8月20日頃に、
こんなニュースが世界を駆け巡っていました。
============================
史上初、グリーンランド標高3216mで雨観測...
氷の大量融解で海面上昇加速か
大部分が北極圏にあるグリーンランドを覆う氷床の
最高地点(標高3000メートル超)で、
雪ではなく雨を観測史上初めて確認したと、
米国立雪氷データセンターが発表した。
氷床全体で大雨による氷の大量融解も確認されたといい、
地球温暖化の影響が本格化している可能性がある。
降雨は14~16日、
標高3216メートルの地点にある気象観測施設で観測された。
この施設では1989年の設置以降、
真夏でも降雪しか確認されていなかった。
発表によると、
北米大陸から暖気が入り込みやすい気圧配置になった影響で、
グリーンランドの氷床全体に3日間で70億トンの雨水が降り注ぎ、
降雨量が1950年以降で最多になった可能性があるという。
15日には、
8月中旬に解ける氷の平均量の7倍に達したと推定された。
グリーンランドを覆う氷床の最高地点にある
気象観測施設所(米国立科学財団提供)
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)
が今月公表した報告書では、
グリーンランドを覆う氷床が今後、
大量融解することはほぼ確実で、
海面水位の上昇が加速すると指摘している。
国立極地研究所の青木輝夫特任教授(気象学)の話
「グリーンランドでは2012年にも
過去に例のない大雨が観測されたが、
降ったのは標高の低い場所だった。
地球温暖化の影響が強く示唆され、
ついに来るところまで来たという印象だ」
============================
このニュースの中にも出て来るIPCCが
8月9日に出していたレポートも、
やはり世界中の主要メディアに取り上げられていました。
地球温暖化に関する科学的研究の収集や整理のために
国際的な専門家が集まった政府間機構であり、
学術機関でもある組織からのレポートは、
重く、シビアに響きます。
以下は、
上の写真にあるBBCのニュースをソースとしたテキスト。
============================
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は9日、
人間が地球の気候を温暖化させてきたことに
「疑う余地がない」
とする報告を公表した。
IPCCは地球温暖化の科学的根拠をまとめた作業部会の
最新報告書(第6次評価報告書)を公表。
「人間の影響が大気、
海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない。
大気、海洋、雪氷圏及び生物圏において、
広範囲かつ急速な変化が現れている」
と強い調子で従来より踏み込んで断定した。
さらに、
「気候システム全般にわたる最近の変化の規模と、
気候システムの側面の現在の状態は、
何世紀も何千年もの間、前例のなかったものである」
と指摘した。
「政策決定者への要約」
と題された42ページの報告書でIPCCは、
国際社会がこれまで設定してきた
気温上昇抑制の目標が2040年までに、
早ければ2030年代半ばまでに突破されてしまうと指摘。
海面水位が今世紀末までに2メートル上昇する可能性も
「排除できない」
とした。
「向こう数十年の間に二酸化炭素及び、
その他の温室効果ガスの排出が大幅に減少しない限り、
21世紀中に地球温暖化は摂氏1.5度及び2度を超える」
とも警告した。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、
「本日のIPCC第1作業部会報告書は、人類への赤信号」
だと発言。
「私たちが今、力を結集すれば、
気候変動による破局を回避できる。
しかし今日の報告がはっきり示したように、
対応を遅らせる余裕も、言い訳をしている余裕もない。
各国政府のリーダーと全ての当事者(ステークホールダー)が、
COP26の成功を確実にしてくれるものと頼りにしている」
と述べた。
============================
そんなIPCCレポートのポイントをまとめるとこんな感じ。
============================
・地球の2011~2020年の地表温度は、
1850~1900年に比べて摂氏1.09度、高かった。
・過去5年間の気温は1850年以降、最も高かった。
・近年の海面水位の上昇率は1901~1971年に比べて3倍近く増えた。
・1990年代以降に世界各地で起きた氷河の後退、
および北極海の海氷減少は、90%の確率で人間の影響が原因。
・熱波など暑さの異常気象が1950年代から頻度と
激しさを増しているのは「ほぼ確実」。
・一方で寒波など寒さの異常気象は頻度も厳しさも減っている。
============================
将来への影響についてのポイントはこんな感じ。
============================
・温室効果ガス排出量がどう変化するかによる
複数のシナリオを検討した結果、どのシナリオでも、
地球の気温は2040年までに1850~1900年水準から1.5度上昇する。
・全てのシナリオで北極海は2050年までに少なくとも1回は、
ほとんどまったく海氷がない状態になる。
・1850~1900年水準からの気温上昇を1.5度に抑えたとしても、
「過去の記録上、前例のない」
猛威をふるう異常気象現象が頻度を増して発生する。
・2100年までに、
これまで100年に1回起きる程度だった極端な海面水位の変化が、
検潮器が設置されている位置の半数以上で、
少なくとも1年に1度は起きるようになる。
・海面水位の上昇については、
今世紀末までに2メートル上昇する可能性も、
2150年までに5メートル上昇する可能性も排除できない。
・多くの地域で森林火災が増える。
============================
地球はこのコマの様に自転をしているわけです。
この自転運動の際に回転軸は微妙に円を描きます。
コマの回転軸の様にふらふらと、
微細に揺れながら回るため、です。
コレを歳差運動(さいさうんどう)と言います。
この歳差運動における回転軸の上と下......
地球でいえば北極と南極......
には分厚い、大陸的な氷があるわけです。
コマの回転をイメージすればわかると思いますが、
この軸の上と下に固く、重いものがあれば、
回転はスムースに、あまり揺れなく回ります。
これがユルユルとしたものや液体などになった場合、
回転は少し揺らぎ、波打ち、
不安定になるイメージも湧くのではないでしょうか。
極点の氷が解けるということは、
そういうことです。
「地球の自転軸=地軸」が揺らぎやすくなる。
揺らぐ。
地軸が揺れれば、変われば、気流も変わる。
そして、地球は、
同時に太陽の周りを一年をかけてまわっています。
これは公転という天体運動。
下の図の通り。
わかりやすいものをネットから拝借。(^^)
この公転軌道は少し楕円(だえん)となっていて、
この公転軌道の楕円自体も、
長い年月の中で変化をするようなのです。
楕円軌道の変化による太陽との距離の変化は、当然、
地球への日射量に大きな変化をもたらすわけです。
変化した楕円軌道の中で、
太陽との距離が近い軌道期間では熱いですし。
遠い軌道期間では寒いですし。
これが氷河期と温暖期(間氷期)サイクルの
要因だとも考えられています。
現在、計算により求められているこの寒暖サイクルは
「10万年」
この日射量変化のサイクルを
「ミランコビッチ・サイクル(Milankovitch cycle)」
と言います。
サイクルの計算と提唱をした人の名前からつけられています。
このサイクルによると、
現在は温暖期(間氷期)にあるとされているのですが......
ミランコビッチサイクル関連の研究は、
まだデータの不足等も含め不十分なものでもあります。
さて。さて。
IPCCによれば、
現在の地球温暖化は人間活動のせいだと結論付けられています。
もし、コロナ禍の様なことが起きていなかったら、
世界中の人間活動が今よりもっと激しく、
大きく続いてもいたでしょうし。
IPCCの指摘するシナリオを更に激しく加速させていたかも?
しれません。
でも、そんなコロナウィルスも人が作ったもの!?
のようですし。
勿論、太陽活動そのものにも
活発な時期とそうでない時期とがありますし。
はて。さて。
そんな複雑極まる諸事の関連性の中で計算できる、
見通せることなどあるのでしょうか。
そんな全知全能の神の様な事が人間に出来るのでしょうか。
そもそも、
全知全能の神様などいるのでしょうか。
もし、いるとしたら、
そんな神様の意とは、
意図とは、
なんなのでしょうか。
コロナウィルスとはなんなのでしょうか。
今、我々に出来ることは、
なすべきことは、なんなのか。
ミランコビッチ・サイクルは正しい?のか。
理論完成はする?のか。
生き抜いて、
わずかでも何かをなして、
楽しみもして、
この目で確かめてみようと思うのでやんす。
こんなニュースが世界を駆け巡っていました。
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史上初、グリーンランド標高3216mで雨観測...
氷の大量融解で海面上昇加速か
大部分が北極圏にあるグリーンランドを覆う氷床の
最高地点(標高3000メートル超)で、
雪ではなく雨を観測史上初めて確認したと、
米国立雪氷データセンターが発表した。
氷床全体で大雨による氷の大量融解も確認されたといい、
地球温暖化の影響が本格化している可能性がある。
降雨は14~16日、
標高3216メートルの地点にある気象観測施設で観測された。
この施設では1989年の設置以降、
真夏でも降雪しか確認されていなかった。
発表によると、
北米大陸から暖気が入り込みやすい気圧配置になった影響で、
グリーンランドの氷床全体に3日間で70億トンの雨水が降り注ぎ、
降雨量が1950年以降で最多になった可能性があるという。
15日には、
8月中旬に解ける氷の平均量の7倍に達したと推定された。
グリーンランドを覆う氷床の最高地点にある
気象観測施設所(米国立科学財団提供)
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)
が今月公表した報告書では、
グリーンランドを覆う氷床が今後、
大量融解することはほぼ確実で、
海面水位の上昇が加速すると指摘している。
国立極地研究所の青木輝夫特任教授(気象学)の話
「グリーンランドでは2012年にも
過去に例のない大雨が観測されたが、
降ったのは標高の低い場所だった。
地球温暖化の影響が強く示唆され、
ついに来るところまで来たという印象だ」
============================
このニュースの中にも出て来るIPCCが
8月9日に出していたレポートも、
やはり世界中の主要メディアに取り上げられていました。
地球温暖化に関する科学的研究の収集や整理のために
国際的な専門家が集まった政府間機構であり、
学術機関でもある組織からのレポートは、
重く、シビアに響きます。
以下は、
上の写真にあるBBCのニュースをソースとしたテキスト。
============================
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は9日、
人間が地球の気候を温暖化させてきたことに
「疑う余地がない」
とする報告を公表した。
IPCCは地球温暖化の科学的根拠をまとめた作業部会の
最新報告書(第6次評価報告書)を公表。
「人間の影響が大気、
海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない。
大気、海洋、雪氷圏及び生物圏において、
広範囲かつ急速な変化が現れている」
と強い調子で従来より踏み込んで断定した。
さらに、
「気候システム全般にわたる最近の変化の規模と、
気候システムの側面の現在の状態は、
何世紀も何千年もの間、前例のなかったものである」
と指摘した。
「政策決定者への要約」
と題された42ページの報告書でIPCCは、
国際社会がこれまで設定してきた
気温上昇抑制の目標が2040年までに、
早ければ2030年代半ばまでに突破されてしまうと指摘。
海面水位が今世紀末までに2メートル上昇する可能性も
「排除できない」
とした。
「向こう数十年の間に二酸化炭素及び、
その他の温室効果ガスの排出が大幅に減少しない限り、
21世紀中に地球温暖化は摂氏1.5度及び2度を超える」
とも警告した。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、
「本日のIPCC第1作業部会報告書は、人類への赤信号」
だと発言。
「私たちが今、力を結集すれば、
気候変動による破局を回避できる。
しかし今日の報告がはっきり示したように、
対応を遅らせる余裕も、言い訳をしている余裕もない。
各国政府のリーダーと全ての当事者(ステークホールダー)が、
COP26の成功を確実にしてくれるものと頼りにしている」
と述べた。
============================
そんなIPCCレポートのポイントをまとめるとこんな感じ。
============================
・地球の2011~2020年の地表温度は、
1850~1900年に比べて摂氏1.09度、高かった。
・過去5年間の気温は1850年以降、最も高かった。
・近年の海面水位の上昇率は1901~1971年に比べて3倍近く増えた。
・1990年代以降に世界各地で起きた氷河の後退、
および北極海の海氷減少は、90%の確率で人間の影響が原因。
・熱波など暑さの異常気象が1950年代から頻度と
激しさを増しているのは「ほぼ確実」。
・一方で寒波など寒さの異常気象は頻度も厳しさも減っている。
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将来への影響についてのポイントはこんな感じ。
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・温室効果ガス排出量がどう変化するかによる
複数のシナリオを検討した結果、どのシナリオでも、
地球の気温は2040年までに1850~1900年水準から1.5度上昇する。
・全てのシナリオで北極海は2050年までに少なくとも1回は、
ほとんどまったく海氷がない状態になる。
・1850~1900年水準からの気温上昇を1.5度に抑えたとしても、
「過去の記録上、前例のない」
猛威をふるう異常気象現象が頻度を増して発生する。
・2100年までに、
これまで100年に1回起きる程度だった極端な海面水位の変化が、
検潮器が設置されている位置の半数以上で、
少なくとも1年に1度は起きるようになる。
・海面水位の上昇については、
今世紀末までに2メートル上昇する可能性も、
2150年までに5メートル上昇する可能性も排除できない。
・多くの地域で森林火災が増える。
============================
地球はこのコマの様に自転をしているわけです。
この自転運動の際に回転軸は微妙に円を描きます。
コマの回転軸の様にふらふらと、
微細に揺れながら回るため、です。
コレを歳差運動(さいさうんどう)と言います。
この歳差運動における回転軸の上と下......
地球でいえば北極と南極......
には分厚い、大陸的な氷があるわけです。
コマの回転をイメージすればわかると思いますが、
この軸の上と下に固く、重いものがあれば、
回転はスムースに、あまり揺れなく回ります。
これがユルユルとしたものや液体などになった場合、
回転は少し揺らぎ、波打ち、
不安定になるイメージも湧くのではないでしょうか。
極点の氷が解けるということは、
そういうことです。
「地球の自転軸=地軸」が揺らぎやすくなる。
揺らぐ。
地軸が揺れれば、変われば、気流も変わる。
そして、地球は、
同時に太陽の周りを一年をかけてまわっています。
これは公転という天体運動。
下の図の通り。
わかりやすいものをネットから拝借。(^^)
この公転軌道は少し楕円(だえん)となっていて、
この公転軌道の楕円自体も、
長い年月の中で変化をするようなのです。
楕円軌道の変化による太陽との距離の変化は、当然、
地球への日射量に大きな変化をもたらすわけです。
変化した楕円軌道の中で、
太陽との距離が近い軌道期間では熱いですし。
遠い軌道期間では寒いですし。
これが氷河期と温暖期(間氷期)サイクルの
要因だとも考えられています。
現在、計算により求められているこの寒暖サイクルは
「10万年」
この日射量変化のサイクルを
「ミランコビッチ・サイクル(Milankovitch cycle)」
と言います。
サイクルの計算と提唱をした人の名前からつけられています。
このサイクルによると、
現在は温暖期(間氷期)にあるとされているのですが......
ミランコビッチサイクル関連の研究は、
まだデータの不足等も含め不十分なものでもあります。
さて。さて。
IPCCによれば、
現在の地球温暖化は人間活動のせいだと結論付けられています。
もし、コロナ禍の様なことが起きていなかったら、
世界中の人間活動が今よりもっと激しく、
大きく続いてもいたでしょうし。
IPCCの指摘するシナリオを更に激しく加速させていたかも?
しれません。
でも、そんなコロナウィルスも人が作ったもの!?
のようですし。
勿論、太陽活動そのものにも
活発な時期とそうでない時期とがありますし。
はて。さて。
そんな複雑極まる諸事の関連性の中で計算できる、
見通せることなどあるのでしょうか。
そんな全知全能の神の様な事が人間に出来るのでしょうか。
そもそも、
全知全能の神様などいるのでしょうか。
もし、いるとしたら、
そんな神様の意とは、
意図とは、
なんなのでしょうか。
コロナウィルスとはなんなのでしょうか。
今、我々に出来ることは、
なすべきことは、なんなのか。
ミランコビッチ・サイクルは正しい?のか。
理論完成はする?のか。
生き抜いて、
わずかでも何かをなして、
楽しみもして、
この目で確かめてみようと思うのでやんす。
地軸がブレれば揺さぶられるわけで、落ち着かない世の中になってますね。
人間が生きてるだけで地球にとってはマイナスな部分もあったりで、これだけ地球上でガチャガチャやってれば、バランスが崩れてしまうんだろうなと思う今日この頃です。
温室効果ガス排出量については、減らす方法の方向性はいいのかどうか。。。地球の気持ち?な目線になってけばいいなと。
僕も生きてるかぎり穢れるわけで、まぁ穢れまくってるのでしょうけど(笑)、何かをなして、楽しみもして、この目で確かめてみたいです。
人間がいないと地球も認識されない、存在しない、、
という様なことにもなるらしく。
一蓮托生。
互いにその存在を大切にし合うことが最善の様なのですよね。(^^)