27.10.28 不 動 産 賃 貸 2 NO.961
「家賃を払わない」という行為は、賃貸関係のなかで最もポピュラーな行為で、退去を求めうる最も強力
な理由になります。 と言っても、腕力をもって放り出せうるのかと言えば、そんなことはできません。
勝手に家の中に入ると犯罪になりますし、自分の家だからと言っても、借主が入れないように勝手に鍵
を交換することだって出来ません。 裁判を起こして、勝訴するためにはいくら早くても半年~1年くらいは
かかります。 自分で訴訟を起こすノウハウがあれば自分で出来ますが、そうでない場合には弁護士に
依頼するほかありません。
こういう場合、勝訴は間違いありませんがそのための費用は最低50万円ほどかかります。
・・・それでも勝訴したというだけで放り出すためには、別の手続きが必要で、そのためにもさらに数十万円
かかります。 こういう費用は本来借主から取れるものですが、そんなお金を持っているハズもありません
から、結局は自分の負担になります。 ですから、こういう「ワル」に遭遇するとまさに「処置なし」です。
借主が善良な人かそうでないのかは、一見しただけでは見分けがつかないのが現実です。
・・・つづく。