28.08.31 戦 争 体 験 NO.1268
先の戦争体験した人が少なくなってゆく中で、実際に体験された人「毛利さん」にお話を伺
いました。 「談」
米軍の空襲によって投下された焼夷弾が、花火のように美しく見えたものがやがて街中を
焼き尽くし、多くの人を黒焦げの屍にした大阪大空襲(20.03.14)の体験。
あの凄惨な光景は70年を経った今でも脳裏から消えることはない。
自分たちの家族は逃げ遅れて多くの人と反対の方向に逃げたことが幸いして、九死に一生
を得たこと。 戦後は兵役で疲弊したお父さんが1年後にお亡くなりになり、ご苦労があっ
たことなど。 今は家族3人平穏に過ごしているが、これから先の日本はどんなことがあっ
ても「戦争だけは絶対にしてはいけない!」という強いご意志を持っておれました。
また、毛利さんは大変な物知りで「蛍の光」の歌は実は恐い歌だと聞きまして調べたところ、
3番以下の歌詞は侵略を賛美したものになっていました。
なごみの家には介護を要するご家族がいらっしゃる中、趣味の歌声に来ておられます。
人並みの成人病とつきいはあるものの喫煙も止めて健康増進に努め、元気いっぱいでし
た。 毛利さんのますますのご健康をとご活躍を祈ります。
*インタビュー 大山 優子・中岡 章
この原稿は「なごみ通信」9月号に掲載される予定です。