27.10.20 な り 染 め 2 NO.953
面白い話だったらいいのですが・・・ 徒然草を書いた兼好法師はこんなことを言ってます。
「名椿名花は五体に悪ろし」・・・つまり、立派な椿や美しい花が庭に植わっていると、誰かに盗られ
はしないか夜もロクに眠れない。 だから、そういうものを身近に持つということは体に悪いんだ・・
・という意味です。 ということは、結婚して配偶者を持つ場合「美男美女は五体に悪ろし」ということ
になる。 つまり、美男美女を配偶者に選ぶと、誰かに盗られはしないかと気をもんでストレスが溜
まって体に悪い。 「美女は飽きるが不美人は慣れる」とも言います。 長い結婚生活です。
私もそれはそうだろうと思います。 若いころからそう言ってましたところ、ある後輩のM君が「先輩の
条件にぴったりの女性がいます」と言って紹介されたのが、今の細君なのです。
彼女はその時24歳半ばでした。 当時結婚適齢期は25歳定年と言って、25歳を過ぎるとバーゲン
セール価格にダンピングしないと売れないと言われていた時代でした。 半年ほどお付き合いをし
ましてもうすぐ25歳になる。 ところが、いまいち踏ん切りがつきませんでして、他の友人にあの
子でどうだろうと意見を聞きましたところ「ちょっとまずいんじゃない?」「もうちょっとなんとかならんか?」と
言われたものですから「なにをぬかす」「じゃ俺がもらわなきゃ誰がもらうんだ!」という「一種義侠心が湧
いてきまして」彼女との結婚を決断した次第です。
だから見合い結婚ですが「しゃない結婚」つまり「しゃーない結婚だったのです」 ・・・ 続く。