27.07.06 雲 古 5 NO. 847
フランスのベルサイユ宮殿にはトイレがありませんでした。 ・・・で、舞踏会に参加した紳士淑女達は
、広い庭園のあちらこちらで用を足しました。 でも、淑女がおしりを丸出しにして用を足す姿はいささか
恥ずかしいということで考案されたのが、小林幸子が紅白でつけていた衣装の、あのカボチャを半分に
切って作ったような下膨れのドレスでした。 あのドレスの中で用を足していても外見上はちっともわから
ないからでした。
また、紳士淑女が被っていたつば広のマジシャンが被るようなシルクハットは、空から「降ってくる?」糞尿
の被害から最低限身を守る知恵の産物だったのです。
当時の石造りの建物にはトイレがなく、糞尿はある程度空き缶などに溜めておいて、たまったものを下水溝
に捨てに行くのでしたが、中にはおおちゃく者がいて、窓から街路に向けて捨てたのです。 あのつば広の帽
子は、そういう災難から身を守るための手段だったのです。
必要は発明の母と言いますが、あのドレスもシルクハットもきっと必要上しかるべくして発明されたものだった
のでしょう。