新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

Triage基準:なかなか難しいが…どうなるか

2011-02-02 23:21:17 | 医療

さて、続けます。

当直の時に救急外来で思うことはいろいろあります。

あまりにも軽すぎる~単科当直にこの状態の患者さんを搬送するのか…救急隊は・・というものまで。

 

軽いものだと…本当に歩いて救急車をおりて、普通に帰って行った人もいます。そういうのは本当に必要な患者さんの迷惑になっていると外来で言って聞かせることまでありますが、そういう患者さんってだいたいそんなこと言われると怒りだすんですよね。

 

救急患者の緊急度選別、基準導入13%のみ
拡大写真
読売新聞
 救急隊員が現場で、搬送の緊急度などについて患者を選別する「トリアージ」の基準を設けている消防本部は全国で1割強に過ぎないことが、総務省消防庁の調査でわかった。

 6割以上は要請があれば患者を搬送しており、119番受信時の選別基準を設けている消防本部も3割以下だった。同庁は、トリアージを実施していない搬送の中には不要不急な事例もあるとみて、緊急度を判定する統一的な基準作りを始めた。

 総務省消防庁は2010年11月、全国802の消防本部に救急搬送時のトリアージ実施状況を聞いた。「基準を設け現場で実施」と回答した消防本部は13%(104本部)、「基準はないが、隊員が現場で搬送の要否を判断」が22・3%(179本部)、「要請があった患者は原則搬送」は64・2%(515本部)だった。

 119番受信時に「基準を設け、トリアージしている」は28・4%(228本部)にとどまった。同庁は、消防法が搬送対象について「傷病者のうち、緊急に搬送する必要があるもの」としか規定していないことや、医学的な検討が必要なことが背景にあるとみている。
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救急隊が現場で判断するというのはなかなか大変です。
毎回書いておりますが、判断した場合責任が生じます。どうしても救急搬送・・・となると生命予後にもかかわってくるものなので、救急隊としては全員搬送の方が楽ではあると思います。
先日救急隊の方が「~病院までもたないから、こちらで診てほしい」というものがありましたが(まぁ、あれは逆にもっただろう…と思っていますが)、そういう判断も難しいですよね。
Triageを行う基準。どのように作成し、どのような運用になるのかはわかりませんが・・・基準がないよりはあったほうがよいだろうと思います。明らかに搬送不要な患者さんの場合は搬送しないほうがよいですからね。
しかし、Triageを考えるに・・・病院は大変かもしれないが患者さんのことを考えるとオーバートリアージ(基準を甘くする)方がよいのだろう。現場の救急隊にもやさしいし、患者さんにもやさしい。
明らかに救急搬送が不要なものを「不要」と言えるような基準で良いのかもしれない。
アンダートリアージになるようなことはあってはならない
僕はそう思っています。
明日は週で一番忙しい日ですが・…頑張ります。
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反省会:エンゲル係数高い人です

2011-02-02 22:54:35 | Weblog

こんばんは

 

今、帰ってきました。

いろいろ問題はあるながら、予想の範囲を超えた急変はなく…この数日は論文書きに精を出しています

文章だけでA4 4枚になったから、これにFigureなどをつけるとそこそこ見れるのではないかと思っていますが、きっと英文間違いまくりなんだろうな・・・・。

 

とりあえず、この後Figureを張り付けて、教授にメールで送る予定です。

もう一個2月中に書く予定の論文に取り掛かる時間を作らないといけないから、できるだけ早く今のやつは仕上げたいところです。

 

さて、昨日は各実習グループでやっている実習の反省会の日でした。僕らが学生のころは0時近くまでやっていましたが、最近は医師数が少なくなり「時間的にきつい」ということになりまして、1時間で軽く飲みながら反省・良かった点、要望事項などを学生に挙げてもらっています。

5月、6月頃は何故かこの回の日に急変が多く、僕がたまたま病棟にそのまま居ることが多かったので、この1時間くらいでというのは賛成派でした。

今回のグループは僕が担当しているグループで、司会進行も僕です。やっていたら学生の数名がこのBlogの話に言及しました

「見てます」

と。

 

昨日は病棟の状況も安定していたのと、週末の学会の予宴会のために別の病院に勤務中の研修医の先生が来る予定だったので、病棟で働いている研修医の先生に

「9時くらいまでに仕事を終わらせておいて」

と言っておりました。

で、学生も含めて飲みに行ったわけです。

 

今日はちなみにいろいろな意味で大変で、多少は二日酔いもあるのでしょうけど当たったのか「嘔吐」+「下痢」が朝から続き(下痢に至っては20時ころまで)、ようやく落ち着いた感じです。下痢×8回…嘔吐×5回。結構しんどかったです(今も左下腹部が痛い・・・汗)

調子を崩している僕に「OS-1」の差し入れがきたり(後輩)・・・。

このOS-1をくれた後輩が研修医のころもよく飲みにつれて行きました。

 

彼がいたころは本当に死ぬほど忙しかったので、彼は食事は3カ月の間1日1食だったそうです。体重も減少・・・。

僕は僕であの頃はまだ休みが1年で2日だった時期なのでw

 

で、チャンスがあれば1時間でもおいしいものを食べに連れていくようにしていました

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

「よし、チャンスだ。今日は病棟が安定している。焼き肉に行こう」

そんな話をして、繰り出そうとした時に他の階(あの頃は複数の階に患者がいました。溢れていましたので)からCall。

 

「じゃぁ、診に行ってから、焼き肉に行こう」

・・・・・・・

挿管の準備だぁ・・・・

 

そういうレベルでしたね…

 

まぁ、そんなわけでチョコチョコ研修医の先生を連れていきます。チャンスがあればですけど。できれば月に1回から2回

 

(Dear 学生一同: 記事を書いたよ、言われたように)

 

それでは、一つ記事を追加します。その後、論文の仕上げに入ります。

コメント (3)
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