雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

古代史ニュース 1月30日 東京都新宿区で縄文人骨11体発掘

2013年01月31日 05時33分15秒 | 古代史ニュース

古代史ニュース 1月30日 東京都新宿区で縄文人骨11体発掘

 新宿区の発表です。いちばん詳しいのは、新宿区役所のHPのようです。

 新宿区市谷加賀町2丁目遺跡で、昨年10月から共同住宅建設にともなう発掘調査がおこなわれました。

 縄文土器と人骨11体が発掘され、人骨の放射性炭素年代測定で、約4000年前の縄文時代中期から後期の時代と判明しました。

 つまり浜松の蜆塚遺跡と同じくらいの年代ということでしょうか。

 出土した武蔵野台地は酸性土壌で、ふつうは人骨が残らないので(なぜ残ったのか?は書いてありませんでした)、きわめて貴重な資料と書いてありました。

 11体のうち、男性は3体、女性は3体が判別できたそうです。どうやって判別したかは、書いてありませんでした。

 

 


雨宮日記 1月29日(火) 仕事以外はずっと寝ていました…

2013年01月30日 05時17分55秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 1月29日(火) 仕事以外はずっと寝ていました…

 なんか風邪っぽくて、セキが出ます。

 深夜の仕事と、どうしても必要な、午後の事務所での仕事以外は、ずっとお布団に入って寝ていました。

 昨日までに、浜岡裁判のニュースとチラシはすべて印刷しおわり、県西部の会の原告・会員へのあて名も簡単に切って貼れるシートで出したし、一段落つきました。

 父の本も、いちおう200数十ページ、紙で印刷したものを校正終了。あとは、校正部分を打ち込んで、最後の調整をするだけです。

  ☆

 「人間・意識・言語・社会」ノートを始めました。最初はむかし買った寺沢恒信さんの『意識論』大月書店、1984年、から摘要を取り始めました。

 こういう「概念論」をきちんと勉強するのは久しぶりですが、おもしろいです。ワクワクしますね。

 


本と映像の森 241 テレビ番組「ビブリア古書堂の事件手帳」

2013年01月28日 05時06分36秒 | 本と映像の森

本と映像の森 241 テレビ番組「ビブリア古書堂の事件手帳」に、はまりました!

 毎週月曜日夜の連続ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帳」という番組を、次女のIさんが録画していたので、1回目「夏目漱石「それから」」を見たら、すごく良くて、はまりました。

 まだ、原書は読んでいません。

 主人公の若いフリーターの男性(名前は「五浦大輔」、30才)は、何かが原因で「本」「活字」が読めなくなったという設定で、母から、亡くなった祖母の蔵書を古本屋に売りに行けと指示されて、車で目標の古本屋に行こうとして、道に迷い、「ビブリア古書堂」にたどりついてしまう、という出だしです。

 ところが、出てきた店主が、若い美人の女性で、しかも、祖母の蔵書の「夏目漱石全集」をめくって、何か考え始める…そういう物語の始まりです。

 店主は篠川栞子(しのかわしおりこ)、23才、つまり大輔より7才年下です。

 ぼくも、祖父も父も本屋の3代目の次男ですし、本は小さい頃から大好きで、小学校~中学校~高校~大学と、学校図書館の蔵書を読むのが楽しみでした。次女は、そういう本好きの影響を受けたのでしょうか、今も、浜松で一番大きい本屋のY書店のメイワン店で働いています。

 この番組は、本好きの皆さんには、ぜったいお勧めですね。

 今日の夜の第3回目は、ヴィノグラードフの『論理学入門』だそうです。うわ、懐かしい名前!30年くらい前には、もしかしたら読む可能性もあった哲学の本ですが、読み損なったようです。

 娘に聞いたら「青木文庫?聞いたことないね」と言ってました。

 栞子さんと大輔のこれからは、どうなるんでしょうか?番組を見る限り、栞子さんから、大輔に、お店に勤めることをおねがいしたのですから、けっして、嫌ってはいないと思うのですが。

 やはり、最後は、大輔の「本が読めない」「活字が読めない」という課題を、栞子さんが、栞子さんの謎の母親の問題とともに、見事に解決して、二人が、結ばれるという大団円で終わりたいですね。

 そうなるかな?ならないかな?

 次回は宮沢賢治さん「春と修羅」、どう料理するのか?楽しみです。


雨宮日記 1月26日(土)夜 浜松市中区で今年初めての「風花」

2013年01月26日 19時23分21秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 1月26日(土)夜 浜松市中区で今年初めての「風花」

 午後6時25分、家を車で出て、則子さんを「芳川の里」まで送りました。理事会だか評議員会に参加するようです。わが家から車で30分くらいかかります。

 行きに浮かんでいる雲から満月が出たと思ったら、帰りにはもう「風花(かざはな)」が舞いました。今年初めてです。もちろん、浜松市の奥地(ごめんなさい!「天竜区」あたりのことです)では何回も雪が舞っていると思いますが。

 風花を見ると、ぼくの身体(頭(心))の中で、歌手の太田まきさんの歌う「風花」のメロデイが流れ出します。

 「タタタタ(ピアノの下降メロデイ)、タタタタ。タタタタ、タタタタ。あ~あ~(女声のハミング)、あ~あ~、風の中を白い鶴が舞っています~」という出だしです。

 今日は夜中、仕事のない土曜の夜だし、則子さんはいないし、今からじっくり本を読んで、じっくりパソコンを打とうと思います。いや、じっくりお酒も飲みます。

  ☆

 中区静岡県総合庁舎駐車場での環境放射線量は、いつもの0.033μSv/hで安定。なお、1月21日から22日の雨の時に、0.047くらいまで上昇しました。

 

 

 


カテゴリー「古代史を考える」「古代史ニュース」「古代史の本」を新設

2013年01月26日 15時17分35秒 | 古代史を考える

カテゴリー「古代史を考える」「古代史ニュース」「古代史の本」を新設

 これまで「世界と日本の古代史」に分類してきた記事を3つに分けて、「古代史を考える」「古代史ニュース」「古代史の本」を新設しました。1月26日(土)午後3時19分現在、まだ新カテゴリーに振り分け中です。


原発と放射能の本 16 『福島原発で何が起きたのか』岩波書店、2012年

2013年01月26日 14時46分53秒 | 原発を考える1

原発と放射能の本 16 黒田・井野・山口編『福島原発で何が起きたのか ー安全神話の崩壊』岩波書店、2012年11月15日第1刷発行、B5版、120ページ、定価2600円+消費税

 一昨年はF1事故のドキュメントが多かったのですが、昨年2012年になって福島原発事故の分析などのいい本が出版されるようになったと思います。

 これはお勧めです。

 「福島第一原発事故は悲惨な結果をもたらし、いまなお漏出される放射能が生態系をはじめわれわれの生活を脅かしつづけている。なぜこのような原発事故が起きたのか、その事故原因とプロセスはいまだ確定されていない。地震による損傷は本当になかったのか?放射能汚染はどのように広がっているのか?制度や組織的背景、倫理的観点も含めて、福島原発事故をもたらした真相に迫る。2012年8月30・31日に行われた国際シンポジウムの記録。」

 目次は、Ⅰ 福島第1原発で何が起こったか、Ⅱ 放射能汚染の現状、Ⅲ 日本の原子力政策と安全神話の形成、Ⅳ 核をめぐる科学・技術のあり方

 あまり今論議されない、「除染」の問題では京都精華大学の山田國廣さんが、土を大量にはぐことと高圧洗浄の二つの方法では、除染は成功しないと、指摘しています。

 そういう基本的な論議抜きに、今、マスコミや国会などで、川で洗ったりという、マニュアルに反するやり方が問題になっていますが、ぼくも、それは枝葉末節の問題で、今の除染の方法でいいのかどうかを、まず考えるべきだと思います。

 


本と映像の森 240 テレビで爆笑問題がゴルゴ13のアジトを訪問

2013年01月26日 05時47分00秒 | 本と映像の森

本と映像の森 240 テレビで爆笑問題がゴルゴ13のアジトを訪問

 次女のIさんが録画していた爆笑問題の太田さんと田中さんが、狙撃犯・ゴルゴ13の秘密アジトを訪問した画期的な記録を見ました。

 もちろん、「さいとうたかをプロ」の事務所です。

 漫画家・さいとうたかをさんがすごいのは、画期的な「組織でのマンガ執筆システム」を創造したことです。

 つまり、中心的な漫画家とその「アシスタント」という形ではなくて、漫画家も含めてみんなが同等の「スタッフ」だという形を確立したのですね。

 番組では、作画スタッフを、建物スタッフ、乗り物スタッフ、人物スタッフ、自然植物スタッフという形で、ようするにマルクスさんの言う「分業システム」ですね、紹介していました。 

 さらに、一ヶ月に2回の連載の「1話」ごとに、さいとうプロの外にそれぞれの分野の専門家の企画スタッフがたくさんいて、台本を、それぞれ書いているんですね。

 それは、手塚治虫さんのような、一人の漫画家がすべて台本からコマ割り、ペン入れをやって、数人のアシスタントで仕上げるような「個人的」システムとは対極にあります。

 だから、さいとうたかをさん本人へのインタビューでは「手塚さんへの対抗意識は、ぼくはぜんぜんないですね。まったく別物ですからね」という回答は、なるほど、と思います。

 そして、「さいとうさんが亡くなったら、どうなるんですか」という問いに対しては、さいとうさんは「それは、ぼくのいないところで、続けるなり、やめるなり、好きなようにしてください」という意味の答えていたのが、小気味いいですね。

 標的をぜったい外さない天才暗殺犯・スナイパーというありえない設定を成り立たせるためには、物語の政治的・経済的・社会的・自然的背景を、リアルにしないと、ゴルゴがリアルな人間に見えないという、さいとうさんの指摘には納得です。

 

 

 


雨宮日記 1月24日(木) 則子さんにだめ出しを出されて…

2013年01月26日 05時37分27秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 1月24日(木) 則子さんにだめ出しを出されて…

 今週は、どうしても2月18日(月)の浜岡原発永久停止裁判の第7回口頭弁論に向けて「傍聴チラシ」、「静岡県の会ニュース 希望1号」(以上2つはすでに印刷済み)と「静岡県西部の会ニュース 希望西部版」を3つまとめて郵送しようと、やっと西部版のニュース(A4版1p)の原稿を完成しました。

 ところが則子さんに「原稿、完成した」と話をしたら、「責任者(責任者のOさんと副責任者の則子さんです)の了解は取った?」「県のニュースと同じ体裁では間違えるから、違う感じにしてね」…と、編集長のボクと相談することなく、勝手にしゃべるので、ムッとして、ちょっと心が切れました。

 ☆

 ちょうど悪いことに、ここ数日、冬のセキ(ぜんそく?)が戻って来てしまい、寒いところに行くと、セキが出るので、調子よくなかったですね。

 もちろん、最愛のパートナー・相棒の言うことですので、最後には尊重はしますが、少しすねて、数日、放っておきました。則子さま、ごめんなさい。

 


雨宮日記 1月23日(水) アルジェリアの日本人など死者多数について

2013年01月25日 05時09分22秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 1月23日(水) アルジェリアの日本人など死者多数について

 今回のイスラム・アルカイーダによるアルジェリア天然ガスプラント襲撃テロで、日本人の死者は10人になるようです。

 政府は、こういうテロ事件の時だけは「生命はもっともだいじなもの」という意味のことを言いますが、それに平行して、生活保護の金額を8%くらい減額したり、国家公務員の月給を7?%くらい値切って、さらに地方公務員の給料を「同じように減らせ」と命令したり、麻生副首相さんが、年寄りの長生きは金がかかって困るみたいなことを言ったり、なんともちぐはぐです。

 政府は、福島原発事故で実際に起きた農家の自殺や、介護施設の高齢者の移動による死や、放射線障害よりも、「原発企業の利益」の方がだいじと、いう態度を取っているのに、どうして「生命が最優先」と言えるのでしょうか。

 「生命が最優先」に反対しているのではありません。実際に「生命より大企業の利益」、「国民の健康より大企業の利益」を追求してきた、戦後史の反省抜きに、言葉だけでそういわれても、むなしいですね。

 地球全体、世界全体で、どういう地球、どういう世界を創っていくのか、納得のいくビジョンがないので、暴力やテロが横行するのですよね。

 納得のいくビジョンを、対等平等の個人と組織が論議しないと、と思います。

 核兵器と核兵器運搬システム開発に力を入れる北朝鮮政府に対しても、「そんな馬鹿なことをしなくても、そんな自己破滅なことをしなくても、自国の平和と安全は、こうすれば、守れますよ」という納得のいく提案を出していくことがだいじだと思います。

 それは、テロ組織に対しても同じではないでしょうか?

 そういう提案が北朝鮮やテロ組織に出されているのでしょうか?

 


古代史の本 森浩一さん著『古代史津々浦々』小学館、1993年

2013年01月23日 04時52分25秒 | 古代史の本

古代史の本 森浩一さん著『古代史津々浦々』小学館、1993年

 浜松市立中央図書館で借りて読んで、良かったので、本屋さんに注文して買いました。十年前の本ですが、古びていません。

 森さんの名言「考古学とは、地域に勇気を与える学問である」が「はじめに」に掲載されています。ぼくの古代探求もそうありたいと思います。

 目次を掲載した方が明快なので、以下、目次です。

 北海道の古代史、日本海文化の再発見、越の世界と豪族、私の見る東国の古代文化、考古学からみた河内平野の古代、四万十川の古代文化、吉野ヶ里遺跡が語る古代九州、南九州の古代文化、南と北からの移住(一 近畿地方の隼人、二 西日本に拡がる「エミシ」勢力)、考古学用語と地域名

 すべて紹介することはできないので、数例だけ紹介すると、『魏志倭人伝』の時代、魏の農作物は粟や麦で、米・稲作は魏と対立する孫氏の呉の国の農作物だったという指摘、そして北海道は粟や麦の国だったという指摘、非常に新鮮です。

 北海道から海を越えて、北アジアとの交易・つながりも指摘されています。

 あるいは、『魏志倭人伝』で描かれていて、どの土地か明確な国は、すべて北九州で、しかも縄文時代に鹿児島県の海上の「鬼界カルデラ」の6300年前の破局噴火「アカホヤ火山灰」が降らなかった地域だという指摘も新鮮です。

 あるいは、継体天皇の父親の古墳と推定されている滋賀県高島町の鴨稲荷山古墳から新羅の国王的な、金銅の冠や金銅の儀式用の沓が出土している指摘。

 歴史学・古代学・考古学って、新鮮な目で検討し直すと、ほんとうに、推理小説のようにおもしろいです。


雨宮日記 1月20日(日) 大寒(だいかん)でした。「希望1号」作成

2013年01月22日 04時56分45秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 1月20日(日) 大寒(だいかん)でした。「希望1号」作成

 今日1月20日は「二十日正月」といって、関西では、年肴(としざかな)の鰤(ぶり)の頭や骨を入れた雑煮を食べる「骨正月」です。1月15日の「小正月(こしょうがつ)」に作った団子(だんご)を小豆がゆに入れて食べる「団子正月」の風習のあるところもあります。(以上は、加藤文三『民謡歳時記 上』青木書店、p51「4 寒天唄」による)。

 年によって「大寒(だいかん)」の日は変動するのですが、今年は、今日1月20日でした。

 全国的には「寒稽古」のおこなわれる日のようです。

 1年でいちばん寒い日に、ぼくは、昨日、原稿を打ち込んだ「希望」を編集しました。B5で六ページ、になります。

 希望はあるのか?ないのか?

 いえ、希望はあったり、なかったりするものではなくて、創るものだと思います。

 そもそも、絶望がなければ希望も必要ありません。

 それはギリシア神話の「パンドラ」の寓話の通りです。

 中国の文学者、魯迅さんは「希望の虚妄なるは、絶望の虚妄なると相等しい」といっていると記憶しています。記憶違いだったらごめんなさい。

 フランスの詩人、ルイ・アラゴンさんは、レジスタンス時代の「ストラスブルグ大学の歌」で、

  学ぶとは、誠実を胸に刻むこと。教えるとは希望を語ること、と歌っています。

 学ぶとは、大学で「学んで、態度が大きくなること」と勘違いしている人もいますね。生物学では、学習するということは、経験から学んで、自分の行動様式を変えることを言います。

 「学習塾」のように「誰かがただしいと決めた知識を暗記すること」では、ありません。

 

 


雨宮日記 1月19日(土) 学習協の原発学習会で講師をしました

2013年01月21日 05時01分18秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 1月19日(土) 学習協の原発学習会で講師をしました

 ボクが長年、所属している静岡県労働者学習協会・浜松労働者学習協会共催の「原発と放射能 公開講座」で講師をしました。

 同僚のNGさん(県学習協理事・元高校教員)の「放射能をはかるものさし」を50分、休憩10分で、ぼく(県学習協理事・県西部ゴミ環境ネット代表)の「原爆から原発へ」を50分、休憩10分で、あと質疑応答を60分予定で40分くらいしました。

 則子さんが後ろで見ている、というか、聞いているので、緊張しましたね。

 写真はボクじゃなくて、NGさんの講義風景です。

 ずっと準備していた講義が終わったので、ホッとしました。この内容は、もし機会があれば、他の場所でも、いつでもしたいと思っています。

 みんなが自分自身で考えて、自分自身の声を上げること、それしか未来に続く道はありませんから。

  ☆

 疲れたので、重い荷物を持って電車に乗るのは…で、タクシーを呼んで則子さんと2人で家路につきました。

 今日はそれで終わりではなくて、浜岡原発裁判静岡県の会の最初のニュース、タイトルは「希望 1号」の編集をパソコン・一太郎でしました。今日は、原稿の打ち込みだけで終わって、というか、酔っ払ってきて、途中で終わりました。仕上げは明日です。

  ☆

 次女が、長女の旦那がフランス出張でいないので、長女の家に泊まりに行ってしまいました。チャンス!則子さんと…と思いましたが、酔っ払いすぎてだめでした。次回に…。

  ☆

 アルジェリアは、かなりむごい状況のようです。

 ですが、こういう時だけ、海外では「人命優先」と、お経のように唱える日本政府・安倍政権には、かなり違和感があります。「本気ですか?」「国内でも、原発でも人命優先してくれますか?」と突っ込んでみたいです。

 


雨宮日記 1月18日(金) 絶望の国で「希望の国」とは?

2013年01月19日 05時13分56秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 1月18日(金) 絶望の国で「希望の国」とは?

 明日の「原発講義」の準備で大変なのですが、いちおう一段落したので、午後、則子さんと図書館に行きました。

 まず城北図書館に行って、則子さんは「車で待ってるね」というので、一人で音楽CD3枚を返して、同じ枚数の3枚を借りました。借りたのは、チャイコフスキーさん作曲「ピアノ協奏曲全集」(なんと第3番まであります!)、宮沢賢治さんの童話朗読「よだかの星」などです。

 次に城北図書館からまっすぐ南下して、松城町の中央図書館に行って、則子さんもボクも1時間くらい粘って何冊も借りました。

 家へ帰ってから、則子さんは夕食を作って、今週が2回目の、午後6時半から7時半の浜松駅前「原発アクション」へ出掛けました。出掛ける前、自分で「原発はいらない」のステッカーを手書きで書いてでかけました。

 ぼくはその間に、谷島屋三方原店から「本が2冊入りました」と電話があったので、買いに行ってから、布団で寝ていると、午後8時過ぎに則子さんが帰ってきました。

 「先週は40人くらいだったけど、今週は20人くらいだった。」と。「市民運動を秘かに監視している警察の公安ぽい、マスクをかけた男性2人がいたよ」と。

 ☆

 「希望」とは何でしょうか。魯迅さんが言うように「希望も、絶望も、虚妄であることは同じ」でしょうか。人間は「絶望の国」であるからこそ「希望」を求めます。絶望がなければ、希望も必要ありません。

 園子温監督の映画「希望の国」で、津波と放射能で荒れ果てた海岸の、雪の廃墟をさまよう未婚のカップル男女が、そこで何故か出会った小さな兄妹の「流されたビートルズのCDを探しているんです」と言われて、同じように探していると、いつのまにか小さな兄妹は、まるで幻影のように消えてしまいます。

 カップルの女性は「おーい!」「おーい!」と呼び始めますが、だんだん涙声になって、彼氏が抱きしめる中、さらに大きな声で「おおおーーい!」と呼び続けます。

 そして彼氏は、彼女の耳元に「結婚しよう」とささやきます。

 思うに、「希望」とは何か具体的な理念や状態や政策ではないのではないでしょうか。

 「希望」とは、そこで、まだ何か「することがあること」。

 もう何もすることがなくなれば、そこは、もう袋小路で、未来のない「絶望の国」です。

 映画の中の、あの小さな兄妹は、たぶん、未婚の彼氏と彼女が、未来に産んで育てることになる、自分たちの長男と長女なのだと想像します。

 この国では、もう、過去にも現在にも「希望」はなくて、未来にしか「希望」は存在しないのでしょうね。

 ☆

 アフリカ・マリでのフランス軍の空爆と、アルジェリアでのゲリラ襲撃について書きたかったのですが、今日はお昼前に起きて、午後、講演なので、後に回します。

 「発端」の問題でいうと、マリ共和国にはフランス資本が入っていて、ウラン鉱山がある、そこが、話の大事な出発点だと思います。

 

 


原発を考える 特殊化と一般化、核戦争と核実験と原発の放射線・放射能

2013年01月18日 05時25分39秒 | 原発を考える2

原発を考える 特殊化と一般化、核戦争と核実験と原発の放射線・放射能

 原水爆禁止運動での「広島・長崎」の放射能、戦後の核実験(ビキニ水爆など)の放射能、そして原発の日常的あるいは重大事故での放射能、そういう全ての放射能を一般化して比較して見るような態度あるいは方法が必要であると思いました。

 つまり、組織や市民運動の問題であるとすると、それが特殊な、あるいは個別の組織の問題とされる限り、解決はできなくて、一般化して、どんな組織・団体・運動でもありうる問題とすると、具体的に解決の糸口があるように思います。

 科学的社会主義者、カール・マルクスさんは、経済学で、個別の「資本家の利潤」「地主の地代」「労働者の給料」という特殊な「形態」ではなくて、一般化した「剰余価値」「剰余生産」の特殊化としてみることを強調しました。

 経済学のそういう視点が、放射能の場合でも、組織の場合でも、必要なように思います。

 これって、新発見ですが。どうしましょうか。

 


雨宮日記 1月17日(木) 則子さんが「貼り絵ハガキ」を始めました

2013年01月18日 05時16分58秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 1月17日(木) 則子さんが「貼り絵ハガキ」を始めました

 わが妻・則子さんは、前から「絵手紙やりたいな」と言っていたのですが、「貼り絵ハガキ」を始めました。

 新聞のカラーページをとっておいて、はさみで切って、ハガキ用紙に題材を描くのです。

 ぼくの感想は「なかなか、いいですね」

 「感覚」というか、則子さんの「感性」が、いいです。

 写真は「サトイモ」です。