27.10.02 大 津 事 件 NO.935
明治24年、日本を訪問中のロシアの皇太子ニコライ2世が、滋賀県大津市で警備にあたっていた
警察官津田三蔵巡査に突然斬りつけられて負傷した暗殺未遂事件がありました。
裁判で津田は死刑を求刑されましたが、当時の大審院(最高裁)院長の児島惟謙は、政府の圧力が
加わる中で「法治国家としては法を順守すべきで、たとえ外国の要人に加えられた犯罪であっても、
けがをさせただけで死刑にすべきではない」と主張して三権分立を建前に憲法を順守したのです。
一方、巡査に体当たりしてニコライを救った車夫は、ロシアから多額の褒章を与えられるとともに、国
内では国難を救った英雄として持ち上げられたのですが、明治37年日露戦争が勃発するや一転して
国賊・売国奴とののしられ、投石されたり屋敷を破壊されるなど窮地に陥入れられました。
日本人ってどうしてこうも軽佻浮薄な民族なんでしょうか?
* 憲法を 護ったイケン(惟謙)は 偉かった
* イケンでも 児島惟謙は 偉かった
* イケンでも 安倍の違憲と 大違い
* 日本では 英雄国賊 紙一重