雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 12月31日(日) 今年最後の日

2017年12月31日 21時59分38秒 | 雨宮日誌

 雨宮日記 12月31日(日) 今年最後の日

 「今年最後の日」って、あまり意味はなく、ただ単に現在の歴では、今年と来年のさかいが今日であるって意味しかない。

 クリスマス、冬至、元旦、つまり北半球で1年でいちばん寒さがひどい時期、北半球で1年でいちばん夜が短くなる時期を新年とした。

 だからいろいろ混乱がある。それでも昔よりは、いいかも。

 今日は、年越しソバを何故か食べる習慣なので、雨宮家もソバを食べた。ごちそうさまでした。おいしかったです。

 年賀状「銀河通信 №41」ができあがる。ボクと則子さんが原稿を書いて、それをボクがワープロソフトでハガキ大に1枚、原稿をつくる。原稿を則子さんがカットを入れてA4の大きさに(つまりハガキ大で4枚)つくって、我が家の新しいファックスコピー機で25枚コピーして、100枚に切り、それをハガキの裏にはる。

 ハガキの全部に張ってもよくなったから助かる。


戦争と平和 7 戦争と平和の本 2 竹内浩三『日本が見えない』藤原書店、2001年

2017年12月30日 21時28分34秒 | 戦争と平和


戦争と平和 7 戦争と平和の本 2 竹内浩三『日本が見えない』藤原書店、2001年

 竹内 浩三/著、小林 察/編『日本が見えない 竹内浩三全作品集 全1巻』藤原書店、2001年、736ページ、定価8800円

 竹内浩三さんは1921年(大正十年)生まれ。三重県宇治山田中卒、日本大学専門部映画科入學。1945年4月9日、フィリピン・バギオ島にて戦死と公報。

 10代の頃から、文章・マンガの才能を発揮した、

 「日本が見えない」「骨のうたう」は著名となったが、竹内さんの才能と関心はむしろ、映像的創作、とくにマンガに向けられていたように思う。

 詳しくは、この『日本が見えない 竹内浩三全作品集 全1巻』を読んで欲しい。

 以下、2つの詩を掲げる。

「骨のうたう

戦死やあわれ
兵隊の死ぬるやあわれ
とおい他国で ひょんと死ぬるや
だまって だれもいないところで
ひょんと死ぬるや
ふるさとの風や
こいびとの眼や
ひょんと消ゆるや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や

苔いじらしや あわれや兵隊の死ぬるや
こらえきれないさびしさや
なかず 咆えず ひたすら 銃を持つ
白い箱にて 故国をながめる
音もなく なにもない 骨
帰っては きましたけれど
故国の人のよそよそしさや
自分の事務や 女のみだしなみが大切で
骨を愛する人もなし
骨は骨として 勲章をもらい
高く崇められ ほまれは高し
なれど 骨は骨 骨は聞きたかった
絶大な愛情のひびきを 聞きたかった
それはなかった
がらがらどんどん事務と常識が流れていた
骨は骨として崇められた
骨は チンチン音を立てて粉になった

ああ 戦場やあわれ
故国の風は 骨を吹きとばした
故国は発展にいそがしかった
女は 化粧にいそがしかった
なんにもないところで
骨は なんにもなしになった」


「日本が見えない

この空気
この音
オレは日本に帰ってきた
帰ってきた
オレの日本に帰ってきた
でも
オレには日本が見えない

空気がサクレツしていた
軍靴がテントウしていた
その時
オレの目の前で大地がわれた
まっ黒なオレの眼漿(五Tがんしょう)が空間に
とびちった
オレは光素(エーテル)を失って
テントウした

日本よ
オレの国よ
オレにはお前がみえない
一体オレは本当に日本に帰ってきているのか
なんにもみえない
オレの日本はなくなった
オレの日本がみえない」

 注) 本によって異同がありますので、ご注意をおねがいします。

 


雨宮日記 12月29日(金) 兄夫婦来る

2017年12月30日 11時05分18秒 | 雨宮日誌

  

 雨宮日記 12月29日(金) 兄夫婦来る

 夕方、名古屋から兄夫婦が来て、泊まっていく。夕食をボク、則子さん、父、兄夫婦の5人で食べる。

 1年7ヶ月ぶりに、アルコールを少しだけ飲む。おいしい!もっとも、今は何でも「おいしい」のだけれど。

 兄の演劇のこと、こちらのこと、もろもろ話をする。

 たまに泊まりにきてくれると、家が片付いていい。というのは則子さんの言です。

 年賀はがきの原稿を書き始める。

 

 

 


雨宮日記 12月28日(木) カミキリムシ

2017年12月28日 21時39分38秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 12月28日(木) カミキリムシ

 お風呂へ入る、というより、則子さんに洗ってもらう。その前に、脱衣場で髪を切る。則子さんがカミキリムシになる。ありがとう。

 則子さんは昼閒、仕事でお年寄りを7人、お風呂に入れる。夜、もうひとり(ボクを)入れて、8人。ごくろうさま、ありがとう。

 明日は名古屋の兄夫婦が泊まりにくるので、ボクは一番奧の部屋で寝る準備をする。
 


新・本と映像の森 104 上橋菜穂子『闇の守り人』新潮文庫、2007年

2017年12月27日 21時44分07秒 | 本と映像の森


新・本と映像の森 104 上橋菜穂子『闇の守り人』新潮文庫、2007年

 387ページ、定価本体630円、源作1999年偕成社

 いまNHKテレビでやっている実写ドラマの源作。

 ドラマも大好きですけど、小説版もいいな。というより、この「闇の守り人」は小説世界の方が好きですね。

 ドラマの方では割愛された一つの大事な流れが小説の方では生きている。それは15才の少年カッサとその妹、12才のジナの成長と、山の民の牧童たちの魅力的な物語。

 小説の冒頭、バルサは1人でカンバルへ戻るのに、むかしジグロと逃げるのに使った洞窟の道を選ぶ。

 その洞窟でバルサは、少年カッサとその妹ジナと出会い2人の危機を救う。ここで初めて、ヒョウルとも出会う。

 そして物語は始まる。

 この「闇の守り人」では主要なストーリーは地下の「闇」を中心に展開する。

 物語の中心が、地下の「山の王の宮殿」と「槍舞」で決せられるのは、ドラマも小説も変わりない。

 ただ闇の世界の岩穴や地下水流のような美しい光景と牧童のヨヨ、少年カッサと妹ジナの映像を見たかったな、残念。

 小説版では「精霊の守り人」「闇の守り人」と続く第2作です。第3作はドラマでは割愛されている「夢の守り人」。第3作ではタンダが主人公になります。

 小説版の第4作以後は、まだ読んでません。ドラマの方は、これから新ヨゴ王国へ、完結編です。バルサは、チャグムは、タンダは、そして新ヨゴ王国は、どうなるんでしょうか。

 


雨宮日記 12月26日(火) 今年最後のビデオ編集

2017年12月26日 22時57分00秒 | 雨宮日誌

 雨宮日記 12月26日(火) 今年最後のビデオ編集

 2017年のビデオ編集、最後の日。諏訪原健さんの講演第5回(最終回、質疑応答)と浜松総がかり行動12月19日の2つ、完成。

 1日に2つできるというのは、生産性髙いね、と笑う。

 まあ、質はどうかという点が問われるのかも。

   ☆

 この「質」というものを追求してきた1年でした。もちろん「量」は問題ないということでは全然ありません。

 でも、「作品」の質、「生き方」の質抜きに量だけを問題にしても、という時代であるように思います。


雨宮日記 12月25日(月) 台所の大掃除

2017年12月25日 22時43分19秒 | 雨宮日誌


雨宮日記 12月25日(月) 台所の大掃除

 2人で、台所をきれいにする。特にボクの座る位置のまわりの本棚とか。台所の外への通路を通れるようにする。

  ☆

 新しく買った2万円弱のスキャナーで古い写真プリントと写真ネガをパソコンに移す作業をはじめる。今日は数十枚。

 40数年前の2人で平和学校へ行った時のプリントとか、1978年の新春の浜松平和成人式のプリントとか。

 これから少しづつやる。


雨宮日記 12月24日(日) 雨のクリスマスイブ

2017年12月24日 23時13分25秒 | 雨宮日誌

 雨宮日記 12月24日(日) 雨のクリスマスイブ

 夜7時すぎから雨が降り出す。雨のクリスマスイブとなる。

 則子さんが出かけるので、玄関をガタンと開けると、豆子さんが耳を立てて、慌てたように玄関に出て行く。

 則子さんの言うには、帰ってきた時、豆子が玄関にいることがある、と。

 午後11時すぎ1階の電話が数回鳴って切れる。ほんとの急用の電話なら、則子さんの携帯かボクの携帯に電話をください。

 


戦争と平和 6 戦争と平和の本 1 『ビキニ水爆被災事件の真相ー第五福竜丸物語ー』かもがわ出版、2014年

2017年12月24日 22時25分15秒 | 戦争と平和

戦争と平和 6 戦争と平和の本 1 『ビキニ水爆被災事件の真相ー第五福竜丸物語ー』かもがわ出版、2014年 

< 再録 >
2014年03月20日 01時59分17秒 | 戦争と平和

 ビキニ水爆被災事件静岡県調査研究会/編集、安斉育郎/監修『ビキニ水爆被災事件の真相 ー 第五福竜丸物語 ー』かもがわ出版、2014年2月1日第1刷発行、79ページ、定価1000円+消費税

 1954年3月1日早朝、アメリカ軍が太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁でおこなった水爆実験で静岡県焼津港所属の第五福竜丸をはじめたくさんの漁船・旅客船が放射能被爆、当時は公表されませんでしたが日本やアメリカまで放射能で汚染されました。

 第五福竜丸の乗組員で最高齢者だった無線長の久保山愛吉さんは半年後の9月23日に亡くなりました。この一連の原水爆実験と第五福竜丸の被災は、日本の国民に、広島・長崎の核戦争の記憶をよびさまし、日本で国民的な広く深い原水爆禁止運動がはじまるのろしとなりました。

 あれからちょうど60年、この歴史的事件とその意味を中学生でわかるように、現在の最新のわかった事実も入れて書かれた本です。「もう知ってる」「昔から知ってる」という方も、読めば新しい驚くような事実がわかる、おすすめ本です。

 むずかしい漢字にはすべてルビがふってあって、わかりやすく読めます。

 編集者は、原水爆禁止静岡県協議会(静岡県原水協)を母胎に、毎年、3・1ビキニデーに地道な研究会を開き、調査研究をつみかさねてきた会です。いまでも毎年3月1日に静岡市で研究会をやっています。

 


雨宮日記 12月23日(土) そろそろ年賀状作らないと・・・

2017年12月23日 19時40分12秒 | 雨宮日誌

 雨宮日記 12月23日(土) そろそろ年賀状作らないと・・・・

 年賀状についてのニュースしぶごじで、今年(来年)も年賀状には「隠し文字」がいくつもあるということを知る。

 則子さんが買ってある来年の年賀状を見ると、たしかに有る。ただし小さい。

 去年は年賀状作りは次女に手伝ってもらったけど、今年はボクたちで作るつもり。結婚39年目の、42枚目。



ビデオ編集。諏訪原健さんの4回目。あと1回で終了。たいへんな編集だったけど、やってよかった。

 

 


雨宮日記 12月22日(金) 則子さんは忙しい

2017年12月22日 22時47分08秒 | 雨宮日誌

 雨宮日記 12月22日(金) 則子さんは忙しい

 則子さんは今日は休日。でも仕事は休みでも、全然休んではいない。朝から夜まで動き回っている。則子さんに、ほんとうの休みをあげたいな。

 まあ、無理だけど。

 朝9時にケアマネさんが来る。ほんらいのボクの話より、父の話をする。

 午前・午後で則子さんは何カ所、行ったか。

 夜は父の部屋のエアコンなど掃除。

 


古代ブログ 19 浜松の遺跡・古墳・地名・寺社 7 伊場木簡の「若倭部

2017年12月21日 19時47分08秒 | 遠州古代史

古代ブログ 19 浜松の遺跡・古墳・地名・寺社 7 伊場木簡の「若倭部」 

< 再録 > 「遠州の遺跡・寺社 49 伊場木簡の「若倭部」
2011年02月18日 05時16分53秒 | 遠州古代史

 浜松市東伊場の弥生から律令にいたる複合遺跡「伊場遺跡」で出土した「伊場木簡」の中に、「若倭部」の名前が現れています。

 伊場木簡では、若倭部の姓をもつ人名は24例に達し、宗宣部(そがべ)・語部(かたりべ)のそれぞれ10例を倍以上上回っています。
 (『静岡県史 通史編1 原始・古代』静岡県、p469)

 その中に「已亥年五月十九日渕評竹田里若倭部連老末呂」と書かれた木簡があります。

 「已亥年」とは699年(文武三年)であり、「渕評」とは、伊場遺跡にあった「評役所」と推定されています。

 つまり、古代の「若倭部」は、浜松市の伊場遺跡付近と、浜北市の宮口から浜松市の有玉にかけてと二カ所に拠点を持っていたか、それとも伊場遺跡付近から浜北市宮口付近まで広い範囲に分布していたかということになります。

 「若倭部」は、『万葉集』という古代文献と、伊場木簡という古代の直接文字史料と、神社名という現代に残る資料と、3つの系統で確認されていることになるのです。

 (2005年1月17日「遠江と古代史の森」にupを再録)

 写真は、宮口の若倭神社の現在の姿です。」

 以上は再録。
 『万葉集』4321に「主帳丁(ふみひとのよぼろ)麁玉郡若倭部身麻呂」のうたが載っている。

 わが妻は いたく恋ひらし 飲む水に 影(かご)さへ見えて 世に忘られず

 この「若倭部」と「若倭神社」についての研究が、夏目隆文『萬葉集の歴史地理的研究』宝蔵館、1977年、355ページ、「第2部第2章 幻の「若倭神社」は実在する」(p233~241)に書かれているので、参照して欲しい。

 夏目隆文さんが推定する若倭神社は、浜北区宮口字新屋の八幡神社です。ぼくも、ほぼ間違いないと思います。

 


新・本と映像の森 103 <135 再録> 北森鴻さん『うさぎ幻化行』東京創元社

2017年12月20日 11時24分05秒 | 本と映像の森


新・本と映像の森 103 <135 再録> 北森鴻さん『うさぎ幻化行』東京創元社

本と映像の森 135 北森鴻さん『うさぎ幻化行』東京創元社 

2011年02月18日 05時56分28秒 | 本と映像の森
本と映像の森 135 北森鴻さん『うさぎ幻化行』東京創元社、2010年2月25日初版~4月15日3版、296ページ、定価1900円+消費税

 浜松中央図書館で、たぶん「ウサギ年」コーナーで展示していて、「あ!北森さんの本だ」と、予約を申し込んで、やっと昨日、図書館で借りた本です。

 推理小説家、北森鴻さんの著書では、「民俗学者・蓮丈那智」さんシリーズと、お店を持たない骨董屋「冬の狐」こと「宇佐見陶子」さんシリーズが大好きです。

 もともとは、次女のIさんがなぜか気に入っていて買っていたので、ぼくは、それを借りて読んだだけです。

 「うさぎ幻化行」では、義兄に「うさぎ」と呼ばれた女性が主人公で、冒頭は、その義兄が、「日航ジャンボ機墜落事件」のような旅客機墜落事件で遺体が発見されるところから始まります。

 義兄は、音響技術者で、義兄が残した録音の謎を解きたくて、主人公の女性「リツ子」は行動を始めます。

 北森鴻さんの小説の魅力は、やはりすべての登場人物が、生き生きと生きていることでしょうか。

 主人公のリツ子さんも、録音された音に絡んでいるそれぞれの土地の人たちも、ナオも、女優エリカも。

 この推理小説の焦点は、やはり「音」です。

 音の聞こえ方、音の発信源、などをめぐって駆け引きと謎解きが、すてきです。

 ぼくが一番好きなのは、巨漢の鉄道マニアで鉄道雑誌ライターの「岩崎鈴音(すずね)」です。

 名前からして「鈴音(すずね)」という鈴の音です。

 岩崎鈴音さんが、仲をとりもって、媒介して、はじめてこの事件の主要な2人の人間が会うことができたわけです。

 いい作品ですが、いまいち、布石を展開していない気もします。

 なお、北森鴻さんは、昨年平成22年1月25日に心不全で亡くなりました。

 もっとたくさんの作品を読みたかったです。

 


雨宮日記 12月19日(火) 諏訪原健さんの講演ビデオ第3回完成

2017年12月19日 20時58分33秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 12月19日(火) 諏訪原健さんの講演ビデオ第3回完成

 ビデオ制作、諏訪原健(たけし)さんの講演、第3回完成し、「ピース浜松」にアップ。もう数回かな。後半はあまり捨てるところがない。

 テレビ番組で、マンガ家ちばてつやさんのドキュメントを見る。傑作マンガ「紫電改の鷹」やちばさんの満州引き上げ体験、最近海底から引き上げられた紫電改の機体などを語るすごくいいドキュメント。

 ぼくが小学生6年生の頃に愛読した「紫電改の鷹」だしね。もちろん、あの頃は今のような反戦平和主義者では全然、ない。でも、好きでしたね。

 


雨宮日記 12月18日(月) 本やビデオを「整理」

2017年12月19日 20時57分46秒 | 雨宮日誌


 雨宮日記 12月18日(月) 本やビデオを「整理」

 少しだけど、本やビデオを「整理」。押し入れの中の雑多な本を出して、文庫版・新書版の小さな本を1ヶ所にまとめる。

 ビデオも20本ぐらい捨てる。とにかく「捨てて」いれば、則子さんは機嫌が良く、満足(かな?)。