エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

聖書の言葉: グルメニュース

2017-02-18 08:08:59 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
最晩年に最も賢く生きる道
   共讃党  「共讃党」。皆さんご存知ですが? 私は知りませんでした。先日の朝日新聞(2.10, 2015 12版▲ p29)で、例のシャルリ・エブド......
 

 こんばんは,何を食べようかな? 楽しみの一つですね。夕べは何を食べましたか? 今晩の予定は?

 食べ物のことが取り上げられているところで,わりに有名なところと言ったら,『新約聖書』の最初のイエス・キリスト物語「マタイによる福音書」第6章に出てきます。いつものように,前田護郎先生の翻訳を見ておくことにしましょう。

25それゆえあなた方にいう。何を食べようかといのちのことを、何を着ようかと体のことを心配するな。いのちは食べ物に、体は着物にまさるではないか。26空の鳥を見よ。まかず、刈らず、倉にしまわないが、しかも天にいますあなた方の父が養いたもう。あなた方は彼らよりはるかにまさるではないか。27心配によってあなた方のだれが寿命をちょっとでも延ばせるか。28また、着物について何を心配するのか。野の花がどう育つか、つぶさに見よ。苦労せず、紡ぎもしない。29しかしわたしはあなた方にいう、繁栄の極みでのソロモンさえそのひとつほどに着飾れなかった。

 じゃあ,人間にとって,大事な食べ物のことを楽しんじゃいけないの? と疑問に思う人もいるかもしれませんね。私は,食べ物のことは大いに楽しみたいのに…と残念に思う人はもっと多いかもしれません。私も残念派です。

 でも,この言葉をよくよく,繰り返し読めば,解ると思うのですが,食べ物のことを楽しんではいけない,ということに力点があるんじゃないですね。もっとおいしいもの,もっと楽しいこと,もっと喜びの源になることがありますよ,ということにこそ,強調点がありますね。

 それは,信頼です。

 どうぞ,信頼を心からご賞味下さい,との,グルメニュースです。

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一番大事なのは,やっぱり,母子関係

2017-02-18 07:54:44 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
恵みを生かすも殺すも、あなた次第
   慈しみ深い神  「二王国説」のあいまいさの故に、救いまであいまいになっちゃったのでした。 それで、エリクソンは原点回帰です。 p183のブランクの......
 

 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.162の第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 詳細な面接と親になる人の検査をした後,この研究は赤ちゃんの養育研究という最初の立場を離れました。そこでは,研究者たちは赤ちゃんたちを観察し,赤ちゃんの世話をする看護士の面接をしていました。出産後には,7日か10日してから家庭訪問をしました。その子ども達が小学校に入る前に,子どもも親も,慎重に15回査定されます。その後,子ども等は,12歳になるまで,面接とテストを定期的に受け,母親や教員からも聞き取り調査もしました。

 

 

 

 

 

 研究調査の手続きのところですから,あまり面白みのある所じゃありませんね。でも,ミネソタ縦断研究をした人達の熱意は伝わってきますよね。継続的に丁寧な調査が行われていることが解かるからです。

 そこで発見されたことは,とても大事な点です。詳しくは,明日。でも先取りすれば,子どもにとって,一番大事なのは,やっぱり,母子関係,という当たり前のことを,実証的に確認することになるはずです。

 

 

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現世考: 惨憺たるニッポン!

2017-02-18 02:27:58 | 間奏曲

 

 

 

 
最晩年に最も賢く生きる道
   共讃党  「共讃党」。皆さんご存知ですが? 私は知りませんでした。先日の朝日新聞(2.10, 2015 12版▲ p29)で、例のシャルリ・エブド......
 

 ウソとゴマカシだらけ,心が病んだ人だらけ

 でも,残念ながら,今に始まったことではありません。

 いまから,10年前に,ハッキリとそう指摘している人がいましたね。

 佐々木正美先生は,『別冊 医学のあゆみ 児童精神医学:臨床の最前線』を編集されて,巻頭言を担当されました。この雑誌は,ちょうど10年前,2007年5月20日の発行です。その巻頭言の中に次のように文章がありましたからね。

「…保育園で子育て支援ならぬ子育て代行をしているくらいでは,どうにもならないほど不幸な親子が急増している。…われわれは健康な個人主義を大きく逸脱して,病的な利己主義に陥っている。…前頭前野の機能の衰退にも注目したい。想像力,創造力,コミュニケーション,衝動の抑制など,高度に人間的な機能の中枢として…人間が人間的な資質や特性を失いつつあるような現状に,思わず慄然とするものを覚える。…」

 そして,10年。事態はよくなるどころか,ますます混迷を深めていますそうとも知らずに,アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間達のバカな政治屋たち,子どもの視点と教育をドブに捨て去っている学校職員の人たち(教員とさえ呼べない),基本的人権や司法の独立をドブに捨てている裁判所の人たち(裁判官とは呼べない)… 子どもを見捨てている,という自覚もない親達…

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インターメッツォ: エリクソンの叡智: 悲しい自分

2017-02-18 02:00:00 | 間奏曲

 

 

 
バラバラな自分と、1つにまとめる力
   慈しみ深い神  「二王国説」のあいまいさの故に、救いまであいまいになっちゃったのでした。 それで、エリクソンは原点回帰です。 p183のブランクの......
 


 なんで,自ら,自らを傷つける真似を,人はしてしまうのか? 私は,抜毛症のケースを考える中で,エリクソンの今宵の言葉に,ハッとする思いを致しましたね。

 Toys and reasons. p.93から。

 

 

 

 

 

 自分のことを「ダメダァ」「ガラクタだ」と思うようになりますとね,自分に罰を与えた時にだけ,ホッとできる,というまで人は残忍になれるものでしょ。

 

 

 

 

 自分のことを「ダメダァ」「ガラクタだ」と思うことが,です。そして,恥,の恐ろしさですね。それが内に向かうと,今日エリクソンが教えてくれたように,自分を罰するのです。そのパターンが多いでしょう。

 しかし,それほどではないのですが,自分を罰する代わりに,人を罰するケースもそれなりにあるのです。その典型が,津久井やまゆり園の事件の犯人,植松聖(うえまつ さとし)です。

 

 

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