ことばと詩 40 大矢英代(はなよ)「戦争体験者なき時代を生きていくために」 20200909
月刊雑誌『学習の友 2020年7月号』の巻頭特集でジャーナリスト・映画監督の
大矢英代(はなよ)さんが書いている。
「波照間島……ゆっくりと取材を重ねていくなかで、当初「戦争マラリア体験者の肉声を伝え残す」と張り切っていた私の心は柔らかくこねられてきました。「戦争マラリア」そのものよりも、悲劇を生き抜いた人びとの「人生」を見つめるようになっていったのです。」(p8)
「いまの時代を理解する鍵は、過去にあると気がついたのです。
戦争体験者の世代、またはその子どもたちが抱く問題意識が「戦争体験の継承」や「戦争体験を風化させないこと」だとしたら、私の問題意識はそれとはまたちがうものでした。つまり、私はいまの時代を読み解くために、過去の戦争を知る必要があったのです。」(p10)
大矢さんの新著『沖縄 戦争マラリア』(あけび書房、2020年2月刊行)を読んでみようと思います。
月刊雑誌『学習の友 2020年7月号』の巻頭特集でジャーナリスト・映画監督の
大矢英代(はなよ)さんが書いている。
「波照間島……ゆっくりと取材を重ねていくなかで、当初「戦争マラリア体験者の肉声を伝え残す」と張り切っていた私の心は柔らかくこねられてきました。「戦争マラリア」そのものよりも、悲劇を生き抜いた人びとの「人生」を見つめるようになっていったのです。」(p8)
「いまの時代を理解する鍵は、過去にあると気がついたのです。
戦争体験者の世代、またはその子どもたちが抱く問題意識が「戦争体験の継承」や「戦争体験を風化させないこと」だとしたら、私の問題意識はそれとはまたちがうものでした。つまり、私はいまの時代を読み解くために、過去の戦争を知る必要があったのです。」(p10)
大矢さんの新著『沖縄 戦争マラリア』(あけび書房、2020年2月刊行)を読んでみようと思います。