雨宮日記 7月29日(火)の1 佐世保の女子高校生クラスメート解体殺人で思い出すこと
佐世保の女子高校生がクラスメートの女子高校生を自ら手をかけて殺した上、準備した刃物・工具で同級生の遺体を解体したという事件。
なにか記憶にあるので、家の中を探索してみると、ありました。
生物学者の福岡紳一さんの著書『ルリボシカミキリの青』文春文庫、2012年9月発行。
この本の「第4章 理科的生活」に「神隠し殺人事件の1考察」というのが載っていて、実際に起きたと思われる、2008年4月にマンション9階の部屋から帰宅したOLが失踪した事件で2つ隣の部屋の男性が「彼女を殺してバラバラに切断して下水に流した」と供述していると、書いてある。
死体がなければ事件は成立しない。そんなことが実際に可能だろうか。
そして福岡センセイは、フィクションから2つ実例(?)を上げる。1つは「芹沢家殺人事件」。ホテルの1室に男女が入っていく。5時間後、出て来たのは男性1人。警察が部屋へ踏み込むと、女性は影も形もない。いかなる証拠も血の跡もない。警察は、男性が5時間のあいだに異常な集中力で女性を切り刻みトイレに流したと推定し‥
男性の本名は誰も知らないが、通称名は「ゴルゴ13」と言います。
もう一つの作品は松本清張さんの『影の地帯』では科学的処理で遺体を切り刻みやすい固体にして・・・詳しくは本書参照。
加害少女の生育歴はまた別途考察したいと思いますが、もしこの少女が『ルリボシカミキリの青』もしくは『ゴルゴ13 芹沢家殺人事件』あるいは松本清張『影の地帯』が自宅か学校の図書館にあって読んでいたとすると‥。
今日は忙しくてなかなか時間がとれないけど、気の置けない友だちと則子さんとぼく、3人で飲みにいきます。うれしいな。