エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

現世考: ワシントンとトランプ

2017-02-04 10:24:30 | 間奏曲

 

 

 

 
民主主義の賜物!
   「人命尊重」はウソ 安倍晋三首相は戦う相手を間違えてますね! 改訂版  今回のイスラム国の人質殺害事件。わが安倍晋三首相は繰り返し「人命尊重」とい......
 

 レイシスト、人種差別ヤロー。朝っぱらから、お下品でごめんなさいね。トランプはそう呼ばれます。私もトランプは、レイシスト、人種差別ヤローやろ(関西弁で遊んでみました)と思います。イスラム教の人が、イラン・イエメンなどから入国することを禁止する大統領令も、トランプがレイシスト、人種差別ヤローであることを証明するものの1つです。

 それに対して、さすがワシントンは違いました。なんせ、名誉ある初代大統領だからです。でも、これも言葉遊び。ワシントン州、太平洋側の一番北、飛び地のアラスカを除いての話ですが、その司法長官が、この大統領令(無意識って、面白いですね。「この大統領そのものが違憲」と言いたい気持ちが、「令」 の字を書き忘れる事に、出ましたから)は憲法違反だと訴えて(http://www.nikkansports.com/general/news/1772506.html)、このほど、シアトル連邦裁判所がその訴えを認めたのです(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170204/k10010864721000.html)。違憲判決ですね。

 さすが、民主主義のお手本の国ですね。

 ニッポンの裁判所のように、自ら「司法の独立」を放棄して、政治がやることには口を出さないどころか、「是認」するような真似は、アメリカでは、やらないのが原則でしょう。

 ニッポンの、「司法の独立」と良心をドブに捨てている国家公務員の皆さん(彼らも一応「裁判官」と呼ばれています)にも、シアトル連邦裁判所の、本物の裁判官さんたち、本物の判事さんたちの爪の垢を煎じて飲むでもらいたいと私は考えますよ。

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正しい診断名「発達トラウマ障害(DTD)」、誕生

2017-02-04 09:48:58 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
信頼の貯金が破たんした国、ニッポン
   風の中の永遠  人は空を見上げることが必要です。自分を超えた存在に思いをはせて生きるためです。  『The Sense of Wonder 不思議......
 

   発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.159の、最後のパラグラフから。

 

 

 

 

 

 国立子どもトラウマ・ネットワーク(NCTSN)が次第にたくさんの子どもの治療をするようになるにつれて、次第にハッキリしてきたことは、子ども達が実際に経験している現実を捉える診断名が1つ必要だ、ということでしたね。私どもは手始めに、20,000人分の子ども等のデータ・ベースを立ち上げました。その子ども等は、国立子どもトラウマ・ネットワーク(NCTSN)にあるいろんなサイトで治療を受けてきた子どもたちでした。また、私どもは、虐待されたり、ネグレクトされたりした子ども達に関する、ありとあらゆる研究論文を集めたんです。私どもが集めた研究論文は、130の関連研究により分けられて、全国で10万以上の子どもと青年を研究するに至っています。中核になっている、子どもの頃の発達トラウマに特化した12の臨床・研究グループは、この4年間、年に2回、正しい診断名を提案する提案書を出してきました。その正しい診断名を、私どもは、発達トラウマ障害(DTD)と名付けることにしました。

 

 

 

 

 

 かくして、発達トラウマ障害(DTD)と言う診断名が生み出されました。

 正しい診断名発達トラウマ障害(DTD)ができたことには、計り知れない恵みがありましたし、今でも、極めて豊かな恵みがあります

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聖書の言葉: 仲間 σύνδουλος  自由人の態度

2017-02-04 03:48:09 | 聖書の言葉から

 

 

 
眼差し
   「人命尊重」はウソ 安倍晋三首相は戦う相手を間違えてますね! 改訂版  今回のイスラム国の人質殺害事件。わが安倍晋三首相は繰り返し「人命尊重」とい......
 

 

 今宵の聖書の言葉は、σύνδουλος シュンドゥーロス、「仲間」です。

 σύνδουλοςは、σύν シュン 共に + δοῦλος ドゥ―ロス 奴隷 = 仲間、奴隷仲間。「同じ主人に仕える仲間」、という感じです。

 この「仲間」と言う言葉が、『新約聖書』の最初のイエス・キリストの物語「マタイによる福音書」第18章に何度か出てきます。いつものように、前田護郎先生の翻訳で振り返っておきましょう。

27僕の主人はあわれんで彼をゆるし、借りを帳消しにしてやった。28その僕が出かけて、自分に百デナリ借りのある仲間に会うと、彼を捕え、のどをしめて、『借りを返せ』といった。29仲間はひれ伏していった、『しばしご猶予を。お返ししますから』と。30しかし承知せず、訴えに行って仲間が借りを返すまで牢に入れた。31仲間の僕たちは出来事を見てはなはだ悲しみ、行って、主人に一部始終を話した。32そこで主人は彼を呼んでいう、『この悪い僕、おまえが頼んだから、あの借りをみな帳消しにしてやったのに! 33わたしがおまえをあわれんだように、おまえも仲間をあわれむべきではなかったのか』と。34主人は怒って、借りをみな払うまで彼を獄吏(ごくり)に渡した。35このように天のわが父もあなた方になさろう、もしめいめいが心から兄弟をゆるさないならば」と。

 自分も借金を帳消しにして貰ったのだから、人の借金も帳消しにする

 あるいは、

 自分も人の借金を帳消しにしますから、自分の借金も帳消しにして欲しい

 私どもも、奴隷仲間なのかもしれませんね。でも、借金を帳消しにして貰って、奴隷の身分から、自由人にして貰った。『旧約聖書』の「出エジプト」、奴隷解放の物語も、こういうことでしょう。

 どうですか? 借金を帳消しにして貰ったら、どんな気持ちでしょうか? 感謝、感謝、感謝ですよね

 奴隷から自由にしてもらうこと、それは感謝でしかありませんね。ですから、仲間に対する態度も、その感謝の気持ちを根っこに持った態度になるはずです。

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 根拠のない希望、根拠のない自信

2017-02-04 01:36:50 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 

 

 

 
信頼の貯金が破たんした国、ニッポン
   風の中の永遠  人は空を見上げることが必要です。自分を超えた存在に思いをはせて生きるためです。  『The Sense of Wonder 不思議......
 

 今宵のエリクソンも、Insight and responsibility p.153から。タイトルは、『心の中の子どもを内省していると、目の前の子どもに応答し続けることができますよ』という程の意味で、『…と責任』という感じじゃない。

 ページは離れているのですが、昨日のエリクソンの続きのようなお話です。

 

 

 

 

 

 ひとりびとりの赤ちゃんに芽生えた希望が、大人になれば、神様を信頼することになります。この神様を信頼することは、際立って自分を確かにされることでして、本来、根拠や理由などには頼りません。根拠もなく、理由もなくても、この自分が価値あるものとする、この神様を信頼することは、技術、科学(学問)、自分を確かにされる源を、1つのまとまりのある世界に対する見方へと、結びつける生き方にもなります

 

 

 

 

 

 赤ちゃんの時の希望、その源になる根源的信頼感が、いかに大事か分かりますでしょ。根拠のない希望、理由にない信頼。ですから、世間によくある希望や自信みたいに、根拠や理由をつぶしてしまうこともできない…。

 まとまりのある世界に対する見方、と言われても、ピンと来ないかもしれませんが、別の言葉でいえば、「人生は上手く出来ている」ということです。科学技術、学問も、「人生はうまく出来てる」と結びつき、同時に、自分も確かにされていて、泰然自若としていて、何となく楽しそう

 大文字の希望、神様を信頼する値打ちですね。

 

 

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