新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

ど~でもいい話:僕と職業感

2008-12-23 22:13:31 | ど~でもいい話

さて、久しぶりにど~でもいい話行きます。

 

とは、言ってもいくつか考え事をしていただけですが・・・。

 

最近運動不足なので腕立て伏せと腹筋をしながら本を読んでいました。昔(浪人時代)は単語1個覚えるごとに腕立て一回というアホなことをして毎日過ごしていました。合計200回を毎日寝る前に・・・。

しかも、ゆっくりやらざるを得ないから・・・えらく筋力がついたような気がする。 今日は腕立てはあまりできず・・腹筋はV字腹筋、クラウチなどで200回くらいでしょうか…ちょっとやっていました。

 

何で体を鍛えるのか…って健全な肉体に健全な精神は宿る…というところでしょうか。時間がもったいないから、二つのことを同時にやる(ときには3つ)性格だというだけかもしれませんけど

 

何故、生き急ぐのか…と言えば、いつまで生きていられるかがわからないからですし、その不安はあります。

死ぬことに対する不安よりは、まだ何もしていない、何も残していない状況で死ぬ不安でしょうか。

 

不安があるから、自分を高めて何かを後世の人々に残して逝きたいと思うわけで・・・。 患者さんを通して多くの人の人生に関わるでしょう。それを通して何か人の役に立てればと思うわけです。

 

それはすべての職業に通じるわけですが・・・すべての職業はそれを通して「生活費」を稼ぐためにある・・とは思いたくないところです。

 

それ(職業)を通じて多くの人と関わり、多くの人のために尽くして、それを通して何らかの貢献をする。もしくは後世に何かを残すことだと思っています。

 

そう思うとどんな職業でも楽しくなったりするわけですが、僕は医師としての人生が楽しくて仕方がないというところがあります。

 

成功したいから生きるのではなく、ただ「誰かのために生きたいだけ」ですね。

 

何かの職業についたから成功者ではなく、年収が多いから成功者のわけでもなく・・・まして年収が多いから素晴らしい人のわけでもない。 別に競争しているわけでもなく・・・ただ、人のために尽くしたいだけ。それから何かを得られるだろうと思います。

 

成功者だと考えるのは他人であって、自分が成功者だと思うかどうかはそれこそ、どのような状況だろうと自分次第なのでしょう・・・・。

 

こんなことを言えるのは、医師として定職についているからかもしれませんが・・・職業というのはそれによって多くの人にどう貢献できるかだと思います。

 

政治家や官僚はその職により・・社会システムを作っていくことで貢献

マスコミは情報を正確に伝えることで、国民を啓蒙し・・・・

警察は社会の安全を確保することで、安心とそれによる国家の発展に寄与し・・・

 

などなど、いろいろ貢献している面は多々あります。

 

その素晴らしい面を見ているとどの職業も優劣つけがたい素晴らしいものではないかと思うのです。

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なかのひと 

にどんな素晴らしい職業もその人の考え方次第で、光り輝くものではなくなってしまう。そう感じます。

 

今の政治家の一部、官僚の一部はそうです。少なくとも堂々と「次の選挙のためには○○○」などという人間は職業政治家としては失格で、自分で勝手に成功者と思っていればいいけど、死ぬ時には何も残さない人たちだと思います

 

今、ニュースでも「派遣切り」の話が出ています。非常に大きな問題だと思います。

アメリカのように「気に入らなかったら辞める」のが当たり前の社会と、「年功序列」の仕組みが基本の日本では考え方が違いますから・・・。

 

可能であればこの「派遣切り」が各人々の新しい一歩につながることを祈っています。

 

この職業難の時期に多くの人が新しい「自分に合った」「多くの人に貢献できる」「素晴らしい職業」に巡り合い、それを仕事として生きていかれることを祈っています。

 

・・きっと、「実際にそういう状況に追いやられない限り気持ちはわからない」と思われるのだろうな・・・・。

 

それでは、また~。

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来年度予算は88兆円:無駄を削減して、発展する何かに資金を回して!

2008-12-23 18:21:39 | 医療

そしてたった今出てきたこの記事を紹介します。

時事通信です。

 

09年度予算案、24日に決定=社会保障拡大で過去最大88兆円-政府

12月23日17時26分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081223-00000057-jij-pol  

政府は24日午前の閣議で、2009年度予算案を決定する。一般会計は08年度比6.6%増え、過去最大の88兆5480億円に達する。社会保障費が高齢化による自然増に加え、基礎年金の国庫負担割合引き上げや医師不足・救急医療対策への重点配分で急増したのが大きな要因。一方で、消費税率の引き上げを含む安定的な財源手当てのめどは付いておらず、綱渡りの財政運営が続く。 

世界的な金融、経済危機を受けて、景気急変に対応する1兆円の緊急予備費を新設するほか、地方への配慮から地方交付税などを9597億円増やすことも歳出の増加要因となった。 

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この記事を見た時に思ったのは「まず、無駄を省く」ことから始めよ~ということ。

 

某国家公務員で会計関係をやっていた人が言っていたが

「無駄を省くだけで、これだけの金額が残る。それに対して評価するのではなく、『それだけの金でやれるのであれば、今後もそれでやれ』と予算を削減されるから誰も無駄を省こうとしない

と言っていたのを思い出す。

 

本当はこうやって国庫を切り詰めたらその分、

「翌年に繰り越し、発展使用のための財源」

として使用できるようにするだけでも・・実は国家予算は削減できるのではないだろうか?

 

さらに恐らく100人が100人とも思うのではないかと思うが、俗に言う天下り先に対する補助金とかの削減・・・・

 

 

まずは無駄を省くのは必要なことです。しかし、以前も書きましたが「無駄を省く」のは目で見えるからわかりやすいわけですけど、大きな改善は期待できません

 

どうしても発展させる何かが必要なわけです。 本来はその削減した資金を元に「新しい何か」を作り出す必要はあると思います。

 

例えば5兆円を使用して、2年後に毎年1兆円の税収が期待できる発展があれば単純に言えば5年で元が取れることになるわけで・・・・。

 

道路を作ることがすべて無駄になるとは思いませんが(ま、7割程度無駄か?・・交通の発展が輸送業務発展につながり…という面はあるかもしれませんけど)、将来何かが期待できることに対しての資金(例えば大々的に新規エネルギー源の発見・研究に1000億円とか、海洋資源の応用発展に・・・とか、)・ベースになる人心の安定に・・とかにお金を使用してほしい。

 

倉廩満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る

 

僕がこのBlogの中でも何回か引用した管子の言葉ですけど、やはりこれは重要だと思います

 

医療や教育分野がいつも重要だと言っているのは、こういった基本的な分野が国から徹底したサポートがあり、衣食住に関しては困らないように国がサポートしているような状況の中で初めて人心が安定し、発展していくような何か新しいものが生まれていくのだと思います。

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なかのひと 

ま、僕はどちらかというと「治世の能吏」ではなくて「乱世」の人間だと自分では思っているのですけど・・・・(治世なのだろうか?今はw)

 

いまの日本を見ていたらこう思いました。

 

それでは、また

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厚労省分予算案700億円:現場を見てから予算立ててね

2008-12-23 17:47:31 | 医療

さて、まずは記事の紹介です

 

CBの記事ですが700億円が「重要課題推進枠」から厚労省に配分されるそうです。国家規模の事業として、重要課題対策が「700億円」というのが安いのか高いのか(僕の感覚では安い方なんですけど)わかりませんが、重要課題として位置付けられていることには評価しなくてはならないと思います。

 

問題はどうやって(そのお金を)有効活用するのか…ですけど、本当は現場の意見を聞きながらやって欲しいのですが、たぶん無理なのでしょうね。

 

復活内示、厚労省分700億円-救急医療などに重点

12月22日22時25分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081222-00000006-cbn-soci  

厚生労働省は12月22日、財務省から示された2009年度予算案復活内示の厚労省所管分について公表した。新たに創設される「重要課題推進枠」3330億円のうち639億円、「調整財源」200億円のうち63億円の計702億円が厚労省分として示され、医師確保・救急医療対策などに重点的に充てられる予定だ。  

医師確保・救急医療対策として、「救急医療を担う医師の支援」には新規に20億円が提示され、休日手当1万3570円、夜間手当1万8690円に充てられるほか、「産科医療を担う医師の支援」にも新規に28億円が示され、開業医、勤務医を問わず、分娩1件当たり1万円の手当を支給する見通しだ。また、産科研修医の手当として3年の間、月5万円を出す予定だという。 

 

また、「女性医師等就労環境改善緊急対策」として、新規に9.4億円を充て、特に産科で夜勤や当直の免除をした場合への助成金を設けることを検討しているという。 

新規事業としてはこのほか、「へき地医療を担う医師の支援」に1.4億円、医師派遣を円滑化するため、派遣元・派遣先医療機関と派遣される医師を支援する「医師派遣等推進事業」に42億円、短時間の勤務制度を導入している病院を支援する「短時間正規雇用支援事業」に15億円、「管制塔機能を担う救急医療機関に対する支援」では51億円、「地域周産期母子医療センター運営事業」に1.4億円を充てる見通し。  

新型インフルエンザ対策では新規に69億円を充て、プレパンデミックワクチン原液の備蓄などを行う。 

福祉・介護人材確保対策では、高齢者地域活動推進者(コミュニティ・ワーク・コーディネーター)や、生活(介護)支援サポーターの養成支援事業に新規で2.6億円を充てる。このほか、訪問看護支援事業に新規で3.2億円を計上している。 

がん対策では、新規事業として臨床研修による専門医師の育成体制構築に3.8億円を充てるほか、都道府県がん対策推進計画を着実に実行するため、9.4億円を計上している。

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インフルエンザパンデミック対策に金を振り分けるのは当然のこと。もしやられたらどれだけの経済的損失になるかを考えれば、ここに振り分けなかったらただのバカですけど…

 

この69億円がどれだけの国民に割り振られるかが重要です。

 

どれだけの国民が認識しているかは知りませんが、最近東南アジアなどで発生している「鳥インフルエンザ」の死亡率は意外と若年~壮年の死亡率が高く、幼児・高齢者の死亡率が低い。

 

数が少ないため「たまたま」の可能性が十分ある(統計学の問題)と思っていますが、それでも死亡率が高いことを考えると(現在の60%が過大だとしても、20%の死亡率はあると見込んでいるのであれば)全国民に配分できるようでなくてはならないと思います。

 

救急医療を担う医師の支援…というのはどこまでを考えているのか?

 

救急救命部などにいる医師を考えているのか。それとも大学病院などで専門的な対応をする人間も考えているのか。 さらに言えば救急医療を縁の下で支えているのは、回復した患者のリハビリや準急性期医療を行う病院であるわけですけど…そこも「救急医療を担う」のだろうか?

 

どこが欠けても成り立たないように思うのだけど・・・。

 

あくまで第一線の医師が辞めていくのをどうにかして辞めさせないように…と思っていると考えますが、それだけではどうしようもないのが今の「日本の医療」だと思っています。

 

どうすればすべてのパズルが解けるのかはわかりませんが、これだけでは何も解決できないと思います。

 

どうせやるなら僕らのような医者が働きやすくするためにも、しかも今の雇用状況の改善を含めて大々的に病院勤務者を増やしてくれれば・・・と思います。

 

例えばうちの大学病院、今だに夜とか救急の医薬品がなかったら走って薬剤部に取りに行ったり、検査部に検体出したりしていますが・・そういうのをやってくれる人材がいるだけでも少し楽になるかな・・・・・。

日中は看護師さんが歩けない患者さんを車椅子でX線撮影などに連れていきますけど、それは別に場所が分かっていれば誰がやってもいいわけで、そういうのをやってくれる人手が欲しい。

夜勤帯に「○○」が欲しいと思ったときに、夜勤看護師+当直医師では人数が少なすぎて人が減ると痛い目を見るかもしれない。そんな時に物を運んでくれるだけでも、どれだけ助かるか・・・。

 

その他「へき地医療支援」「短時間正規雇用支援」などがありますが・・・

 

へき地医療支援も気持ちはわかるが医師派遣関係に手当を出すよりも、派遣先となる地域の充実に力を割いた方が、地元の活性化にもつながり良いのではないかと思う僕がいます。

 

もう一つの方。短時間雇用を推進するのはいいのですけど、そんなことができる医師の数は日本には存在しない!

 

ふざけるな! アホか!

 

はっきり言えば、今さらですね。こんな状況学生時代の僕でも分かっているのに、何をいまさらやっているのか・・・と問い詰めたい!

小一時間問い詰めたい!

 

本当は競合されるとかされないとか、医療費が増えるとかではなくて「国民のためにはどうするのが良いのか。それを達成するにはどのようなことをするべきで、そのための金をどうやってねん出するのか?」ということを前提にしなくてはならなかったのでしょうけど・・・。

 

国民不在の政治になっているために「前提」が間違ったりするのだろうな・・・

 

と、いろいろ思うのですが可能であれば「現場の意見」をきちんと確認して(現場にいないおえらいさんの意見でもなく)、予算の拡充を図ってもらいたいところです

 

それでは、また。

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イノセントゲリラの祝祭:分野は医療問題へ・・・

2008-12-23 17:14:38 | 医療

こんばんは。

 

今日は14時くらいに帰ってきました。昨日の疲れも60%くらい回復(一晩で100%回復しなくなってきたかもw)し、病棟へ行きました。

 

患者さん一人一人を診て回って、中心静脈確保して(確保まで針を刺し始めてから鎖骨下穿刺に7分チョイ)、その後外来患者さんを診療して・・・・最後に某抗癌剤の血中濃度(血中濃度を測る抗癌剤なんて一種類しかないか)を確認して・・・帰ってまいりました。

 

帰って来てから本を読んだりしておりましたが・・・・タイトルに書きました「イノセントゲリラの祝祭」・・・「バチスタの栄光」のシリーズですけど・・・完全に医療問題を扱う本になっていますね。

 

過去の作品は「医療問題」を扱う内容もありましたが「ミステリー」の要素を含んでいましたけど・・。今回のはミステリーではなくて医療問題かな・・・。

 

医療問題は様々なところで大きく取り上げられるようになりました。新聞を見ていても「医療」を取り扱う機会は増えております

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なかのひと 

このBlogも記事を書かなくても800アクセスあるような状況にあるのは、昨今の医療問題への関心の高さのあらわれなのだと思います。

 

(笑)もっとも、医療問題にそれほど痛烈に突っ込みを入れているわけでもなく、若手としての「感覚」を重視した記事になっていますが・・・。

 

それでは、この後も呼ばれる可能性ありとして待機中ですけど・・・引き続き医療問題に対する記事や様々な意見を書いてみたいと思います。

 

それでは、また。

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