雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

自由さえも

2023-07-22 00:12:22 | 初めに、タイトルの話
インディーズからメジャーへステップすることを決めて、
そのサウンド感に関してはどうする?と、
当時14歳ぐらいだった少女詩人「螢」に尋ねてみると......



「どこか遠くでなってるようなオトがいい」

「んんーーー。。
あとは、痛みがある感じ」



と、そんな言葉が返ってきました。



「ふうーーーんん。。」



その時の僕はわかったような、
わからないようなナマ返事をして、後日、メジャー盤の
サウンド・プロデュースをお願いしようと決めていた
アーティストの「JTさん」と
全体的な音の方向性について話し合うことにしました。



「さすが!ホタルちゃん。
ヘンなこと言うねぇ(^^)」

「いやいやいやいや......
どーいうこと!?でしょうねぇ......」

「そうだね......」

「僕は、なんか、こう、
ブライアン・イーノのサウンドが浮かぶんですけど......

「あー、あー!
わかる!
そうだね。オレもそう」

「つーことわ、U2の音とかも射程距離に入るんでしょうかね」

「そうだね。
でも、どっちかっていうと、
もっとアンビエント寄りなんじゃない?
ポエトリー・リーディングだし」

「むむむ......」



そんな会話を経て、
二人で決めた螢のメジャー盤サウンドの方向性は、
このアルバムのサウンドをより磨いていくようなイメージでした。



ダニエル・ラノワ(Daniel Lanois)さんの
「アカディ(Acadie)」
知る人ぞ知る!?
ブライアン・イーノさんのエンジニアであり、
ピーター・ガブリエルさんや
「ヨショア・トゥリー」の頃のU2サウンドの要となっていた人。
その人が趣味的にリリースした少々マニアックなアルバム。

「Still Water」


「The Maker」


「uzmet君さ。
これ、ながーーーーい廊下の奥の方で鳴ってる感じなんだよ。
これ、イケると思うんだ。ホタルに」

「おお!
そうですね!
これですね(^^)」



螢のメジャー盤のサウンドコンセプトはこんな感じで。
長い廊下の奥の方で鳴っている音......
というイメージで作っていきました。
そして、
ある程度曲のアレンジがまとまったところで螢に聞いてもらうと、



「うん。いい」



と。
相変わらずの端的な一言。
アチキらの四苦八苦わぁぁぁ.......と、
僕らわ嘆いたとか、嘆かなかったとか.......



今回の記事は、
このブログを書き始めた時に読者さん達と約束をしたものであって。
もし、このブログが続くのであれば、
ブログタイトルの由来話であった
13歳の少女詩人「螢」に関するエトセトラを、
1年毎のマイルストーンとしてココに記し置いてみます、と、
そんな約束の記事になります。
そのスタート記事の日付を見ると2012年7月14日。
なんと、11年前。
4日に一度ぐらいというノロノロ更新ですが、
それでも、11年。
ちょっと驚きます。
よく書き続けてきたなぁ......と。
アホやなぁ......と。
今回に関しては数日遅れの記事ともなってしまい、
そこは申し訳ありませんでした。
お詫びします。
そんなこんなのマイルストーン記事は
「記事カテゴリー」の

初めに、タイトルの話

というカテゴリーや、
この記事の終わりにもまとめてあります。
ブログスタートのキッカケなども書かれているかと。
ええ。ええ。(^^)



「自由さえも不自由になっていく」

上にある螢のネガフィルムや紙焼写真が入っていた
DPEストアの袋に螢が書き残していた言葉。
......確か、彼女と一緒にインディーズCDの
ジャケット写真を選んでいた時に
彼女が書き殴っていたもの。
インディーズとはいえ、
初めてのCDを世に出すことになって、
その後、自分にどんな変化が起きていくのか......
そんな気持ちを落書きしていたのだと思います。
この言葉を見た時の僕は少し複雑で、
悲しい気持ちにもなって。
でも、とても印象的な言葉だったので、
今もそのまま書棚にとってあります。
最近の、
今の世の時勢を感じ見ていても、
僕にはちょっと気になる言葉でしょうか。



おまけ♪
スタイリストさんの持ってきたサングラスを
ふざけてかけている螢と僕さん。
懐かしのポラ!ショット。
アホやのーー。。


☆「初めに、タイトルの話」カテゴリー記事リンク☆
雲と螢
雲と螢 2
雲と螢 3
おちあがるように
平原の丘
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Klimt,Schiele,Hotaru
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コメント (10)
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