28.08.06 貧 乏 う つ る NO.1155
8月になると思い出します。 戦争で父を亡くした我が家は極限の貧乏世帯でした。
着た切りスズメの古い国民服・自宅で借りてきたバリカンで刈った虎刈り頭・食べ物に事欠き痩
せ細った体躯、絵に描いたような貧乏でした。 同級生の家に「遊ぼう」と誘いに行くと、決
まって「難波に行ってる」などと居留守を使われ悲しい思いをしました。
ある時「なんでやねん!?」と問い詰めると、「ビンボウうつる」と言われてるんや・・・と言った。
貧乏は切なく哀しいもの、戦争に莫大なお金を使うんだったら、その分貧困撲滅・医療健康・農
水産振興・環境対策・社会福祉に使ったら、どれほど国民の生活改善が図れるのか計り知れ
ない。 「ビンボウ」は感染しないけれど戦争は多くの貧困者を量産し、その貧困は明らかに孫
末代まで「連鎖」する。
国家の施策は戦争をすることではなく、貧困をなくすことにこそ重点が置かれるべきだ!!