脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

イノベーションとしての「アミノインデックス」

2012年07月24日 | つぶやき

味の素社の「いきいき通信」の中に、

アミノインデックスの実用化までには

さまざまな障害があったことを、

アミノインデックス部の

安東 敏彦さんが

「アミノインデックスの可能性を信じて」と題して

以下のように書いています。

 

一部引用させていただくと、

 

________________

「病院の先生を説得し、臨床試験にご協力いただくことも大きな課題でした。

案の定、医療機関を回り始めた当初は、

アミノ酸で病気が分かるとは誰も信じてくれませんでした。

(中略)

開発を通じて、10人のうち9人が無理だということに、

イノベーションがあるということを知りました。

(後略)」

 ______________

以上引用おわり。

「誰も信じてくれないこと、

10人のうち、9人が無理だということに、

イノベーションがある。」

 

まるで、脳脊髄液減少症の道のりと同じじゃないですか。

「厚生労働省の脳脊髄液減少症の研究班の発足当初の研究班員の医師でさえ、

ほどんどの医師が、外傷性の脳脊髄液漏れなんかあるわけないよ。

髄液なんてそう簡単には漏れないよ。外傷で漏れがあったとしても、きわめてまれなことだよ。」とい認識から始まったのですから。

 

現場で多くの交通事故での髄液漏れ患者を診てきた医師の言葉なんて、

まるで信じていなかったんですから。

 

イノベーションとは物事の「新しいとらえかた」「新しい切り口」

イノベーションの言いだしっぺは、バカにされたり、

保守的な人間に

徹底的に弾圧され、いじめられたり叩かれたりするのは、

何百年も前から変わらないのね。

 

胎児性水俣病の存在に気づいた故、原田先生しかり、

脚気の原因として、「栄養血管説」を唱えた高木兼寛しかり、

その後ビタミンと言う概念が現れ、

脚気の原因はビタミンB1不足が原因であったと判明します。

これについては、以下をお読みください。

源流~貧しい病者を救うために

歴史~建学の精神

 

あと、非アルコール性肝炎(NASH)も長い間無視されてきたし、

メンデルの法則のグレゴリオメンデルも、

亡くなってからその偉業を認められたりしています。

 

 

              ※高木兼寛については、こんなことを書いている先生もいます。

                もっと知りたい方はこちら

 

いつの世も、同じことを繰り返していますね。

 

出る杭は打たれるですか・・・・。

 

想定外のことを、いろいろと想定し、

いろんな想定外のことを言う人間の想定を、

頭から笑い飛ばさず、一度はまじめに一緒に考えてみる、

 

そうすることによって、

今までの既成概念にとらわれない、

柔軟な発想と、想像力を生み出す人間をつくる、という

教育が、

 

これからの子供たちには必要なんじゃないかとさえ思います。

 

教科書に書かれていることをまる覚えしさえすれば、受験に勝つような教育、

教科書に書かれていることはすべて正しく絶対だと信じこませるような教育、

教科書に書かれていない隠された真実なんてありえないと思いこまさせる教育が

問題のような気もします。

 

 

自分と考えの違うものを、徹底的に排除しようとすることが、

人間の心の中に潜む

いじめの原点じゃないかと私は思います。

 

ガリレオ・ガリレイは

物理学や天文学の分野でいくつもの新発見をし、「地動説」を唱えたが、

当時の「天動説」を支持した教会には認められませんでした。

 

ガリレオの地動説が教会に認められたのは、ガリレオの死後から350年後

1992年のことでした。

教会もずいぶん意地張ったものね。

 

脳神経外傷学会もこんなに350年も意地張るつもりかしら?。

 

脳脊髄液減少症については、ガリレオガリレイみたいに

最初の提唱者の

死後350年後に認められるようなことにしてしまってはいけないよ。

 

この10年以内に世界中に広めないといけないよ。

 

それには患者一人一人の力が必要なんだよ。

毎日毎日休みなく、どこかに自分の体験を訴え続けなきゃいけないよ。

医師も人間、人の命は永遠ではないんだよ。

時間は限られているんだから。

 

これから、採血だけで、がん検診が当たり前になる時代がくるでしょう。

 

脳脊髄液減少症だって、ごく当たり前の、誰にでも起こる、ごく身近な事故後遺症として、

世界中に認識されていくでしょう。

 

もしかしたら、近い将来、

隠れ髄液漏れ検診なんてのが、できて、

原因不明の不定愁訴からでも、

身近なかかりつけのクリニックで早期に診断できるようになるかもしれないし、

 

医学も、9割が無理だ、そんことあるわけない、できるわけない、というところにイノベーションがあるはずです。

 

やがて、

世界中の交通事故での脳脊髄液減少症患者がたちが、

早期発見

 

早期治療、

より確実で、より早い回復を促す新治療法の恩恵を受けて、

誰もが早期に社会復帰できる時代がくるかもしれません。

 

「脳脊髄液が減少しているかどうかの検査を、いつでもどこでも誰にでも気軽に受けられる血液検査で、」

というこの考えは、

新しい切り口、物事の新しいとらえ方、イノベーションかもしれませんよ。

 

脳脊髄液減少症の検査、治療のこれからに期待します。

 

 

 

 

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