27.07.23 16 桁 NO.864
いまはどうだか知りませんが、10年ほど前の珠算日本選手権の暗算部門の最終戦は16桁の暗算
でした。 これをソロバンを使わないで頭の中で計算するのです。
私が中学生のころに冷やかしで出場した、珠算日本選手権の大阪予選の暗算部門の最終競技の桁数
は6ケタでした。 だから、人間の頭脳の発達はまさに驚異的というべきでしょう。
近年の暗算競技は、音声による読み上げでは間に合わないので、電光掲示板に数字を点滅させる方
法が採られているという。
ソロバンを頭の中に思い浮かべて操作していては到底間に合わないでしょうから、瞬時に反応するコン
ピューターのような頭脳でないと、対処は不可能でしょう。
また、人間の能力では達成不可能と言われていた珠算の10段に合格者が出ました。 これは1級の
検定試験問題を規定時間内に200%正確に答えなければならない過酷な戦いです。
それをクリアーするということは、すごいというほかない。 囲碁の世界でも、本因坊(名人位)クラスに
なると、平安時代からの名勝負の手順2000局位を頭の中に入れ、それを再現できると言われていま
す。 これもまた凄いというほかありません。でも、彼らは幸せかと言えば、それはどうだか解りません。
ないものねだりのスッパイ葡萄かもしれませんが、凡人は能力の範囲内でやって行くしか仕方がない。