震災・くらし情報 NHK教育「ネットワークでつくる放射能汚染地図」
5月28日(土)午後3時からの再放送を録画しておいたので、則子さんと見ました。
科学者の木村真三さん(43才)は、3才6ヶ月の子どもがいて「生物学的に弱い子どもたち」のために、自主的に放射能汚染地図をつくりはじめます。
勤めている会社からは「自主的な調査をしないよう」言われて「辞職」しました。
大学などに勤めている仲間の科学者達の協力で、測定調査を始めます。
印象的だったのは、調査の過程で、実際に放射能の高い地域(ホットスポット)を発見して、そこに避難していた家族達に、調査結果を示して警告して、その人たちが数日後にそこから避難したことです。
そして、環境放射能の測定の草分けで、1954年のビキニへの調査船にものったという岡野さん(84才)が手作りの装置をもって協力するのも印象的でした。
科学者というか、人間を守るための協力ってすごいな、と。
そして、この測定の撮影の過程で,現地であったいろんな人たちと動物たちが、すごく印象的です。
ニワトリを4万羽飼っていて、1日に3万個の卵を生産していた農家。餌がなくて(放射能を恐れて、配達に来ない)餓死していくニワトリたち、脚を上にあげて死んでいるニワトリの姿。
農民のみなさんの言葉
「むなしくて、くやしくて」
「なさけない、なさけない。ほんとになさけない」
「原発さえ、なかったらなあ」
「どうしてそうなったのか、誰か、答えてほしい」
「種籾に罪はない」
「山菜も口にすることをやめました」
「ヤマメ、イワナ、ほんとうにたくさん、いるんですよ」
すごく、せつないです。
そして、原発から60km圏の福島市で、校庭の放射能をどうするか苦悩する校長先生や、体育館で新聞を丸めたボールで野球の練習をする子どもたちも。
いちばん胸締め付けられた光景は、ご夫妻で自宅に最後に帰って、愛犬に餌をおいて、綱をすぐにほどけるようにして軽トラックで家を離れると、愛犬が綱を解いて必死で軽トラックに追いすがってきて、でも、だんだんと離れていき…。
もうこんな悲しい時代は、早く終わりにしたいけど…。
まだまだ続くのでしょうね。
全員がいなくなった集落で、1家族だけふみとどまって、お産を迎える馬の世話をしていた家族の姿に、胸が熱くなりました。
子馬は無事生まれて、しばらくして茨城の農家に引き取られました。
透明な恐怖に沈黙した大地…。
ぼくは、東電や政府関係者を批判して、糾弾してそれでよしとするつもりはないです。
まず。東電や政府関係者のみなさんの、失敗・情報隠し・原発維持の居直りなどの、これからも続きそうな馬鹿さ加減、まずそれをみんなで認識し、共有することから始めたいと思います。
つまり、感情や結論ではなくて,事実と認識とプロセスから始めたいです。
そうでなくては、東電や政府関係者のみなさんとも何で一致して、未来を作るのかが明確になりません。
そういうこともふくめて、今、みんなに見て欲しい番組です。
5月28日(土)午後3時からの再放送を録画しておいたので、則子さんと見ました。
科学者の木村真三さん(43才)は、3才6ヶ月の子どもがいて「生物学的に弱い子どもたち」のために、自主的に放射能汚染地図をつくりはじめます。
勤めている会社からは「自主的な調査をしないよう」言われて「辞職」しました。
大学などに勤めている仲間の科学者達の協力で、測定調査を始めます。
印象的だったのは、調査の過程で、実際に放射能の高い地域(ホットスポット)を発見して、そこに避難していた家族達に、調査結果を示して警告して、その人たちが数日後にそこから避難したことです。
そして、環境放射能の測定の草分けで、1954年のビキニへの調査船にものったという岡野さん(84才)が手作りの装置をもって協力するのも印象的でした。
科学者というか、人間を守るための協力ってすごいな、と。
そして、この測定の撮影の過程で,現地であったいろんな人たちと動物たちが、すごく印象的です。
ニワトリを4万羽飼っていて、1日に3万個の卵を生産していた農家。餌がなくて(放射能を恐れて、配達に来ない)餓死していくニワトリたち、脚を上にあげて死んでいるニワトリの姿。
農民のみなさんの言葉
「むなしくて、くやしくて」
「なさけない、なさけない。ほんとになさけない」
「原発さえ、なかったらなあ」
「どうしてそうなったのか、誰か、答えてほしい」
「種籾に罪はない」
「山菜も口にすることをやめました」
「ヤマメ、イワナ、ほんとうにたくさん、いるんですよ」
すごく、せつないです。
そして、原発から60km圏の福島市で、校庭の放射能をどうするか苦悩する校長先生や、体育館で新聞を丸めたボールで野球の練習をする子どもたちも。
いちばん胸締め付けられた光景は、ご夫妻で自宅に最後に帰って、愛犬に餌をおいて、綱をすぐにほどけるようにして軽トラックで家を離れると、愛犬が綱を解いて必死で軽トラックに追いすがってきて、でも、だんだんと離れていき…。
もうこんな悲しい時代は、早く終わりにしたいけど…。
まだまだ続くのでしょうね。
全員がいなくなった集落で、1家族だけふみとどまって、お産を迎える馬の世話をしていた家族の姿に、胸が熱くなりました。
子馬は無事生まれて、しばらくして茨城の農家に引き取られました。
透明な恐怖に沈黙した大地…。
ぼくは、東電や政府関係者を批判して、糾弾してそれでよしとするつもりはないです。
まず。東電や政府関係者のみなさんの、失敗・情報隠し・原発維持の居直りなどの、これからも続きそうな馬鹿さ加減、まずそれをみんなで認識し、共有することから始めたいと思います。
つまり、感情や結論ではなくて,事実と認識とプロセスから始めたいです。
そうでなくては、東電や政府関係者のみなさんとも何で一致して、未来を作るのかが明確になりません。
そういうこともふくめて、今、みんなに見て欲しい番組です。