今日は選挙でした。
しっかり投票してきました。
政治など無関心で、ブンブンだった頃の自分を少し恥じつつも、
今は一心に、日本を
「世界に冠たる素晴らしい国にしたい!」
......なんて、柄にも無く......
心から思ってたりなんかして。。(●´ω`●)ゞエヘヘ
写真の椅子は僕の大好きな「バルセロナ・チェア」
お家の玄関にポテっと佇んでくれています。
金沢から戻りそのまま投票に行ってきた僕を今日も
「おつかれー。。」
と迎えてくれました。
世界中の椅子を「全て」見たこと、座ったことなどは勿論ありませんが、
僕という小さな人間の趣味性において、
コレまで必死こいて歩んできた人生の中で出会った全ての椅子において、
これが最高の「作品」だと思っています。
昔、中田英寿が沢山の椅子の中からお気に入りの一つを選ぶ......
というCMがありましたが、
彼がそのCMの中で選んだ椅子もコレでした。
「へぇーー( ゜o゜)。。ヒデはそうくるんだぁ。。」
なんて、ちょっと嬉しいやら、驚くやら。
なんていう気持ちで見ていたことも覚えています。
何のCMかは忘れてしまいましたが......
この椅子の作者であり、デザイナーさんは
ドイツ出身の建築家「ミース・ファン・デル・ローエ」さん。
ル・コルビジェ、フランク・ロイド・ライトと並ぶモダン建築の巨人であり、
ミニマル・デザインの巨匠とも言われる人です。
プロダクトデザイナーや建築家の職に就くような人達であれば、
きっと何らかの形で影響を受けている人なのではないでしょうか。
あの「バウハウス」の第三代校長も務めた方です。
元々、この椅子は、
1929年に開かれた「バルセロナ万国博覧会」のドイツ館において、
「バルセロナ・パビリオン」という建物が建てられたのですが、
そこで地元スペインの国王夫妻をお迎えするためにミースが特別に造ったもの。
パビリオン自体もミースがデザインし、建設したものでした。
このパビリオンは万博終了後に一度取り壊されますが、
現在はまた復刻されて「ミース記念館」として運営されているようです。
椅子の足はスチール製ですが、直線ではなく、
微妙にカーブしている曲線で作られた.....というより、
「描かれた」ような「X=エックス」形。
そこに適度な硬さを持った座り心地の良い
シンプルでスクエアなパッドが組み合わされます。
どの箇所を見ても細部にまでミースの「意図」がデザインとして込められていて、
それが「結果的に」自然な美しさや存在感を醸し出しているように見えます。
必要な要素を突き詰めた結果として、とてもシンプルにまとまったデザイン。
そして、僕が心底スゴいと思ってしまうのは、
そのディテールのツメが何よりも「座り心地」
につながっているという部分にあります。
それは、
本質だけ削り出して「ポン!」と出された感覚、
でしょうか。
「God is in the details......
ゴッド イズ イン ザ ディテールズ......
神は細部に宿る」
巨匠ミースが残したプロダクトに関する有名な言葉です。
バルセロナ・チェアを解き明かす、重要な言葉であり要素。
何ごとも細部にまで心を込めて創らなければならない。
行わなければならない。
細部へのこだわりと突き詰めこそが作品の本質を決定する......
ということでしょうか。
この椅子は現在もTV番組のセットやホテルのロビーなどで頻繁に見かけますが、
本当にシンプルなので、
全てに自然になじんでしまっていてまったく目立ちません。
それがまた凄い。
でもよくよく見ると画面構成や、
フロアの構成などにハマりつつも「存在感」はシッカリと醸し出していて。
コイツが目の中に入って来ると
「紛れも無い傑作なんだなぁ......」
なんて、いつも関心しながら眺めてしまいます。
ミースがよく話していた言葉でもう一つとても大事な言葉があります。
「Less is More......
レス イズ モア......
より少ない事は、より豊かな事だ」
ミースが切り開いた「ミニマリズム」という
プロダクトムーブメントを表す言葉でもあります。
ここ数年、様々な研究機関から世界の国々の
「幸福度ランキング」が発表されています。
調べる角度や内容によってそのチャートは色々と変化しますが、
多くのチャートにおいてランキングの上位を占めているのが北欧の国々です。
デンマークやフィンランド、ノルウェー。
オーストラリアやニュージーランドなども常に上位に入って来ます。
有名な「国民総幸福量」を国家示準に設けるブータンも上位に。
日本やアメリカ、中国などは......何故か低い順位です。
経済的にも産業的にも高度な発展を遂げ、
物質的には豊かになったはずのこの国の人々がなぜ?
今、幸せを感じるコトが難しいのか。
こんなチャートは指数の取り方自体がおかしいのか?
素人の僕がこんな所でコレ以上語れることなどありませんが、
震災の爪痕も深く、政治も混迷し、
政党が乱立する中で行われている今回の選挙で、
僕が一生懸命考えていた投票に関しての基準は、
「幸せな暮らしとはどんなものなのか」
という、だだその一点でした。
僕は今まで「幸せ」ということのディテールや詳細に関してなど、
本気で考えたような事があったろうか......と。
国民の政治への無関心が、
国民に無関心の官僚政治を生んだのではないか......
コノ国は、世界に冠たる「幸せ立国」を創造することの出来る
可能性を持った国の一つではないかと本気で思っています。
そんなコトを考えるとき、この玄関に佇むお気に入りの一脚......
バルセロナチェアは僕に色々な事を語りかけて来てくれます。
ミースの残した作品や言葉には、プロダクトに対してだけではなく、
そんな「幸せ」という事を考えるのにも必要な、
とても大切な「何か」が含まれている様にも感じられます。
以前「リオ会議の宝石」という記事で記した
ウルグアイのムヒカ大統領の言葉なども思い浮かべながら、
僕はコノ国を世界一の「傑作」と言われる国にしたい、なりたい......
なんて思ったりなんかして。
そんな思いを心に抱きながら投票した選挙。
先ずは自分がやれることもしっかり頑張って、
自分もちゃんと喜べて、その先には、自分自身で何かを築けなくてもいいから、
多くの人や日本の役に立っているようなことを自然と成せればいいな......と。
そなんことを柄にも無く、改めて思ってしまった一日でした。
バルセロナ・チェアの主、うめきち君。
玄関をいつもシッカリ!?護ってくれています。
うめきち君......
実はゴルフコンペの優勝トロフィーだったりします ( ̄ー ̄)ニヤリ
しっかり投票してきました。
政治など無関心で、ブンブンだった頃の自分を少し恥じつつも、
今は一心に、日本を
「世界に冠たる素晴らしい国にしたい!」
......なんて、柄にも無く......
心から思ってたりなんかして。。(●´ω`●)ゞエヘヘ
写真の椅子は僕の大好きな「バルセロナ・チェア」
お家の玄関にポテっと佇んでくれています。
金沢から戻りそのまま投票に行ってきた僕を今日も
「おつかれー。。」
と迎えてくれました。
世界中の椅子を「全て」見たこと、座ったことなどは勿論ありませんが、
僕という小さな人間の趣味性において、
コレまで必死こいて歩んできた人生の中で出会った全ての椅子において、
これが最高の「作品」だと思っています。
昔、中田英寿が沢山の椅子の中からお気に入りの一つを選ぶ......
というCMがありましたが、
彼がそのCMの中で選んだ椅子もコレでした。
「へぇーー( ゜o゜)。。ヒデはそうくるんだぁ。。」
なんて、ちょっと嬉しいやら、驚くやら。
なんていう気持ちで見ていたことも覚えています。
何のCMかは忘れてしまいましたが......
この椅子の作者であり、デザイナーさんは
ドイツ出身の建築家「ミース・ファン・デル・ローエ」さん。
ル・コルビジェ、フランク・ロイド・ライトと並ぶモダン建築の巨人であり、
ミニマル・デザインの巨匠とも言われる人です。
プロダクトデザイナーや建築家の職に就くような人達であれば、
きっと何らかの形で影響を受けている人なのではないでしょうか。
あの「バウハウス」の第三代校長も務めた方です。
元々、この椅子は、
1929年に開かれた「バルセロナ万国博覧会」のドイツ館において、
「バルセロナ・パビリオン」という建物が建てられたのですが、
そこで地元スペインの国王夫妻をお迎えするためにミースが特別に造ったもの。
パビリオン自体もミースがデザインし、建設したものでした。
このパビリオンは万博終了後に一度取り壊されますが、
現在はまた復刻されて「ミース記念館」として運営されているようです。
椅子の足はスチール製ですが、直線ではなく、
微妙にカーブしている曲線で作られた.....というより、
「描かれた」ような「X=エックス」形。
そこに適度な硬さを持った座り心地の良い
シンプルでスクエアなパッドが組み合わされます。
どの箇所を見ても細部にまでミースの「意図」がデザインとして込められていて、
それが「結果的に」自然な美しさや存在感を醸し出しているように見えます。
必要な要素を突き詰めた結果として、とてもシンプルにまとまったデザイン。
そして、僕が心底スゴいと思ってしまうのは、
そのディテールのツメが何よりも「座り心地」
につながっているという部分にあります。
それは、
本質だけ削り出して「ポン!」と出された感覚、
でしょうか。
「God is in the details......
ゴッド イズ イン ザ ディテールズ......
神は細部に宿る」
巨匠ミースが残したプロダクトに関する有名な言葉です。
バルセロナ・チェアを解き明かす、重要な言葉であり要素。
何ごとも細部にまで心を込めて創らなければならない。
行わなければならない。
細部へのこだわりと突き詰めこそが作品の本質を決定する......
ということでしょうか。
この椅子は現在もTV番組のセットやホテルのロビーなどで頻繁に見かけますが、
本当にシンプルなので、
全てに自然になじんでしまっていてまったく目立ちません。
それがまた凄い。
でもよくよく見ると画面構成や、
フロアの構成などにハマりつつも「存在感」はシッカリと醸し出していて。
コイツが目の中に入って来ると
「紛れも無い傑作なんだなぁ......」
なんて、いつも関心しながら眺めてしまいます。
ミースがよく話していた言葉でもう一つとても大事な言葉があります。
「Less is More......
レス イズ モア......
より少ない事は、より豊かな事だ」
ミースが切り開いた「ミニマリズム」という
プロダクトムーブメントを表す言葉でもあります。
ここ数年、様々な研究機関から世界の国々の
「幸福度ランキング」が発表されています。
調べる角度や内容によってそのチャートは色々と変化しますが、
多くのチャートにおいてランキングの上位を占めているのが北欧の国々です。
デンマークやフィンランド、ノルウェー。
オーストラリアやニュージーランドなども常に上位に入って来ます。
有名な「国民総幸福量」を国家示準に設けるブータンも上位に。
日本やアメリカ、中国などは......何故か低い順位です。
経済的にも産業的にも高度な発展を遂げ、
物質的には豊かになったはずのこの国の人々がなぜ?
今、幸せを感じるコトが難しいのか。
こんなチャートは指数の取り方自体がおかしいのか?
素人の僕がこんな所でコレ以上語れることなどありませんが、
震災の爪痕も深く、政治も混迷し、
政党が乱立する中で行われている今回の選挙で、
僕が一生懸命考えていた投票に関しての基準は、
「幸せな暮らしとはどんなものなのか」
という、だだその一点でした。
僕は今まで「幸せ」ということのディテールや詳細に関してなど、
本気で考えたような事があったろうか......と。
国民の政治への無関心が、
国民に無関心の官僚政治を生んだのではないか......
コノ国は、世界に冠たる「幸せ立国」を創造することの出来る
可能性を持った国の一つではないかと本気で思っています。
そんなコトを考えるとき、この玄関に佇むお気に入りの一脚......
バルセロナチェアは僕に色々な事を語りかけて来てくれます。
ミースの残した作品や言葉には、プロダクトに対してだけではなく、
そんな「幸せ」という事を考えるのにも必要な、
とても大切な「何か」が含まれている様にも感じられます。
以前「リオ会議の宝石」という記事で記した
ウルグアイのムヒカ大統領の言葉なども思い浮かべながら、
僕はコノ国を世界一の「傑作」と言われる国にしたい、なりたい......
なんて思ったりなんかして。
そんな思いを心に抱きながら投票した選挙。
先ずは自分がやれることもしっかり頑張って、
自分もちゃんと喜べて、その先には、自分自身で何かを築けなくてもいいから、
多くの人や日本の役に立っているようなことを自然と成せればいいな......と。
そなんことを柄にも無く、改めて思ってしまった一日でした。
バルセロナ・チェアの主、うめきち君。
玄関をいつもシッカリ!?護ってくれています。
うめきち君......
実はゴルフコンペの優勝トロフィーだったりします ( ̄ー ̄)ニヤリ