遠州の遺跡・寺社・地名 99 三方原学園内瓢箪塚古墳(1号墳)
三方原学園内古墳群のいちばん北側にあります。正門から入って左の事務棟の東にグランドがありますが、グランドの東隅の通路を北へ歩くと、こんもりした森が見えてきます。
後期初頭=6世紀初頭の前方後円墳で、東西に向いています。東が後円部です。正確には前方部から拝むと後円部は、東から10度北へ偏しています。
古墳の全長は44で、後円部の直径は27m、高さ3m、前方部の高さは2.8mです。
後円部に「内部主体」として3つあり、ということは、つまり、3人がここに葬られたということですね。普通は2人だと思いますが、3人の例は他にもあるのでしょうか。3つとも古墳の主軸に平行です。
第1主体部の80cm下に第3主体部が発見されています。
3つの主体部からは、武器としては鉄刀・鉄族、馬具としては鏡板が出土しています。
5世紀後葉の「千人塚古墳(6号墳)」に比べると、後円部からの眺望はあまりよくありません。もっと、いい位置もありそうな気がしますが、どうでしょうか。