人間宇宙生命社会 33 過去記録 22 哲学の学習15 量 その2 分離と連続、外延と内包 20210430
「哲学の学習15 量 その2 分離と連続、外延と内包
2010年03月23日 04時14分13秒 | 人間・生命・宇宙
遠山啓さんの本の続きです。
遠山さんは、量を、まず分離量と連続量に分けます。
そして連続量を、外延量と内包量に分けます。
「物体もしくは物質に対するもっとも基本的な操作は合併である。
たとえば、2つのバケツのなかにはいっている水をあわせて1つにするような操作が、この合併という操作である。
この合併に対して加法的なのが外延量であり、そうでないのが内包量である。
たとえば、2つのバケツのなかにはいっている水の体積がそれぞれ3リットルと5リットルだとすれば、あわせた水の体積は3リットル+5リットル=8リットルになる」
「体積・重さ・値段などは問題なく加法的である。」(p107)
「これに対して、合併が加法を意味しないような量も存在する。密度・濃度・温度・速度・単価などがそうである。20度の水と30度の水をあわせてかきまぜても50度にはならないで、20度と30度とのあいだのある値をとるだろう。つまり合併から加法がでてこないのである。」(p107~108)
「べつのいい方でいえば外延量は“大きさ”もしくは“広がり”の量であり、内包量は“強さ”の量である」(p108)
遠山さんは言います「このような内包量をくらべるのには計算という手段を必要とせず、感覚の助けによって判定することができる」
つまり「熱い」「冷たい」「暑い」「涼しい」などの感覚で判定することができるということです。
これは量?質?
どっちなんでしょうか。
「哲学の学習15 量 その2 分離と連続、外延と内包
2010年03月23日 04時14分13秒 | 人間・生命・宇宙
遠山啓さんの本の続きです。
遠山さんは、量を、まず分離量と連続量に分けます。
そして連続量を、外延量と内包量に分けます。
「物体もしくは物質に対するもっとも基本的な操作は合併である。
たとえば、2つのバケツのなかにはいっている水をあわせて1つにするような操作が、この合併という操作である。
この合併に対して加法的なのが外延量であり、そうでないのが内包量である。
たとえば、2つのバケツのなかにはいっている水の体積がそれぞれ3リットルと5リットルだとすれば、あわせた水の体積は3リットル+5リットル=8リットルになる」
「体積・重さ・値段などは問題なく加法的である。」(p107)
「これに対して、合併が加法を意味しないような量も存在する。密度・濃度・温度・速度・単価などがそうである。20度の水と30度の水をあわせてかきまぜても50度にはならないで、20度と30度とのあいだのある値をとるだろう。つまり合併から加法がでてこないのである。」(p107~108)
「べつのいい方でいえば外延量は“大きさ”もしくは“広がり”の量であり、内包量は“強さ”の量である」(p108)
遠山さんは言います「このような内包量をくらべるのには計算という手段を必要とせず、感覚の助けによって判定することができる」
つまり「熱い」「冷たい」「暑い」「涼しい」などの感覚で判定することができるということです。
これは量?質?
どっちなんでしょうか。