27.07.11 イ ン サ イ ダ - NO. 852
小さい時の孫は時々面白いことを言う。 「爺ちゃん 宝くじは新聞の番号を見てから(あたり籤)を
買うたらええねん」・・・だって。 でも、そういう幼稚を笑えない。 近々上場される有望会社の未公
開株式、新しく画期的な「癌撲滅薬」が開発された製薬会社の株などは、そういう情報を発表する前
に、その情報を知った人(または知り得る立場にいた人)は「インサイダ―」と称して、その会社の株を
買うことを禁じられています。
儲かることが事前に解っているということは、通常の人とは立場が違い自由な売買をさせると一般人
との間に不公平が生じるからです。 リクルートの社長だった江副浩正氏が、政治家や官僚に自社
の未公開株を(資金手当てまでして)買わせて、大儲けをさせたことが発覚して刑務所行きとなったよ
うに。
でも、そういう話を聞いた人(うわさを聞いた・・・伝聞)で、その未公開株などを買ったり(売ったり)した
人は、そのインサイダー取引の「咎め」を受けない。 ・・・と言うことで、インサイダーに近い人は大儲
けをして、そうでない人は大損を蒙っているのが「株」の世界です。
だから、君子は危うきに近寄らない。