エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

脱抑制タイプの発達トラウマ障害(DTD)の典型

2017-02-23 07:39:12 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
反抗こそ、今の時代、大事な人間力
   神様のユーモア 自由な息吹としての笑い 改訂版  神様のユーモア。この視点をくださったのは、東北大学で長く政治学を講じておられた宮田光雄先生です。......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.163の,第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 赤ちゃんの時期に親が赤ちゃんの相手にされずにしたら,忙しさにかまれて厳しい関わりをされたら学校に上がる頃には行動に課題のある子になりますし,お友達とうまく関われない子になる場合も,人の痛みに鈍感な子のなる場合も出てきます。これは悪循環になりますもんね。すなわち,いつもストレスホルモンに晒されて興奮状態になり,親といてもホッとできないのですから,その子どもは,周りを掻き乱したり,反抗的で,攻撃的になってしまいます。周りを掻き乱したり,攻撃的であったりする子どもは,仲間になれませんし,親からばかりではなく,教員や友達からも,さらに仲間はずれにされた,罰を受けたりすることになります

 

 

 

 

 これは,脱抑制タイプの発達トラウマ障害(DTD)の子ども等の典型的なパターンです。でも,発達トラウマ障害(DTD)としては,比較的軽度なんですね。

 抑制タイプの発達トラウマ障害(DTD)の方がはるかに重度なんですからね。

 

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聖書の言葉: 陽気で楽しいの教科書

2017-02-23 03:14:35 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
奇跡 それから、≪話し言葉≫の力
   自分自身と向き合う恵み  過去と現在を結びつけて未来を見通すときには、東向き、光を仰ぐのです。 Young Man Luther 『青年ルター』の......
 

 εὐφραίνω,喜ばす,喜ぶ。前回 聖書の言葉 : 陽気で楽しい心は・・・は,「旧約聖書」の「七十人訳」からでした。新約聖書にもこの言葉は出てきます。『新約聖書』の三番目のイエス・キリスト物語「ルカによる福音書」です。前田護郎先生の翻訳を見ておきたいと思います。

31父はいった、『子よ、おまえはいつもわたしといっしょだ。わがものは皆おまえのものだ。32しかし、よろこび祝わずにおられようか、このおまえの弟は死んでいたが生きかえり、失われたが見つかったから』」と。

 死んでいた弟が,生き返って戻ってくれた体が死んでいた,というよりも,心が,その人の感じが,感性が押し殺されていた,ということでしょう。

 これは,昔話や,神話ではありません非常にリアルで,現実の話なんですね。まるで,心理臨床の教科書です。

 自分の感性が生き返ると,まるでお祝いをしている感じの,喜びと笑顔に子どもが充たされていくのを,繰り返し目の当たりにしますとね,聖書は人間の心と神様のやりとりを書いている教科書だと,つくづつ感じますね。

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現世考: 被災地「復興」という ”偽りの看板”

2017-02-23 02:18:55 | 間奏曲

 

 

 

 
≪聴く力≫を養いたいですね
   神様のユーモア 自由な息吹としての笑い 改訂版  神様のユーモア。この視点をくださったのは、東北大学で長く政治学を講じておられた宮田光雄先生です。......
 

 「被災地復興」。あれだけの地震と津波があったのだから,あれだけたくさんの人がなくなり,傷ついたのだから,復興があってしかるべきだ。反対する人はいませんし,反対しようとして反対し辛い…。

 被災地で目立つもの。ダンプ,大きな堤防,大きな道路,長いトンネル。要するに,大成建設,鹿島建設,清水建設,大林組,竹中工務店,NOPPO,五洋建設…などの大手ゼネコンが儲かることを「被災地復興」の名のもとにやっている訳ですね。ですから,ダンプも全国から集まっています。私は,これは,「被災地復興」の名を借りた,土建政治だと考えますね。大手ゼネコンが儲ければ,それだけ自民党が儲かるシステムがあるから,こういうことをやってる訳です。

 かたや,子ども達はどうでしょうか? このブログで繰り返し申しあげでいるように,発達トラウマ障害(DTD)が,被災地でもパンデミック地震や津波のせいではありません。母親が低賃金・長時間労働のために,子どもが0歳,1歳,2歳の時に,子どもの前にいないこと,つまり,「共に居る」ことが極端に少ないからです。0歳,1歳,2歳の時期は,人生を決定づけ,基礎づける時期ですが,不思議なことに,人はその時の記憶も意識もありません。すべては無意識の中に消えていきます。母親が赤ちゃんと「共に居る」ことがなければ,「共に見通す」という意味である良心=心=≪本当の自分≫が育つこともありません。ですから,良心も,心も,本当の自分も育っていない発達トラウマ障害(DTD)の子どもだらけということに,被災地であるかないかに関わらず,ニッポン中がなっている訳です。

 「オリンピック」も結局一緒。予算が雪だるま式に増えるのも,大手ゼネコンが儲かって,自民党の政治屋たちが,キックバックで儲けるためですね。政治屋たちは,大手ゼネコンが儲けて,自分らも儲かる狩場,山,甘い蜜…を探して,その自己中の儲け話に,やれ「被災地復興」,やれ「東京オリンピック」,やれ「国際貢献」,やれ「安価で安全な原発」…などと,偽りの看板を掛けるのです。

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : ヴィジョンの喪失と,その結末

2017-02-23 01:36:30 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
≪聴く力≫を養いたいですね
   神様のユーモア 自由な息吹としての笑い 改訂版  神様のユーモア。この視点をくださったのは、東北大学で長く政治学を講じておられた宮田光雄先生です。......
 

 Toys and reasons. p.122から。昨日の続きです。

 

 

 

 

 

 ヴィジョンの根拠となるのは,細々したところまで立証可能である事実というだけでなくて,世の中はどんなところなのか,世の中で大事なことは何なのかという秩序にピッタリ合う事実です。この世の中に対する見方と価値は,やり取りの中で,人々に一致をもたらしてくれるんです。

 

 

 

 

 

 今のニッポンで,見失われているもので,ヴィジョンほど大事なものはありませんでしょうね。ヴィジョンがないから,礼拝もない訳です。礼拝がないから,やり取りのあるこころぬくもる関係性もなくしているのです。ですから,自信のない大人達が,自信のない子ども達を大量生産し,発達トラウマ障害(DTD)がパンデミックするという,戦慄すべき事態を招いている訳です。

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