28.08.08 生 活 曲 線 NO.1157
日本人の生活曲線は大きな底の浅いU字曲線であって、赤ん坊と老人とに最大のわがまま
が許される。 幼児期を過ぎるとともに徐々に拘束が増してゆき、結婚適齢期の前後に自分
のしたい放題のことをする自由は最低線に達すが、その曲線はその後再び次第に上昇して
ゆき、60歳を過ぎると幼児とほとんど同じように、恥や外聞に煩わされないようになる。
アメリカではこの曲線をあべこべにしている。 幼児期には厳しいしつけをして、子どもが
体力を増すにしたがって次第に緩められてゆき、いよいよ自活するに足りる仕事を得、所帯
をもって立派に自力で生活を営む年頃に達すると、ほとんど全く他人の掣肘を受けないよう
になる。 アメリカでは壮年期が自由と自発性の頂点になっている。
歳をとって耄碌したり・元気が衰えたり他人の厄介者になったりするとともに、再び拘束が姿
現す。
*ルース・ベネデイクト著「菊と刀」より。
ちょっと古い著作なのでそうなのかもしれませんが、だったらどうなの?
価値観が違うだけでアメリかが優れているとか、日本が原始的だとうことにならないのでは
ないか? また、60歳を過ぎると恥も外聞もなくなるってのも、ちょと時代錯誤じゃないで
すか?