エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

聖書の言葉: 大喜び

2017-02-14 06:29:07 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
根源的信頼を確かめ合う、という恵み
    今は、鏡におぼろに映ったものを見ている 改訂版  ケダモノ以下のナチスを体験済みのエリクソンにとっては、恐怖政治が「正しいこと」の押し付けと結び......
 

 大喜び。善いでしょ。聖書には,「いつも喜んでいなさい」「いつも喜んでいられるはずです」と言う言葉があります。でも,それが大喜びだとしたら…。パラダイスって,そういうことかもしれませんね。

 大喜びする話は,『新約聖書』の最初のイエス・キリスト物語「マタイによる福音書」に出てきます。第2章10節ですね。ἐχάρησαν χαρὰν μεγάλην エグザレサン・カラン・メガレン 「彼らは大喜びでした」という意味です。「メガレン」は,,を意味する「メガ」の親戚です。

前田護郎先生の翻訳では,

10彼らはその星を見て大よろこびによろこんだ

です。

 ヨセフとマリアが生まれ故郷のベツレヘムまで来たのはいいけれども,不義密通の子どもを宿したとうわさされ,日陰者扱いされて,泊めてくれる宿もなく,仕方なしに馬小屋にいた時に,驚くべきことに,東方の賢者が星を頼りにやって来た。その星を見て,東方の賢者たちは大喜び,という訳です。

 大喜び。それは,パラオやキーウェストやハワイのような,ギラギラした太陽の下にあるのではありません

 大喜び,それは,闇夜に キラリ と 輝く星の下 にこそあるのです。

 

 嬉しいですね。大喜びですね

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“#診断の隙間” と #パンデミック #日本にも100万人単位で存在する発達トラウマ障害

2017-02-14 05:25:29 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 


 

 

 

心の眼と心の眼で穏やかに聴いたらば、あら⁉ 不思議!
   弱さの強さ  弱さの強さ。形容矛盾に見えますね。何を言いたいのか分かりません。不思議! バイブルには、こういう不思議な言葉がたくさんあります。 こ......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.161の、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 この手紙のお陰で,アメリカ精神医学界は,私どもの提案を真剣に取り上げることになるだろう,と確信しましたけれども,私どもの提案の後数カ月してから,国立PTSDセンター所長で,DSMのPTSD関連領域小委員会議長のマシュー・フリードマンは,発達トラウマ障害(DTD)は次のDSM-5には含まれないだろう,と教えてくれたんです。マシューが手紙で言ってきたのは,「新しい診断名(発達トラウマ障害(DTD))は,“診断の隙間”を満たさない,というのが大勢だ」という訳です。アメリカには毎年,100万人もの子ども等が,家庭でいじめられ,相手にされずにいるのに,それが “診断の隙間” なのでしょうか?

 

 

 

 

 

 このマシュー・フリードマンという人は,発達トラウマ障害(DTD)の実態をよく知らない人でしょう。PTSDの専門医らしい,この人は,広く子どもの臨床をやってないから,発達トラウマ障害(DTD)がパンデミックになっている,ことに気づいていないのです。

 日本の発達トラウマ障害も,100万人単位で存在することは,ほぼ間違いのない事実です。ただし,現在のところ, カイザーのビンス・フェリッティ博士と CDCのボブ・アンダ博士がやったような広範な疫学研究は,日本にはありません。ただし,もっと小規模な調査研究ならありますし,それは,日本でも発達トラウマ障害がパンデミックであることを示しています。

 

 

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現世考: 陽気で楽しい

2017-02-14 00:29:02 | 間奏曲

 

 

 

 
信頼は、気取らす、陽気に楽しく・・・
   創造の翼も広がる  虫眼鏡の向こうには、子どもと分かち合う時に、発見の悦びの世界に変わります。 『The Sense of Wonder 不思議を......
 

 

 私はサイコセラピストとして,エリクソンのライフサイクルの心理学に基づいてサイコセラピーを行っています。昨日のブログで申し上げれたように,エリクソンの心理学はプレイフル教だと申しました。

 プレイフル,陽気で楽しいことには,様々な利点があります。

 私が一番重視するのは,子どもが悦び,笑顔になるから,プレイフル,陽気で楽しく,にするのです。どんな深刻な話になりそうでも,プレイフル,陽気で楽しい感じ。何故,深刻な話をしていても,喜びと笑顔に子どもがなるのでしょうか?

 

 

 

 それは,子どもの価値を本気で肯定するから,子どもがビィビィッと感じてくれるから

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 何気ない日常が,礼拝になる

2017-02-14 00:02:38 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
セラピーと言う名の、内省
   今は、鏡におぼろに映ったものを見ている 改訂版  ケダモノ以下のナチスを体験済みのエリクソンにとっては、恐怖政治が「正しいこと」の押し付けと結びつ......
 

 今宵のエリクソンは,何度でも取り上げたい「現代の礼拝」

 今宵も,Toys and reasons. p.43から。

 

 

 

 

 

 私どもの場合,遊びの場でも,大人が「遊んだら」と子どもを誘ったものですから,自発的な遊びでは,さらさらない。でも,私どもが,一歩踏み込んでいきますとね,それがそこで,礼拝になるんです。

 


 

 

 実に何げなく,エリクソンは話をしてくれます。「見ることは,困難があっても,希望を失わず見通すこと」という文書は,短い文書なんですが,珠玉の言葉の塊です。この本では,礼拝の段階について述べた「毎日礼拝」の文書の次に,大事な文書が,この「見ることは,困難があっても希望を見失わず見通すこと」だと私は考えますね。

 礼拝は,何気ないことに,大人が一歩踏み込むと,礼拝になるんです。面白いでしょ。

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