29.01.09 同 病 NO.1399
「同病相憐れむ」という言葉がありますね。 ガンに罹ったものにしかガンの痛みや
苦しみがわからないし、喘息に罹った人にしか喘息の苦しみは解らない。
だから、同じ病気の人がお互いに助け合い励ましあって行こうというサークルまであ
ります。 そういうこと事態は別段わるいことではありませんし、また、病気によっ
ては心の持ちかた次第でかなり病状が改善されることがあるらしい。
でも、そうしたからって病気が治るわけではありません。
今回の長引く不況による企業経営の苦境は、不況に苦しむ同業者とたむろして、お互
いのキズを舐めあっていられるような生易しいものでもなく、そんなのんきなことを
やっていられるようなものでもありません。
こういう時に限って、溺れるやつの頭を踏みつけても・助けてくれとせがむ奴からで
も、なけなしの食料を強奪してでも、乗り切ろうという火事場ドロボーのような輩が
出てくるものです。 火事場ドロボーはいけませんが、人より早く危機を察し逃げ切
ることも、時には必要になってきます。
高齢者に取っては逃げ場もセイフテイネットもないけれど。