29.01.17 後入れ先出 3 NO.1407
「温故知新」という言葉がありますね。 古きを訪ねて新しきを知る。 つまり、古いものの
中に新しいものの息吹があるということでしょう。
「歴史に学ばないものは愚か者である」という言葉もあります。
マジックだって古くから存在するものは、残るだけの価値があるからなのでしょう。
わがマジッククラブでも、増田行光さんの「ロープマジック」平松雄司さんの「シカゴも4つ玉」
川畑祐記さんの「ビール」原口勇さんの「アームギロチン」吉田健一さんの「チャイニーズリン
グ」山口美子さんの「ファウンテイングシルク」などは、古典の範疇に入りますがこれらは長い
歴史の中で生き残れた数少ないマジックであると言えましょう。
マジックをたしなむ者は新しいネタを追うばかりではなくて、こういう古典も1つや二つはマス
ターしたいものです。
この古典(基本)をマスターすれば、新しく出てくるマジックもそれを自分のものとして消化す
ることが容易になるのです。 流行歌で不朽の名曲があるように、マジックにも不朽の名作が
あるのです。 時には原点に立ち帰って古典に親しむことを心掛けたいものです。
そいうことは何もマジックにだけ言えることではなく、私たちの生き方や心の持ち方・モノの考
え方にも適応するものではないかと思います。