29.01.16 後入れ先出 2 NO.1406
マジック業界は「後入先出し」です。 新しく開発されたマジック・誰も知らない・やっていない・見たことも聞いたこともないマジックを、ほかのマジシャンに先だって演じることは、マジシャンの強い願望です。
だから、マジシャンは新しいマジックの出現を虎視眈々と狙っていますし、自分でも人をあっと驚かせるようなマジックを創ってやろうという意欲に満ち溢れています。
すでに30万種類もあるといわれるマジックでも、日々進化し増殖してその数はほとんど数え切れないほどに存在しています。
でも、新しいネタだからと言って爆発的に売れたり・普及するものではありません。
どんどん開発・創作されますが一方ではどんどん忘れられて行くものです。 古典落語のように100年も200年も生き残るものは、ほんの一握のものでしかありません。
マジックで表現する現象は、消える・現れる・変化する・念力で動かす・透視するなどですが、この単純な現象を表現するためにマジシャンは日々蘊蓄を重ねているのです。 マジックは老化防止の切り札です。
・・・続く