、初めて、発達トラウマ障害(DTD)からの回復した、と言えるんですね。思いやりのある社会とは、一層のレジリエンスを育み、個人も組織も、共に成長できるようになった社会です。そんな社会ができれば、自分に対する慈しみ、悦び、好奇心、「良かった」という気持ちを包み込んでいく力が、さらに育てっていくことでしょう。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、お友達はもとより、医者、教員、保育士など、本来は子どものことを理解する立場の人たちからも、理解されません。彼らは、子どもを理解して支援する、という本来の職務、天職を忘却してしまっているからです。「何か特別なことを教えている」という幻想に囚われた、病んだ人なのです。ですから、そんな病んだ人たちは、発達トラウマ障害(DTD)の子どもにさらに害をもたらしこそすれ、少しも役に立ちません

 

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