雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 3月27日(水) アゲハチョウが息も絶え絶えに…

2013年03月29日 04時56分13秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 3月27日(水) アゲハチョウが息も絶え絶えに…

 もうじき浜松も桜が満開です。

 則子さんが、家の前の舗装道路に、アゲハチョウが倒れているのを見付けて、保護しました。アゲハチョウが「倒れている」という表現は変ですが、車にひかれたのか、人に踏みつけられたのか、あきらかに「負傷」していましたが、まだ生きていました。

 ぼくが、家の植木鉢の花の上に置いてあげたら、蜜を吸おうとしたのか、吸い口を蜜に伸ばしていましたが、あまり吸えないようです。

 夜になって、息絶えてしまいました。次女のIさんが「食物連鎖で葬ってあげるのが、いちばん、供養になる」というので、庭の土の上に置いてあげました。すぐに蟻さんたちが寄ってきました。翌朝には、もうアゲハチョウはいなかったので、無事(?)、蟻さんの巣に運ばれたのでしょうか?

 ぼくもそうありたいですね。炭素、水素、酸素…原子と化して、則子さんの原子と混じり合いたいです。ぼくが先に死んだら、則子さんが食べてくれて、則子さんの身体の中に入ってしまうのが、いいですね。だめ?

 わが家の玄関の、アゲハチョウとキアゲハの蛹は、まだ変化ありません。

  ☆

 もうじき弥生3月も終わりです。転換点が迫っています。

 


本と映像の森 246補足 テレビドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」

2013年03月26日 05時03分41秒 | 雨宮日誌

本と映像の森 246補足 テレビドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」最終回

 3月25日(月)午後9時から、連続ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」最終回でした。前回と今回は原本の第4巻、江戸川乱歩の特集です。則子さんと、次女と3人で見ました。

 ストーリーは、これまで2回書いているので、そちらを参照してください。

 以下、ネタバレしますので、原本を新鮮に読みたい方は読まないように。

 

 原本といちばん違うのは、テレビでは栞子さんと五浦くんの恋はおもてには出てこないことです。

 第4巻では、① 主人公の五浦くんが栞子さんに「デート」を申し込んでOKを取り、② テレビドラマの「クローゼットのなかの2人」も、もっと密着していること、③ 母親が栞子さんに「あの原稿を一緒に読もう」と誘惑されてついフラッと行きかけるのを五浦くんが止めて、栞子さんは「明日、デートですから」と断らせること、でしょうか。

 テレビドラマでは栞子さんが「あなたは本が読めないから」と言ってしまい、なんとなくきまずい雰囲気で終わった「晩年」の偽物を燃やしたあとの病室でのシーンも、原作では、五浦くんは「やめます」と家にこもってしまい、栞子さんはすごく暗くなって、みかねた妹が五浦くんを訪問して「店に戻って」という物語も消えています。

 もちろん、良質の推理テレビドラマだったと思います。江戸川乱歩さんの「怪人二十面相」も、殺人事件のない推理探偵小説でしたね。

 テレビドラマでは、母親の追っている本がなんなのか、明かされずに終了しましたが、栞子さんと五浦くんの恋の行方ととともに、原作者・三上延さんの第5巻、あるいは以後に期待したいと思います。

 第4巻を読んでわかったのは、五浦くんと栞子さんの関係は、ぼくと則子さんの関係に等しいことです。なにが?栞子さんは五浦くんより2才年上です。則子さんはぼくより2才年上です。こういうこと、なんだか嬉しくなってしまいます。

 ただし、栞子さんは思考派で、五浦くんは行動と直感派、ぼくは思考派で、則子さんは行動と直感派、というのが真逆ですが。

 で、則子さん、どうする?第1巻から第3巻まで、買う?


雨宮日記 3月24日(日) 次女と豊橋へ「鬼展」を見に行きました

2013年03月25日 05時20分37秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 3月24日(日) 次女と豊橋へ「鬼展」を見に行きました

 前からの約束で、お昼頃、次女と2人で家を出て、豊橋市美術博物館に「鬼展」を見に行きました(今日がその「鬼」展の最終日でした)。三浦橋から、黒と白のオオバン20数羽が今日も見えました。

 浜松駅前におりたら、ちょうど「浜岡原発はいらない浜松の会」の人たちが毎週1回、日曜日昼間の1時間やっている署名行動に遭遇、友人たちにあいさつしました。

 遠鉄電車(120円)→JR東海道線(650円)→豊橋市電(路面電車)(一律150円)で豊橋公園前で下りて、すぐでした。「鬼展」は、700円。

 展示は、日本の歴史の中の「鬼(おに)」を寺院の「鬼瓦」から始まってたどっていって、鬼たちのいろんな絵や彫刻、多数の鬼の面など、非常に興味深かかったです。
 そして、後半は、地元の愛知県から静岡県の山奥に分布する「花祭り」の「鬼の面」や祭りの写真を展示していました。

 いろいろ考えの出発点になりました。また考察が深まったら書きます。
 思ったのは、「本来、鬼は「鬼」なのか?」ということです。つまり「善神」と「悪神」ですが、いったい「誰」にとっての「善神」「悪神」なのか、という問題です。

 次女は「百鬼夜行図」に興味を持っていて、実物を見たかったそうです。
 直感ですが、日本仏教のなかの「地獄の鬼」と、中世~近世の「百鬼夜行図」の「鬼」と、花祭りの「鬼」とは、同じ漢字で「鬼」と書いてあっても、それぞれまったく別のもので、混同してはいけないのではないか、と感じました。

    ☆

 鬼の面や花祭りの面は、ばかでかくて「重いだろうな」というものや、小さくて「顔が隠れるのか?」と疑問なものまであって、宮崎駿さんの『千とちひろの神隠し』に出てくる「カオナシ」にそっくりのものもありました。

 1階に下りて、受付カウンターで資料を探したら、おもしろそうな本があったので、つい買ってしまいました。まあ、博物館などへ展覧会を見に行く、もうひとつの楽しみがこういう資料探しですね。受付のお姉さんが、ちょっと素人で、現物がどこにあるか、あっちを探し、こっちを探し、裏へ探しに行き(そのあいだ、カウンターは無人に)、すこし時間がかかりましたが買えて一安心しました。4冊で4300円でした。読んだら、「本と映像の森」か「古代史の本」で感想を書きます。

 写真は豊橋の市電(路面電車)です。Iさんが「自転車より遅いけど、こういう方が好き」と言ってました。わが近代的な遠鉄電車は、平行する二俣街道を走る車と競争しますからね。

  ☆

 夜は、明日のエンゲルス『空想から科学へ』の学習、第1回のレジュメと資料づくりで台所でパソコンを打ちました。レジュメは2ページ、資料も2ページできました。

 


雨宮日記 3月23日(土) 浜松もサクラが咲き始めました

2013年03月23日 21時09分34秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 3月23日(土) 浜松もサクラが咲き始めました

 例年より早い開花で、浜松も2部咲きくらい、来週木曜日には満開のようです。

 桜(サクラ)については、日本古代史3 さくら・さつき・さなえ・・・の「さ」とは 2010年03月27日 19時03分49秒 | 古代史を考えるで書きました。

 外国人が日本へ来ると、なぜ「桜の花」で「お花見」して飲めや歌えの大騒ぎなのか、理解できないようですし、日本人でも本来の意味を忘れて、ただ飲んで歌ってという人もいるようです。

 もちろん、本来の意味は、豊作の神さまが山から降りてきて、桜の花に宿るので、今年の収穫の豊作を願って、神さまにお酒や食べ物をお供えする、そのお供えのお裾分けをぼくたちもいただくのが「お花見」です。

 「サクラ」の「サ」は5月末の田植えの頃の「サツキ」「サオトメ」の「サ」と同じです。

 銅鐸の「サナギ」の「サ」も同じでしょうか?もちろん、浜松市の佐鳴湖は、「サナギの湖」で銅鐸の湖です。

  ☆ 

 近くに住んでいる長女のTさんが来て、「お父さん!姿勢悪い!おじいちゃんより猫背だよ!」と言うので、則子さんが「私が言っても聞かないから、Tさん、もっと言って」とけしかけてました。

 まあ、確かにそうですけどね。

 肉体をピンと張ってこの世の中を生きようという信念ではないので…頭の中は、ピンと張り詰めて生きているつもりですが。

 


雨宮日記 3月22日(金) 則子さんと馬込川を散歩、モンシロチョウが舞ってます

2013年03月23日 20時34分52秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 3月22日(金) 則子さんと馬込川を散歩、モンシロチョウが舞ってます

 午後、則子さんと馬込川を散歩。昨日はいなかったオオバンたちが今日は姿を見せていました。23羽です。

 あっちこっちで白いモンシロチョウが数匹舞っています。よく見ると1匹は羽がぼろぼろで、越冬した個体でしょうか。

 ウグイスが川の西岸の笹藪のなかで鳴いていました。

 動物や昆虫や植物のことは、別ブログ「浜松の小さな生きものたち 馬込川日記」で週何回か書いていますので、そちらもご愛読ください。

 


本と映像の森 247 近藤誠さん著『患者よ、がんと闘うな』文春文庫

2013年03月23日 11時11分55秒 | 本と映像の森

本と映像の森 247 近藤誠さん著『患者よ、がんと闘うな』文春文庫、2000年12月10日第1刷~2011年5月15日第4刷、303ページ、定価543円+消費税5%

 著者はガン医療が専門のお医者さんです。近藤さんの主な主張は、以下の6点です。
  「がんの手術は、ほとんど役に立たない」
  「抗がん剤治療で意味があるのは全体の1割」
  「がん検診は百害あって一利なし」
    「放射線治療は過剰でなければ手術より効果がある」
    「「臨床試験」は治療でなく「研究」であり、危険である」
    「がんは本物の転移性のがんと、がん「もどき」に分かれる」


 この6つの主張を具体的に、データや実例に基づいて主張しているところに本書の特徴があります。主張の当否は、この本を読んだ人自身が、それぞれ判断してください。ぼくは、この本が読むに値する本であると思います。

 たとえば、がん検診では、がんの「早期発見」でがん死者が減ったというデータはないので、無効だと著者はいいます。さらに、内視鏡での肝炎ウイルスやピロリ菌感染や、医療被曝によるがんの発症の方が問題だといいます。

 近藤さんは、抗がん剤治療で効果があるのは急性白血病・悪性リンパ腫・睾丸腫瘍・子宮絨毛腫瘍・小児がんで、全体の1割だといいます。乳がんや特殊ながんのいくつかは、数ヶ月の延命効果があるかもしれない。あとのすべて、胃がん・食道がん・肺がん・○腸がん・膀胱がん・肝がん・甲状腺がん・前立腺がん・・は抗がん剤の効果はないと言っています。つまり、投与されて苦しんでも延命効果はないから、丸損なのです。

 一般国民の「常識」とも真っ向から衝突するショッキングな結論なので、受け入れられない人も多いかと思いますが、事実と道理に基づいて、一人ひとりが判断すればいいと思います。だって、自分の命と肉体がかかっているわけですから。

 近藤さんは、こう書いています。「問題は現代医学そのものにあるのではなく、それを用いる医師たちの方にあるのではないか、という視点が必要です。
 これまで現代医学が人を見ることができないと思われてきたのは、それを用いる医師たちが、なんでもかんでも治療しようと猪突猛進してきたからに思われます。その典型ががん治療、余命いくばくもない人の臓器を摘出したり抗がん剤をしていては、がんや臓器を見て人を見ないといわれても仕方ありません。
 しかし、人が技術としての科学に振り回されるのではなく、がんや人間の本質を洞察する学問として科学を利用すれば、現代医学はきっと役にたち、人々にしあわせをもたらしてくれると確信しています。どうすれば現代医学の場において、患者の復権と人間性の回復を果たせるのか、その処方箋の一例を書いてみたい」と。


 近藤さんの他の本や、がん治療についてのいい文献があったら、また、ここで紹介します。

 


本と映像の森 246補足 三上延『ビブリア古書堂の事件手帳4』メディアワークス文庫

2013年03月23日 11時08分03秒 | 本と映像の森

本と映像の森 246補足 三上延『ビブリア古書堂の事件手帳4』メディアワークス文庫、2013年2月22日発行、333ページ、定価本体570円+消費税5%

 いまテレビで放送中の連続ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帳』の最終2回分の原本です。最終回は、来週月曜日・3月25日です。

 「246」で書きましたが、詳細補足です。

 テレビでは終わるようですが、原本「あとがき」では「この物語もそろそろ後半です。最後までお付き合いいただければ幸せです。」とありますので、もう1冊か数冊は出るのでしょうか。
 栞子さんと五浦くんの仲、栞子さんと母・智恵子さんの仲と智恵子さんがなぜ10年前に出ていったかの謎、2つの仲と1つの謎が解決するまで、物語は終わりません。

 原本では、栞子さんと妹(テレビでは弟)が従姉の結婚式で横浜に行き、五浦くんが一人で店にいる時に起きた東日本大地震の余震から始まります。つまり、2011年4月初めという設定です。
 そこに一本の電話がかかってきます。非通知でしたが、声は明らかに栞子さんの声なので、五浦くんは栞子さんと思い、会話していると、何かおかしい。五浦くんは、ハッと「母親だ!」と気づきます。
    ☆
 大まかな設定は原本もテレビも同じで、江戸川乱歩の全著書揃いのコレクションを持つ女性から、家の金庫を開けてくれたら、コレクション全部をビブリア古書堂に売るという設定です。
 そこへ、今回初登場した母親の智恵子さんが登場して、智恵子さんと、栞子さん=五浦くん、の2組の探偵の知恵比べ競争になります。
    ☆
 テレビでは、はぶかれていますが、初めて来城(きしろ)家を訪れた栞子さんが五浦くんに、乱歩の色紙や「黄金仮面」グッズや「パノラマ島奇談」の説明をするところ、いちばん聞き所だと思います。
 乱歩の直筆色紙「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと 乱歩」も、ストーリーの要所で五浦くんがつぶやき、大事な役割を果たす名文句です。
 やはり「ビブリア古書堂」の魅力は、栞子さんによる本・古書の名ガイドにあるのですから、それをはぶくことは、視聴者にとって、いちばん大事な部分を落としてしまっているように思います。

 テレビドラマも、なかなかいい出来と思いますが、原本をぜひ読まれることをお勧めします。

 


雨宮日記 3月21日(木) 則子さんはお墓参りと「絵手紙」書き

2013年03月22日 05時24分56秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 3月21日(木) 則子さんはお墓参りと「絵手紙」書き

 今年は昨日が「春分の日」でしたが、毎年、春と秋に、則子さんはぼくの父の依頼で、雨宮家の墓のある広沢の西来院(せいらいいん)へお墓参りに行きます。

 ぼくが昼間、自由に動ければ、車で一緒に行くのですが、もうずっと夜勤生活でお昼過ぎまで寝ているので、ずっと則子さんがバイクで行っています。いつも、すみません。ありがとうございます。

  ☆

 則子さんは、来月末に予定している、ぼくの父の90才祝いの日に、父のくらしを描いた絵手紙のセットを贈ろうと、いろいろ工夫して書いています。

 絵の方は、まあ普通かも知れませんが、文章の方は、なかなかいいです。則子さんに、こういう能力があったんだ、と、改めて惚れ直しました。

 則子さんの許可がないので、まだ絵手紙は掲載できません。許可が出次第、写真を掲載します。


浜岡原発ニュース 3月 中電が御前崎灯台付近の台地に津波レーダーを設置

2013年03月21日 05時39分58秒 | 浜岡原発ニュース

浜岡原発ニュース 3月 中電が御前崎灯台付近の台地に津波レーダーを設置

 新聞報道で知ったのですが、中部電力は、浜岡原発から東に離れた距離で、しかもかなり標高が高い位置に、津波襲来をとらえるレーダーを設置しました。

 このレーダーを浜岡原発敷地内に建てなかったのは、やはり、今ある(あるいは今後)の危険が高まっているのではないでしょうか。

 


原発・放射能ニュース 3月20日(水) ネズミ1匹で、福島第1原発の燃料プール温度が上昇

2013年03月21日 05時35分52秒 | 原発・放射能ニュース

原発・放射能ニュース 3月20日(水) ネズミ1匹で、福島第1原発の燃料プール温度が上昇

 なんと、原因は、トラックの上の非常用電源に入り込んでさわって、感電死したネズミのようです。

 


雨宮家の物 9 上島7丁目の巨大文具ショップで買った「タイマー」

2013年03月20日 05時37分48秒 | 雨宮家の物

雨宮家の物 9 上島7丁目の巨大文具ショップで買った「タイマー」

 3月16日(土)の午後、則子さんを乗せてマイカー「スズキ・アルト」で上島の文具店に行きました。則子さんが「絵手紙」用の、ハガキ用紙を買いたいとのことでした。

 駐車場に入ったら、いっぱいで、1台だけ開いていたところへ止めました。

  ☆

 翌日に、20分間の報告を控えていたので、正確に20分間で終えるために、でかい字の「タイマー」があったので、買いました。1260円です。

 ぼくは、今は腕時計を持っていないので、こういうとき、これまでは、則子さんの腕時計を借りて、時間を見ていたのですが、やはり腕時計の画面は小さくて、見にくいです。

 このタイマーなら、字はどでかいので、チラッと見れば一目瞭然です。

 このタイマーのおかげで、20分の報告は、21分くらいで終わりました。

 


原発・放射能ニュース 3月19日(火) 福島第1原発燃料冷却水事故

2013年03月20日 05時27分49秒 | 雨宮日誌

原発・放射能ニュース 3月19日(火) 福島第1原発燃料冷却水事故

 いま20日(水)の早朝5時29分ですが、使用済み核燃料プールの冷却水システムの停電事故は、1号機と3号機、4号機は復旧しました。

 共用プールは、今日の朝10時頃までに復旧すると言っています。

 まあ、ひとまず破局事故への道はくい止めて、なんとか今は安心と言うことです。

 それにしても、午後7時前に始まった冷却水システム停止事故を、3時間も経ってからようやく記者へ発表するのは「事故隠し」と言われても仕方ない東電の失態です

 問題は、この3時間のあいだ、行政は知っていたのかどうか、です。

 そして、いまだに使用済み核燃料プールの冷却水は1系統しかなく、これが回復しなかったら、確実に使用済み核燃料を冷却する水が水温100度になって、蒸発してしまい、核燃料は溶けてしまうということです。

 「収束」など、程遠いですね。


雨宮日記 3月18日(月) マイ携帯が逃亡したので携帯を変えました

2013年03月19日 05時26分54秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 3月18日(月) マイ携帯が逃亡したので携帯を変えました

 昨日から、地に隠れたか、天に逃げたか、居所のわからないマイ携帯。則子さんが心配してくれて、昨日の午後の会場である浜松労政会館(東伊場)の駐車場に見に行ってくれました。

 ありませんでした…家の中をあちこち、探し回ってもないので、夕方、会議を早く終わって、則子さんと2人で、予算4万円を持って、船越町の「ドコモ」へ車で行きました。

 ネットへのアクセスは、ほとんどパソコン(PC)からやっているので、携帯電話にはスマートフォン機能はいらなくて、「純粋の携帯電話でいいです」という要望で、これまでの契約のままで、番号だけは変えて、3万5千円の携帯を買いました。

 番号を変える理由の一つは、最近、携帯のメールアドレスに「エロ・ゴミメール」が激増していることです。ドコモショップへ行ってびっくりしたのは、メールを受信するだけで受信料が発生する場合があるんだそうです。

 通常、数千円なんですが、2月は1万円を超え、3月は3万円を超えちゃいました。則子さんが、鬼の顔になってました。うわあ!ごめんなさい!ごめんなさい!

 まあ、ちょうどいい瞬間に、携帯を変えて問題を解決です。

  ☆

 携帯を変えて、家に帰ったら、ちょうどドコモの3月の請求書が家に届いていました。いきなりの話でなくて、よかったです。則子さん、ごめん、授業料と思って払ってください。

  ☆

 3月18日の夜は暴風雨で、たぶんそれが原因で福島原発の使用済み燃料プールの冷却システムの故障になったんだと思います。

 暴風雨なので、則子さんが仕事についてきてくれました。5時間くらいの時間、助手席の則子さんと、たっぷり、必要充分に話をしました。

 

 

 


原発・放射能ニュース 3月18日(月) 東電福島第1原発で「停電」(補正)

2013年03月18日 22時30分03秒 | 原発・放射能ニュース

原発・放射能ニュース 3月18日(月) 東電福島第1原発で「停電」(補正)

 全国的に大雨・暴風雨だと思いますが、今ネットを見たら、福島第1原発で午後7時から「停電」という、とんでもないニュースが載っていました。

 「1号機と3号機、4号機の冷却システムが止まっている」と。

 東電の発表では、午後10現在、1号機、3号機、4号機の冷却システムは、まだ止まっています。ただし、温度に変化はないとの午後10時27分の発表です。

 これから夜勤の仕事にでかけるので、次の報告は、早朝午前5時過ぎです。

  ☆

 おはようございます。仕事から帰ってきました。いま、午前5時10分です。上記記事は、誤りがあり、「1号機、3号機、4号機、共用プールの使用済み核燃料プールの冷却システムが止まっている」ということでした。炉心への注水システムは動いています。

 今も、止まっている原因はわかっていません。

 東電の発表では、一番水温が高い4号機で25度。昨夜ラジオで聞いたニュースでは、1時間に0.1度高くなっているそうです。つまり10時間で1度、24時間=1日で2.4度。

 ところが今朝のネットでは「65度を超えるまでに4日程度」と言っています。25度から65度になるのに4日とすると、1日に10度、1時間には0.42度で4倍になっています。

 とすると、8日で、水が100度になり蒸発してしまいます。

 また、私たちは、恐怖の時間を過ごすことになるのでしょうか。

 この「トラブル」(「事故」でしょ?)は、発生から3時間以上たってから発表されました。東電は「設備の状況を確認したうえで発表しようとしたが、確認に時間がかかり大変申し訳ない」と言い訳をしています。

 

 

 


原発を考える 原発・浜岡原発・放射能についての情勢

2013年03月18日 05時28分20秒 | 原発を考える2

原発を考える 原発・浜岡原発・放射能についての情勢

 3月17日(日)に浜松労政会館で開かれた「浜岡原発裁判・県西部の会」「第2回定期総会」の議案の「情勢」部分を以下に掲載します。

Ⅰ 原発と浜岡原発をめぐる情勢(参考資料)

1、原発をめぐる政治・社会情勢

 2011年3月11日の東日本大地震・福島原発「破局事故」から2年が過ぎました。浜岡原発をはじめ全国の原発で、日本の社会全体で、そして中央の政界で、原発の廃止と再稼働をめぐるたたかいが激しい「綱引き」「つばぜり合い」になっています。

 今年2月の『朝日新聞』全国定例世論調査では、「すぐにやめる」13%、「2030年より前にやめる」24%、「2030年代にやめる」22%、「2030年代より後にやめる」12%、「やめない」18%、「その他・答えない」が11%と、原発「やめる」が71%と7割を超えていて、原発をゼロにの世論は今も多数派が続いています。

 原発反対の世論に逆らって、安倍首相は「原発ゼロ見直し」「安全と確認された原発から再稼働」を実行しようとしています。
 さらに日本メーカーによる日本国外での原発建設を加速させ、国外から「国際原子力帝国」の力も借りて、日本国内での原発再稼働・建設を推進しようとしています。


2、福島第1原発事故の現状

 福島第1原発の1号機から3号機まで、2年経っても放射能の漏れは今だに続いていて、致死量の放射能のため原子炉に近づくことはできず、原子炉の中や溶けた核燃料の状態はまったくわかっていません。
 溶けた核燃料を冷やし続けるための高濃度の汚染水は、地下水が1日に約400トンも原子炉建屋の地下へ流入しているために増え続け、すでにタンクへの貯蔵量は26万トンに達しています。東電は貯蔵量を70万トンまで増やすとしていますが、これも2015年夏に満杯となります。(『中日新聞』2013年3月11日付)

 福島第1原発事故以来2年、政府による指示で避難した人たちは合計14万6520人に達してます(新「訴状」p9)。これ以外に多数の県民が県内・県外へ自主的に今も避難しています。避難者はほとんど減っていません。

 今回の放射能過酷事故で余儀なくされた避難生活の中での病気の悪化や自殺などでの「原発関連死」は『中日新聞』による調査(2013年3月11日付、資料A)で789人以上、震災関連死の少なくとも6割以上を占めています。この数字は南相馬市といわき市は入っていないため、推定では原発関連死者は1千人を超えます。この数字に津波で家に閉じ込められ、救いの手も届かず亡くなった避難区域内の犠牲者が含まれているかは不明です。
 原発事故が原因の自殺はわかっただけで 人を数えています(『中日新聞 2013年3月』、資料B)。


3、放射能の生命と人間への影響

 福島県は、原発事故時に18才以下だった子どもを対象に甲状腺を調査、昨年9月に発表しましたが、今年2月に甲状腺ガン2人を追加、3人となりました。ほかに甲状腺ガンの疑いが7人いて、合計で10人となります。
 10人の内訳は男性3人、女性7人、平均は15才以下で、しこりの大きさは平均15mmです。

 福島医大の鈴木真一教授は「チェルノブイリでは4,5年経って増えてきたのだから、もともとあったガンを発見している」と発言していますが、検診受診者は約4万人ですから4万人分の10人で確率は4千分の1となり、子どもの甲状腺ガンの通常の発生率「100万人に1人」(民医連藤末会長の声明)」を何桁も上回っています。

 1986年4月26日のチェルノブイリ事故から27年経って、ウクライナ共和国では、子どもの甲状腺ガンが事故前の年間4~5人(ウクライナの子ども人口は1200万人)から10年後に200人前後、20年後に500人を超え、今も多発しています(資料 図C)。
 ウクライナ・ベルロシアでは、子どもの甲状腺ガンだけではなく、大人の白内障・心臓血管疾患なども多発しています。
 さらにウクライナ政府の報告書『チェルノブイリ事故から25年 未来のための安全』(2011年4月)では、事故後に汚染地域で生まれた第2世代の約32万人について、1992年に「慢性疾患」をもつ子どもが22%、2008年には78%に増加していると報告しています。(資料 図D)

 国際機関(国際原子力村)は、「被曝との疫学的な因果関係が証明されていない」と、子どもの甲状腺ガンなど限られた病気しか認めていませんが、これは加害者・原子力推進の立場に立つ立場であり、被害者の立場に立って、「被曝との因果関係を疫学的に否定され」ない限り、その病気が被曝の結果であると認め被爆者を救済すべきです。

 チェルノブイリ事故で事故から5年後にソ連政府がつくった「チェルノブイリ法」で、年間5mSv以上は「強制移住ゾーン」、年間1~5mSvは「移住の権利ゾーン」(希望者には政府が区域外に住宅と職業を斡旋する)、1mSv以下は「放射線管理ゾーン」と決めています。
 ところが、日本では50mSv以上は「帰還困難区域」、20~50mSvは「居住制限区域」となっています。
 日本政府は「現在の避難指示の基準である20ミリシーベルトの被ばくによる健康リスクは、他の発がん要因によるリスクと比べても十分に低い水位順である」(「低線量被ばくのリスクに関するワーキンググループ報告書(座長:長瀧重信長崎大名誉教授)」)との立場に立っています。 

 しかし、人間への低線量放射線の影響について、松崎道幸(まつざきみちゆき)医学博士(北海道深川市立病院内科)は『日本の科学者 2013年1月号』の論文「がんリスクは10ミリシーベルトでも有意に増加」で、原発労働者と医療放射線被曝の2つの調査で10ミリシーベルトの被曝で3%、ガンリスクが有意に増加することをデータから明らかにしました。
 さらに、日本政府が原発労働者のガンは喫煙・飲酒によると主張していることを実証データで否定しました。

 この10ミリシーベルトで3%の増加は日本人100人(現在は100人のうち35人がガン死亡。これが3%増加すると35×1.03=36.05)に1人ガン死亡が増えることになります。
 国際的な機関ICRPは放射線の危険を1ケタ小さく、10分の1に過小評価していることになります。しかも、この数値は大人についての調査結果です。この「10mSv」は、1年間の被曝量ではなく、年々増えていく累積の被曝線量です。
 すでに3・11から1年間で福島市や郡山市では10mSvに達している地域があり、いのちと健康を救うための具体的対策が急務であると思われます。

 文部科学省の今年3月1日の発表によると、原発から80km圏内で昨年10~12月におこなった放射線量調査(航空機モニタリング、地上と地上1m)で、1年前と比較して約40%減っています。これは半減期と降雨の影響と推定され、セシウム134と137の半減期から推定した減少量は1年間で21%のため、19%は降雨による放射性物質の移動のためと考えられます。

 放射線量が少しづつ減っている中で、水生動物や陸上動物への放射線汚染・「生物濃縮」が各地で発見され続けています。

 今年3月には、福島第1原発から西へ40kmの福島県二本松市(昨年6月の地上1mの空間線量が1.0~1.9μSv/h)でカエル類から2732~6732ベクレル/乾燥重量1kg、サワガニで2843ベクレル/kg、カマドウマ類で4313ベクレル/kg、オサムシ類で957ベクレル/kgを検出しました。

 同じ調査で、群馬県みどり市で、カエル類396~903ベクレル/kg、サワガニで649ベクレル/kg、カマドウマ類で403ベクレル/kg、オサムシ類で15ベクレル/kg8と、距離180kmでも動物に放射能が濃縮されています。


4、浜岡原発の現状

 浜岡原発は、2011年5月に管首相の要請を中電が受け入れ、3号機の運転再開の見合わせ、5月13日に4号機運転停止、5月14日に5号機運転停止以来、すでに2年近くが過ぎようとしています。

 ところが5月14日に、運転停止直後の5号機で、タービンを回した高温の蒸気を熱湯に戻す「復水器」から海水が流入したことが発見されました。流入した海水は約400トンで、うち5トンが原子炉圧力容器内に入ったと発表されています。海水は原子炉にさびや腐食を起こし、流入から2年近く経った今でも中電の対策が続いています。

 これ以後も、2011年7月に、塩化ビニール製のホースの破損で純水40トンが漏れ、この事故をきっかけに放射能を帯びた汚染水が建屋内に漏れる事故が起き、2012年3月に非常用の原子炉冷却水を溜める「復水貯蔵槽」の底の「内張り材」で海水の影響とみられる穴がみつかるなどトラブルが続出しています。 

 これらの5号機のトラブルは、2009年8月11日の駿河湾地震(マグニチュード(M)6.5、震度6弱)で、1~4号機の揺れ(原子炉建屋地下2階の加速度109~163ガル)の3~4倍の426ガルを記録した5号機の異常な揺れに原因があるのではないかとも推定されています。この426ガルは旧耐震指針で想定された基準地震動=S1を超えています。

 中電のその後の調査で5号機の地下200~400mに地震動を増幅する「低速度層」が発見され、5号機の揺れはこの低速度層によると発表されています。

 駿河湾地震のM6,5に対してM8.5は1000倍、南海トラフ巨大地震のM9.0は32000倍のエネルギーを持っています。

 予測されている巨大地震(M8から9)の震度7、しかも長時間の揺れに3~5号機はさらされることになり、津波以前に原子炉が破壊される危険性が高いと思われます。

 中電は、浜岡原発全停止以前の、3・11大震災直後から、津波対策として、浜岡原発前面の砂丘に、砂丘からの地上高10~12m(海面からの高さ18m)、幅2m、総延長1.6kmの「防潮堤」を総額1400億円(当初見積は1000億円、その後補正)で建設し「これで安全だ」と「再稼働」を推進しようとしています。

 さらに1・2号機の「リプレース」で6号機を新たに建設しようとしています。

 しかし、すでに浜岡原発の3号機から5号機の原子炉に付設された使用済み核燃料プールは3機で総容量1740トンのうち1140トン(66%)が貯蔵されています。各号機の残り容量は、3号機が1年半、4号機が2年、5号機が6.4年で、3機でプールを共用しあっても、わずか3年半で満杯になります。

 移送先として予定されていた六ヶ所村の再処理工場の臨時貯蔵用の燃料プールはすでに98%を使っていて、残容量はわずか60トンです。再処理工場自体も稼動予定だった1997年からトラブルが続いていまだに稼動の見通しがまったく立っていません。

 1年前の『静岡新聞』の県民アンケート調査(320人)でも「再稼働認めず廃炉」が54,6%、「地震・津波対策が完了すれば再稼働を認める」が36.5%、「ただちに再稼働」は1.2%、「無回答ほか」が7.5%と、県民の過半数が浜岡の再稼働に反対しています。