「了解しました。。。
それで、
その三ヶ日の話ですが、
そこに行くキッカケとなった神様の言葉というのが、、今度は、実は、
龍神さんからの言葉だったそうなのです。
どうです?
面白くありません?(^^)ニコニコ」
「うさんくせーな。。( ̄-  ̄ ) ンー」
<つづく。。>
「彼女達がココに来た時に教えてもらった話なので、
正確な言葉ではありませんが、
龍神さんは不思議な力を持つ彼女に、
今度はこんな話をしてくれたのだそうです......
“我は三ヶ日に棲む龍だ。
とても怒っている。
人の都合だけで造られた高速道路によって
我々の大切な滝が枯れてしまった。
水脈が道路によって断ち切られてしまったのだ。
我々が長き時に渡り護り通して来たこの地の
大事な水源と生態系がおかしくなってしまう。
他の龍神達も悲しみ、怒っている。
この地の神々もだ。
一度この地に来て、皆の祈りと力を注いでほしい。
大きなことにはしたくないのだ。。。”
......それで、
彼女達と僕はココのカウンターでタブレットを開いて、
電子マップ上で三ヶ日のあたりを拡大して見てみたのです。
特に、高速道路の周りを。
そうしましたら......
本当に驚いたことに......
確かに、
三ヶ日の上に “新東名” という新しい高速道路が出来ていて、
その道路が三ケ日ジャンクションの周りで幾つもの川の上を、
スパッ!と、
まるで切断するかのように横切って通っていたのです。
インターチェンジではなくジャンクションのあたり。
それらの川はそのまま浜名湖に注いでいく大事な河川の一部の様でした。
それはネットの地図を見ていてもよくわかりました。
その地図を見た時、僕は......
ちょっと......
背筋が凍りました......
なんだか、とても恐ろしいモノを見てしまった、
知ってしまった、、ような気がしたのです」
「んん......」
「三鷹の小さな社(やしろ)の時の様に、
また本当のことだったんだ、、と、
彼女達はこのカウンターで意を決して、数日後、
三ヶ日へと出かけて行きました。
ただ、三鷹の女神さんと同じく、
龍神さんはそれ以上の話はしてくれず、
枯れたその滝というのが三ケ日の何処にあるのか?
何という名前なのか?
そんなこともさっぱりわからないまま、ただ、
“例によって行けばわかるでしょ、”
という感じで彼女達は出かけて行きました。
彼女達はまた例の?ギリギリプーの?
弟さんを誘って4人で行ったそうです。
僕はお店があるのでいつも行けないのですが。いつも。ええ。
残念です(^^)ニコニコ」
「あのポンチキくんか。うんうん。」
「その弟さんの車で三ヶ日に向かったそうなのですが、
先ずは、地域一番の総社である浜名惣社神明宮という所に
行くことにしていたそうです。
きっとお話しをしてくれた龍神さんはそこにいるのではないかと。
なんとなく皆そう感じていたそうです。
それで、三ケ日のインターに着いたのですが、
着いた早々、
その弟さんが突然また予定外のことを言い出したらしいのです。
三鷹の天文台の時の様に。
それは、地元の人にもあまり知られていない神社に行きたい、と、
そんなコトを言い出したのだそうです。
まぁ、いつもの彼の天然グセなのだろうと、
彼女達3人も神明宮に行く前にその神社に
一緒に行ってみたそうなのですが......
いざソコに行ってみると、
浜名湖一帯から太平洋まで広く見渡せる、
ひと際小高い山の頂上にある神社だったそうです。
名前は都筑神社(つづきじんじゃ)
三ケ日インターチェンジのほど近く。
でも、一部電子マップや地域の古い地図には別名で記されていました。
それが、なんと......熱田神社(あつたじんじゃ)......
あの、三種の神器である草薙剣(くさなぎのつるぎ)、
別名、天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)を祀っている、
名古屋、熱田にある熱田神宮と同じ名前だったのです」
「おぉ!?なんかアリそうな名前やな。。!?」
「小高い山丸々一つ、
下から頂上まで延々と連なるナガーーイ階段があって、
そこを皆で息を切らしながら登り、
その見晴らしの良い神社の頂上に着いてみると......
ヤマトタケルを祀る大きなメインの拝殿の裏の方に、
もう一つ、ヒッソリと古い社(やしろ)があったそうです。
彼女の弟さん曰く、この山は古墳だ。と。塚の様な。
元の神様を隠すために後から大きな拝殿を作り、
違う神様の名前を被せ、
さらに神社の名前まで変えてしまった......という様なことでした」
「ふぅぅーーん。そーなんだ。。
よくあることなのかな。。」
「そうみたいです。
弟さんが言うには、
ヤマトタケルという祭神名のところはそんな形がカナリ多いのだそうです」
「そーなんだ」
「で、そんな隠された神社というのは、
その地域では勿論のこと、国にとっても、
とても影響力があった偉大な神様が祀られていたことが多くて、
それ故に後の為政者は消したかったらしいのですが、
その裏に隠れる様にしてあった社(やしろ)の前でまた
お姉さんが不思議な力で神様と話してみると、
やっぱりその弟さんが言う通りの話だったそうなのです」
「あらら。。」
「弟さんは祝詞も上げられるらしく、
お酒も持ってきていて、
皆はそこでその神様にしっかりと挨拶をして、
それで去ろうとしたらしいのですが......そこで、
神様から不思議な一言が彼女に降りてきたそうなのです」
「なにさ?それ?」
「それが......
この社(やしろ)に気づいて、
わざわざ祝詞やお酒をあげに来てくれた人達はもう長いこといなかった.....
ということと、それをしてくれた皆と、
特に弟さんをその神様はいたく気に入り、
その神様が持っていた霊的な剣(つるぎ)をその弟さんに渡す......と。
そんなことを言ってくれたのだそうです」
「ん!?その剣って、、まさか、それが、、?」
「......そうなんです。
熱田神宮にあるとか、
皇居で天皇が保持しているとか言われている三種の神器の一つ。
天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)。
別名、草薙剣(くさなぎのつるぎ)。
それを預けた......と。弟さんに。
ありえない話ですが、でも、確かに、
彼女に降りた言葉はそんな話だったそうなのです」
「ありえんな。まず」
「きっとそうだと思います。僕も。
ただ......
さっきも話したその神社の旧名と、立地、
その神様が彼女達に話したことが、
僕らの様な古代史と神社好きな人間にとってはかなり
リアリティーもある話でして......
その神様は、普段はよく名古屋の熱田神宮にもいる、と。
でも、昔はこの地が、この山の上がこの地域の拠点だったと。
この地域とは、尾張、名古屋、駿河、焼津、静岡、、、
さらには浜名湖から海に出て、
そのまま渥美半島に沿って進んだ半島の先端である伊良湖(いらこ)。
その伊良湖から伊勢に至るまで。
海路では伊良湖から伊勢まではあっというまの距離ですし、
よくよく考えると浜名湖から伊勢まではとても近いのです。
その神様はその地域一帯を、、、
イワユル東海一帯を治めていた王だったというのです。
何より、僕がもう一つシビれてしまったのはその神様の名前です。
それだけの強大な力を持っていた古(いにしえ)の神様。
国宝の剣を長年に渡り預かっていた神様です。
カナリの神様であったことも想像できます。
その、その時彼女が聞いたその神様の名前というのが......
豊雲野神(トヨクモノカミ)。
天地開闢の時に現れ、
以降すぐに姿を消したと伝わる神代七世(かみよななよ)の神。
祀られる神社などほとんど見当たらない、そんな消えた?
消された?
神様の一柱だったのです」
「。。。。」
「思うに、
その剣とは見えないものですから、
当然、所謂 “霊剣” 的なものであるでしょうし、
物体としての剣とはちょっと違う次元にあるものではないのか?
とも思うのです。
そしてまた面白いのが、
トヨクモノ神様によると、
強力過ぎるその剣はもう一つのアイテムがないと
うまく扱えないということらしいのです。
そんなコントローラー的なものと一対になっているのだ、、、と」
「マジかいな。。なんだか、
映画かゲームみたいな話になってきたな。。」
「そのコントローラー的なものも、その時、
弟さんはもらったのだそうです。
ソレって、、何だと思います?takiさん(^^)ニコニコ」
「わかるかい!そんなもん!」
「ですよね(^^)ニコニコ。
なんでもその神様がいうには、
ミカンの皮で作られた腕輪だと言うのですよ。
みかんの腕輪」
「なんかバカにしてる!?hikiさん。俺を?ええっ!?」
「イヤイヤ、、そんな。ありえませんよ。ええ。(^^)ニコニコ。
信じてはもらえないかもしれませんが、
僕は彼女達から聞いた話をそのまましているだけです。
そのミカンの腕輪のことはその後、
他の神様達からも彼女に幾度か話があったらしいのですが、
なんでも、
その霊剣を使うには強い邪霊払いの力も必要となるそうで、
そして、
みかんの皮に含まれるエキスには強い浄化力もあるらしく、
邪気を払うというような力もあるようなのです。
そこへ来てみかんは三ケ日名物ともなっているくらい
地元では昔から沢山作られている作物でもあります。
どうです?
不思議ですが、なんだか、筋のある話だと......わ?
思いません?......よ......ね。。
でもみかんやオレンジのエキスって
今や天然でエコな強力洗剤として売られてるじゃないですか。
そんな感じみたいなんですよ。
よくよく話を聞くと」
「んーーーー。。どーなんだべ。。」
「その腕輪はその時から弟さんの左腕に巻かれているらしいのですが、
それで剣が使えるのだそうです。
そして、その後、
当初から予定していた浜名惣社神明宮に行ったそうなのですが、
惣社に着くと、境内にある池がとても濁っていて、
池の鯉や魚達がとても苦しそうにしていたらしいのです......
......そうなんです。
やはり......
本当に......
池の水源となる神社の裏山の滝が枯れていたのだそうです。
しかも......
その日彼女達を案内してくれた惣社の氏子(うじこ)さんによれば、
その滝は、本当に、
新東名高速ができた後に枯れてしまったのだそうです。
龍神さんが言った通りだったのです......
どうも、高速道路を作るために、
地中深く打ち込まれたコンクリートの土台などが
地下水の流れを変えてしまった、止めてしまった、、、
のではないのか、と。
そんな話を彼女達にしてくれたのだそうです。
彼女達はその話を聞いて、
濁った池で苦しむ魚達を見て、
なんだかとても胸が苦しくなり、
涙が溢れてきたそうです。
だから、
ただひたすら、
この店のカウンターで地図を見ながら龍神様と約束をした通り、
枯れてしまった滝のところに行って、
お詫びとお許しを願ったそうです。
その浜名惣社神明宮で」
「マジか。。それは、、
なんか胸が痛む話だな。俺でも。。マジか。。」
「そしてこの物語には、この後もう一つ、
少々興味深い話が出てくるのです。
それは、伝説の霊剣を預かった弟さんの “体” の話になります。
最初にお話しした漫画......覚えてます?
暗黒神話。諸星大二郎さんの」
「もちろん。そっから始まった話だからな。
まだ酔っ払ってないし。覚えてるよ。」
「これで暗黒神話におけるキーである三鷹と剣とが出てきました。
ここから、残りのキーである諏訪と、8、、ハチ。
そして......“馬”......が、本当に出てくるのです。
彼女たちの物語でも。不思議なことに。
いよいよです。
ええ。(^^)ニコニコ」
「うま......なのか......
まだ続くの?この話し?」
「続きます(^^)ニコニコ」
静岡県、三ケ日、浜名惣社神明宮。本殿。
国定重要文化財。
天照大神(アマテラスオオミカミ)様の社。絶対の禁足地。
古(いにしえ)の神の宮の作りがそのまま残されている貴重なる地。
上り階段は社正面から微妙にカーブをしていて、
訪れる人の「気」が社に直接当たらない様にもなっています。
登る際に急な斜度を和らげるという効果もあります。
視覚的にも絶妙な角度。
美しさこの上なし。
三ケ日は、
とても古くから栄えた都であろうことを感じさせます。
つい最近では、
同じく静岡県の沼津市で道路建設の際に発見された
「高尾山古墳」
があります。少なくとも、
卑弥呼の墓では?などとも言われている、
奈良県桜井市にある邪馬台国時代の古墳、
「箸墓古墳(はしはかこふん)」
よりも古いことが立証されています。
関東、富士山の周りには、
卑弥呼の時代以前から大きな王朝があったことが徐々に、
あちこちで明らかになりつつあります......
それで、
その三ヶ日の話ですが、
そこに行くキッカケとなった神様の言葉というのが、、今度は、実は、
龍神さんからの言葉だったそうなのです。
どうです?
面白くありません?(^^)ニコニコ」
「うさんくせーな。。( ̄-  ̄ ) ンー」
<つづく。。>
「彼女達がココに来た時に教えてもらった話なので、
正確な言葉ではありませんが、
龍神さんは不思議な力を持つ彼女に、
今度はこんな話をしてくれたのだそうです......
“我は三ヶ日に棲む龍だ。
とても怒っている。
人の都合だけで造られた高速道路によって
我々の大切な滝が枯れてしまった。
水脈が道路によって断ち切られてしまったのだ。
我々が長き時に渡り護り通して来たこの地の
大事な水源と生態系がおかしくなってしまう。
他の龍神達も悲しみ、怒っている。
この地の神々もだ。
一度この地に来て、皆の祈りと力を注いでほしい。
大きなことにはしたくないのだ。。。”
......それで、
彼女達と僕はココのカウンターでタブレットを開いて、
電子マップ上で三ヶ日のあたりを拡大して見てみたのです。
特に、高速道路の周りを。
そうしましたら......
本当に驚いたことに......
確かに、
三ヶ日の上に “新東名” という新しい高速道路が出来ていて、
その道路が三ケ日ジャンクションの周りで幾つもの川の上を、
スパッ!と、
まるで切断するかのように横切って通っていたのです。
インターチェンジではなくジャンクションのあたり。
それらの川はそのまま浜名湖に注いでいく大事な河川の一部の様でした。
それはネットの地図を見ていてもよくわかりました。
その地図を見た時、僕は......
ちょっと......
背筋が凍りました......
なんだか、とても恐ろしいモノを見てしまった、
知ってしまった、、ような気がしたのです」
「んん......」
「三鷹の小さな社(やしろ)の時の様に、
また本当のことだったんだ、、と、
彼女達はこのカウンターで意を決して、数日後、
三ヶ日へと出かけて行きました。
ただ、三鷹の女神さんと同じく、
龍神さんはそれ以上の話はしてくれず、
枯れたその滝というのが三ケ日の何処にあるのか?
何という名前なのか?
そんなこともさっぱりわからないまま、ただ、
“例によって行けばわかるでしょ、”
という感じで彼女達は出かけて行きました。
彼女達はまた例の?ギリギリプーの?
弟さんを誘って4人で行ったそうです。
僕はお店があるのでいつも行けないのですが。いつも。ええ。
残念です(^^)ニコニコ」
「あのポンチキくんか。うんうん。」
「その弟さんの車で三ヶ日に向かったそうなのですが、
先ずは、地域一番の総社である浜名惣社神明宮という所に
行くことにしていたそうです。
きっとお話しをしてくれた龍神さんはそこにいるのではないかと。
なんとなく皆そう感じていたそうです。
それで、三ケ日のインターに着いたのですが、
着いた早々、
その弟さんが突然また予定外のことを言い出したらしいのです。
三鷹の天文台の時の様に。
それは、地元の人にもあまり知られていない神社に行きたい、と、
そんなコトを言い出したのだそうです。
まぁ、いつもの彼の天然グセなのだろうと、
彼女達3人も神明宮に行く前にその神社に
一緒に行ってみたそうなのですが......
いざソコに行ってみると、
浜名湖一帯から太平洋まで広く見渡せる、
ひと際小高い山の頂上にある神社だったそうです。
名前は都筑神社(つづきじんじゃ)
三ケ日インターチェンジのほど近く。
でも、一部電子マップや地域の古い地図には別名で記されていました。
それが、なんと......熱田神社(あつたじんじゃ)......
あの、三種の神器である草薙剣(くさなぎのつるぎ)、
別名、天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)を祀っている、
名古屋、熱田にある熱田神宮と同じ名前だったのです」
「おぉ!?なんかアリそうな名前やな。。!?」
「小高い山丸々一つ、
下から頂上まで延々と連なるナガーーイ階段があって、
そこを皆で息を切らしながら登り、
その見晴らしの良い神社の頂上に着いてみると......
ヤマトタケルを祀る大きなメインの拝殿の裏の方に、
もう一つ、ヒッソリと古い社(やしろ)があったそうです。
彼女の弟さん曰く、この山は古墳だ。と。塚の様な。
元の神様を隠すために後から大きな拝殿を作り、
違う神様の名前を被せ、
さらに神社の名前まで変えてしまった......という様なことでした」
「ふぅぅーーん。そーなんだ。。
よくあることなのかな。。」
「そうみたいです。
弟さんが言うには、
ヤマトタケルという祭神名のところはそんな形がカナリ多いのだそうです」
「そーなんだ」
「で、そんな隠された神社というのは、
その地域では勿論のこと、国にとっても、
とても影響力があった偉大な神様が祀られていたことが多くて、
それ故に後の為政者は消したかったらしいのですが、
その裏に隠れる様にしてあった社(やしろ)の前でまた
お姉さんが不思議な力で神様と話してみると、
やっぱりその弟さんが言う通りの話だったそうなのです」
「あらら。。」
「弟さんは祝詞も上げられるらしく、
お酒も持ってきていて、
皆はそこでその神様にしっかりと挨拶をして、
それで去ろうとしたらしいのですが......そこで、
神様から不思議な一言が彼女に降りてきたそうなのです」
「なにさ?それ?」
「それが......
この社(やしろ)に気づいて、
わざわざ祝詞やお酒をあげに来てくれた人達はもう長いこといなかった.....
ということと、それをしてくれた皆と、
特に弟さんをその神様はいたく気に入り、
その神様が持っていた霊的な剣(つるぎ)をその弟さんに渡す......と。
そんなことを言ってくれたのだそうです」
「ん!?その剣って、、まさか、それが、、?」
「......そうなんです。
熱田神宮にあるとか、
皇居で天皇が保持しているとか言われている三種の神器の一つ。
天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)。
別名、草薙剣(くさなぎのつるぎ)。
それを預けた......と。弟さんに。
ありえない話ですが、でも、確かに、
彼女に降りた言葉はそんな話だったそうなのです」
「ありえんな。まず」
「きっとそうだと思います。僕も。
ただ......
さっきも話したその神社の旧名と、立地、
その神様が彼女達に話したことが、
僕らの様な古代史と神社好きな人間にとってはかなり
リアリティーもある話でして......
その神様は、普段はよく名古屋の熱田神宮にもいる、と。
でも、昔はこの地が、この山の上がこの地域の拠点だったと。
この地域とは、尾張、名古屋、駿河、焼津、静岡、、、
さらには浜名湖から海に出て、
そのまま渥美半島に沿って進んだ半島の先端である伊良湖(いらこ)。
その伊良湖から伊勢に至るまで。
海路では伊良湖から伊勢まではあっというまの距離ですし、
よくよく考えると浜名湖から伊勢まではとても近いのです。
その神様はその地域一帯を、、、
イワユル東海一帯を治めていた王だったというのです。
何より、僕がもう一つシビれてしまったのはその神様の名前です。
それだけの強大な力を持っていた古(いにしえ)の神様。
国宝の剣を長年に渡り預かっていた神様です。
カナリの神様であったことも想像できます。
その、その時彼女が聞いたその神様の名前というのが......
豊雲野神(トヨクモノカミ)。
天地開闢の時に現れ、
以降すぐに姿を消したと伝わる神代七世(かみよななよ)の神。
祀られる神社などほとんど見当たらない、そんな消えた?
消された?
神様の一柱だったのです」
「。。。。」
「思うに、
その剣とは見えないものですから、
当然、所謂 “霊剣” 的なものであるでしょうし、
物体としての剣とはちょっと違う次元にあるものではないのか?
とも思うのです。
そしてまた面白いのが、
トヨクモノ神様によると、
強力過ぎるその剣はもう一つのアイテムがないと
うまく扱えないということらしいのです。
そんなコントローラー的なものと一対になっているのだ、、、と」
「マジかいな。。なんだか、
映画かゲームみたいな話になってきたな。。」
「そのコントローラー的なものも、その時、
弟さんはもらったのだそうです。
ソレって、、何だと思います?takiさん(^^)ニコニコ」
「わかるかい!そんなもん!」
「ですよね(^^)ニコニコ。
なんでもその神様がいうには、
ミカンの皮で作られた腕輪だと言うのですよ。
みかんの腕輪」
「なんかバカにしてる!?hikiさん。俺を?ええっ!?」
「イヤイヤ、、そんな。ありえませんよ。ええ。(^^)ニコニコ。
信じてはもらえないかもしれませんが、
僕は彼女達から聞いた話をそのまましているだけです。
そのミカンの腕輪のことはその後、
他の神様達からも彼女に幾度か話があったらしいのですが、
なんでも、
その霊剣を使うには強い邪霊払いの力も必要となるそうで、
そして、
みかんの皮に含まれるエキスには強い浄化力もあるらしく、
邪気を払うというような力もあるようなのです。
そこへ来てみかんは三ケ日名物ともなっているくらい
地元では昔から沢山作られている作物でもあります。
どうです?
不思議ですが、なんだか、筋のある話だと......わ?
思いません?......よ......ね。。
でもみかんやオレンジのエキスって
今や天然でエコな強力洗剤として売られてるじゃないですか。
そんな感じみたいなんですよ。
よくよく話を聞くと」
「んーーーー。。どーなんだべ。。」
「その腕輪はその時から弟さんの左腕に巻かれているらしいのですが、
それで剣が使えるのだそうです。
そして、その後、
当初から予定していた浜名惣社神明宮に行ったそうなのですが、
惣社に着くと、境内にある池がとても濁っていて、
池の鯉や魚達がとても苦しそうにしていたらしいのです......
......そうなんです。
やはり......
本当に......
池の水源となる神社の裏山の滝が枯れていたのだそうです。
しかも......
その日彼女達を案内してくれた惣社の氏子(うじこ)さんによれば、
その滝は、本当に、
新東名高速ができた後に枯れてしまったのだそうです。
龍神さんが言った通りだったのです......
どうも、高速道路を作るために、
地中深く打ち込まれたコンクリートの土台などが
地下水の流れを変えてしまった、止めてしまった、、、
のではないのか、と。
そんな話を彼女達にしてくれたのだそうです。
彼女達はその話を聞いて、
濁った池で苦しむ魚達を見て、
なんだかとても胸が苦しくなり、
涙が溢れてきたそうです。
だから、
ただひたすら、
この店のカウンターで地図を見ながら龍神様と約束をした通り、
枯れてしまった滝のところに行って、
お詫びとお許しを願ったそうです。
その浜名惣社神明宮で」
「マジか。。それは、、
なんか胸が痛む話だな。俺でも。。マジか。。」
「そしてこの物語には、この後もう一つ、
少々興味深い話が出てくるのです。
それは、伝説の霊剣を預かった弟さんの “体” の話になります。
最初にお話しした漫画......覚えてます?
暗黒神話。諸星大二郎さんの」
「もちろん。そっから始まった話だからな。
まだ酔っ払ってないし。覚えてるよ。」
「これで暗黒神話におけるキーである三鷹と剣とが出てきました。
ここから、残りのキーである諏訪と、8、、ハチ。
そして......“馬”......が、本当に出てくるのです。
彼女たちの物語でも。不思議なことに。
いよいよです。
ええ。(^^)ニコニコ」
「うま......なのか......
まだ続くの?この話し?」
「続きます(^^)ニコニコ」
静岡県、三ケ日、浜名惣社神明宮。本殿。
国定重要文化財。
天照大神(アマテラスオオミカミ)様の社。絶対の禁足地。
古(いにしえ)の神の宮の作りがそのまま残されている貴重なる地。
上り階段は社正面から微妙にカーブをしていて、
訪れる人の「気」が社に直接当たらない様にもなっています。
登る際に急な斜度を和らげるという効果もあります。
視覚的にも絶妙な角度。
美しさこの上なし。
三ケ日は、
とても古くから栄えた都であろうことを感じさせます。
つい最近では、
同じく静岡県の沼津市で道路建設の際に発見された
「高尾山古墳」
があります。少なくとも、
卑弥呼の墓では?などとも言われている、
奈良県桜井市にある邪馬台国時代の古墳、
「箸墓古墳(はしはかこふん)」
よりも古いことが立証されています。
関東、富士山の周りには、
卑弥呼の時代以前から大きな王朝があったことが徐々に、
あちこちで明らかになりつつあります......
行って思ったのです。
滝があった所と池を結んだラインの木が枯れていたのです。木も伝えてくれてるのですね
龍神様の気持ちを
惣社明神宮のミカンの鈴音はあたたかい気持ちになりますね
こつぶはん( ゜д゜)
流石に鋭いセンスですなぁ~
ウナギ美味しかったです。(^q^)
あの池の鯉達は、夏を越すことは出来たのでしょうか?
住めなくなった龍神は山の上にいるようですよ。
トヨクモノは相当義理の弟が、気に入ったようです。
お神酒が効いたかな?
この店にも飲みに来てくれればいいのにね。
剣持って。。(^^)