エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

子どもと関わる時間が少ない+禁止と命令、言葉の暴力、親子の上下関係 が、子どもを発達トラウマ障害(DTD)にしているニッポン

2017-02-08 08:07:00 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
マッサージが、発達トラウマには、効果的?
   初期キリスト教徒たちは、困ったちゃん? 改訂版  陽気で楽しい気分は、プエブロの人たちの儀式の専売特許じゃぁない。エリクソンのセラピーの基本でもあ......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.160の、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 毎日のように、相手にされずにいたり、ホッカラカシにされたりしたら、発達トラウマ障害(DTD)の子ども等は、人にまとわりつくようになりますし、「してくれない」のぼやくようになります。その相手が、自分をいじめる人であってもね。毎日のように、打たれ、レイプされ、バカにされたり、ホッタラカシにされたら私(僕)は、ダメな子」、「僕(私)は、ガラクタ」と感じるようになりますもんね。

 

 

 

 

 

 ニッポンでは、身体的虐待、レイプも多いのですが、その何百、何千、何万倍も、ネグレクト+否定的なことばの虐待の組み合わせが多いのです。親が、低賃金・長時間労働のために、子どもとほとんど関わらず、関わる時間が「禁止と命令」、「ことばの暴力」、「親子の上下関係」を用いた関わりばかりになるからです。

 

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現世考: 17秒の間

2017-02-08 03:04:33 | 間奏曲

 

 

 

 
触れ合いから命が生まれ、魂を宿す
   山本昌さんの思い出 改訂版  山本昌さん(本名:山本昌広さん)。中日ドラゴンズ一筋、現役最年長の投手です。今シーズン中に50才になると言います。厳......
 

 
 今宵は、間、「ま」を考えます。

 クローズアップ現代が終了して、間もなく一年がたとうとしています。キャスターの国谷裕子(くにや ひろこ)さんが、先月20日に『キャスターという仕事』を岩波新書から出されましたね。

 私は早速購入して、今読んでいるところです。

 その中に、俳優の高倉健さんとのインタヴューの件が出てきます。矢継ぎ早に質問を重ねるのが得意な国谷さんですが、インタヴューのことを真剣に考える中で、このインタヴューをされたようですね。国谷さんのひたむきで真摯な姿勢が文章から滲み出て、気配に立ち現れている感じがしましたね。

 そのなかで、17秒の間、「ま」があったらしい。国谷さんは、矢継ぎ早に質問を重ねずに、待った。私も、その時の「クローズアップ現代」をみたことがありますが、鳥のさえずりなど聴こえていましたから、放送事故とは感じませんでしたね。

 17秒の沈黙の後、高倉健さんは、俳優になって良かったのは、ホテルのスウィート・ルームで泊まるような贅沢をすることにあるのではなく、「鳥肌が立つような感動をしたとき」だと、大事なことを話してくれました。

 目先の利益と、「人を上下2つに分けるウソ」に囚われがちな私どもですけれども、人と言葉を信頼して、インタヴューの仕事を続けて来られた国谷裕子さん。

 私どもも、人と言葉を信頼して、鳥肌が立つような感動を味わって、生きて生きたいものですね

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聖書の言葉 : 何度でも取り上げたい ピスティス πιστις

2017-02-08 02:26:38 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
ピスティスと信頼
   闇夜に輝く満天の星 改訂版  何よりも大事なのが、研ぎ澄ました感性、一隻眼。 『The Sense of Wonder 不思議を感じる心』から p......
 

 上のコラムの中が、昨年の今日(昨日)のブログです。その中がピスティス πιστιςなので、今宵の聖書の言葉も、また、πιστιςです。何度でも取り上げたい

 1つは、私が聖書の言葉で、一番好きなことばだから。

 もう1つは、ライフサイクルの心理学で、一番大事なところだから。

 佐々木正美先生も繰り返し仰っておられるように、人生の課題、すなわち、発達トラウマ障害(DTD)ばかりではなくて、不登校、家庭と学校や職場でのイジメ、家庭内暴力、アルコール依存症、境界性人格障害、人格障害Mのような自己愛性人格障害、ギャンブル、離婚、殺人、戦争、企業や裁判所のウソとゴマカシ…。それを遡ると、全てが赤ちゃんの時期の発達危機、信頼、πιστιςの問題です

 赤ちゃんの時期の根源的信頼感、πιστιςは、母親が一方的に赤ちゃんに献身するからこそ、赤ちゃんが身に付けることができるのです。それは、神様に対する信頼 πιστιςは、イエス・キリストが、文字通り捨て身で献身して下すったからこそ、私どもキリスト者が身に着けることができるのと、ちょうど同じです。

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 毎日の生活が日々の礼拝になる  エリクソンのライフサイクルの心理学の根幹

2017-02-08 01:40:02 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
甘え過ぎは、ない! 甘えさせ過ぎも、ない!
   闇夜に輝く満天の星 改訂版  何よりも大事なのが、研ぎ澄ました感性、一隻眼。 『The Sense of Wonder 不思議を感じる心』から p......
 

 

 

 今宵も、Toys and reasensから、P.78。

 

 

 

 

 

 毎日の生活が日々の礼拝になると、人間らしい温もりのある陽気で楽しいことに決まった形が与えられ形が整えられたその陽気で楽しいことと、独特な真剣さとが、共に働くようになります

 

 

 

 

 

 短いところですが、エリクソンのライフサイクルの心理学の根幹をなすところです。

 エリクソンのライフサイクルにおいては、日常生活が日々礼拝にできるおかげで、人生の危機を一つ一つ乗り越えていくことができるからです。

 陽気で楽しいことと真剣さが結びつく時、人は、無意識を意識と結びつけることができるんです。実に不思議なことでしょ

 日々の礼拝があるからこそ、人は、赤ちゃんの時期には、「困難があっても、希望を抱きつづけることができる希望」=「大文字の希望」から、年寄りになってからは、「いろいろあったけど、善い人生だったなあ、と人生をまとめることができる力」までの、人品、人間力を培うことができるわけです

 

 

 

 

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