新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

民主党政策:医療編

2009-07-24 00:15:53 | 国会議員・地方議員連盟

さて、追加です

 

先程の記事を読んでいただいてから、こちらの記事を読んで…どのように感じられますでしょうか。

 

CBからこの記事を・・・・

 

中医協改革の方針を示す―民主党政策集

7月23日22時37分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090723-00000006-cbn-soci  

 

民主党は7月23日、中央社会保険医療協議会(中医協)の改革や、事業者に対する介護報酬の7%加算などを盛り込んだ「政策集 インデックス2009」を発表した。党としての基本的な政策を示しており、マニフェスト作成の土台になる。  

 

政策集インデックスでは、相次ぐ診療報酬のマイナス改定が地域医療の崩壊に拍車を掛けたとし、総医療費の対GDP(国内総生産)比を経済協力開発機構(OECD)加盟国平均にまで引き上げる方針を示している。また、大学医学部の定員を1.5倍にするなどして医師の確保を進めるとともに、看護師、医療クラーク、医療ソーシャルワーカーなどの増員に努める。地域医療を守る医療機関の入院については、診療報酬を増額する。さらに、中医協の構成や運営などの改革を行う。  

 

救急業務は、原則として市町村から都道府県に移管する。救急本部には救急医療の専門的な知識と経験がある医師を24時間体制で配置する。救急本部は通報内容から患者の緊急度や重症度を判断し、重症の場合は救急車やドクターカー、ドクターヘリなど最適な手段で医療機関に搬送する。ドクターカーはすべての救命救急センターに配置し、ドクターヘリは救急本部ごとの配備を目指す。救急救命士については、意識障害の識別に必要な血糖値の測定ができる体制の整備などを行い、職能拡大を図る。  

 

レセプトのオンライン請求を「完全義務化」から「原則化」に改める方針も盛り込んだ。オンライン請求の導入に当たっては、診療報酬上のインセンティブなどを設ける。このほか、外来管理加算の“5分要件”は撤廃する。  

 

新型インフルエンザ対策では発熱相談センターを強化し、隔離個室の確保と整備を進める。一方で、病院や医療従事者に対する支援を充実させ、従来の病院機能を維持する。

 

 

■介護報酬を7%加算し、介護サービスを確保 

 

介護分野では、介護サービスを確保するため、事業者への介護報酬を7%加算し、介護労働者の賃金を月4万円程度引き上げる。これらは、利用者の自己負担や保険料のアップにはつながらない方法を検討する。新たな要介護認定基準については、「要介護認定が軽く出るのではないかという不安が高まっている」として、高齢者の生活実態や要介護者のニーズがより適切に反映されるよう見直しを行うとした。 

 

また、療養病床を削減する「介護療養病床再編計画」は中止し、将来にわたって必要な病床数を確保する。同時に、約40万人の施設入所の待機者を解消するため、現行の施設整備計画の約3倍のスピードで特別養護老人ホームや老人保健施設などを増設する。

---------------------------

とりあえず、医療従事者的にはありがたいことが書かれているように思いますが、あとは本当に無駄を省いて必要なものを導入できるか・・・。

 

実際に目標を立てたのは良いとして、実現させるためにどのような方法がある

 

(例えば、医大生の数を1.5倍にするためには医大の教員数を増やす必要がありますが、今の医大の勤務医の勤務環境などからは増えるとは思いません。解決すべき点は・・一つを解決するためには山のようにあるのです

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なかのひと 

そう言ったことを思いますが、まだ自民よりは民主の方が良いかもしれないですね。

 

本質的には議員一人一人がどのように動いていくのか…というところに注目していたいと思います。

 

今日は午前中の途中から教授のお付きで班会議に行ってまいります。

 

では、また。

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看護師さん不足を実感した日・・・・

2009-07-23 23:40:52 | 医療

こんばんは

 

今日は木曜日にしたら早く帰ってきました。

 

木曜日は外来日なわけですが・・・だいたい予約は30名/Day前後に何とか散らしていますのですけど、今日は新患4名。飛び入り2名で大賑わい。

外来の看護師さんがうれしそうに

先生、狙われているんじゃないの?

と・・・・。

 

 

その後、カンファレンスが19時からあります。だいたい22時半くらいまで病棟カンファレンスルームでやっています。

 

今日は実際にあった、看護師さんも不足している・・・と実感した出来事をお話します。助けているからいいものの・・・実際はこんな状況だということを多くの方に実感してほしいような気がします

 

 

カンファレンス中の21時ころ、看護師さんがナースステーションの方に飛び込んでいきました。

「先生、先生・・・・・」

 

逆サイドのカンファレンスルームに医師が大勢いるのに、なぜこっちに来ない・・と一瞬思いましたが

「どうした~・・・・・って、ああ、もう」

 

なんか、パニックになっていて正直よくわかりません。

とりあえず行った方が良い・・・と思い、患者さんの名前はわかったので行ったところ

 

・・・・・心停止か!

脈の確認。なし・・・・。

 

「人呼んで来て」と、看護師さんに声をかけて胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始しました。呼吸の確認?挿管されてますので・・・・はい。

 

 

強く、早く、戻して・・・なんて思わなくても体が動くのですが、人が来たころには心拍再開して・・体動が出てきました。脈拍も再開、意思の疎通もOK(眼は開いて、頷きあり)

 

「あぶね~」

内心思いました

 

 

その後は一通りの検査や循環器内科への診療依頼など主治医の先生が主体でされていましたが・・・・

 

カンファレンス終了後に看護師さんに言いました

ナースコールで呼んでくれたらよかったのに」

すると・・・・

呼んでましたけど、誰も反応しないから呼びに来たんです

「むぅ・・・・」

 

 

確かに準夜勤務2名体制で、無菌室や重症個室も含め33名の患者さんを見ていて・・・ナースステーションが空になっていることもあるわけで・・・。

 

別にうちが特殊だというわけではなくて・・・多くの病棟がこんなものです。

 

 

しかし、ナースステーションが空ということはナースコールで急変を伝えても誰も反応しない可能性があるわけですね。

 

正直、カンファレンスルームに僕らがいても・・・基本的にナースコールは看護師さんを呼んでいるものですから、特別な反応はしませんし・・・。

 

 

僕は心肺蘇生のコースでインストラクターとかも(インストラクター歴 足かけ5年。心肺蘇生関係に絡みだしたのは学生の4年生のころなので…もう10年近く)したりするのですが、それで有名な某病院の「ビデオ」があります。

 

それでは「病室の急変をナースコールで伝える」というのが最初に行われていることです。

 

その意味もあって「ナースコールで呼べばよかったのに」と伝えたら、「それは知っていましたけど誰も反応しないから、このままじゃまずいと思って走ってきたんです」とのこと。

 

 

確かに日勤帯でナースのリーダーが必ず病棟ナースステーションにいる。いなくてもだれかがいるという状況ならともかく、病棟の医師はカンファレンスルームにいて、ナースは2人とも患者さんのもとに行っている・・・

 

 

この時に急変に気がつかなかった・・・もしくは対応が遅れた・・・と言われても(実際は助けてますけど)、正直

 

「どうしようもない。誰かであれば助けられたかと言えば、同じ状況なら不可能な話で・・・・状況を変えるとすれば看護師数が増えるとか、そういった変化が必要である」

と思います。

 

 

医師不足や看護師不足。その影響で実際に患者さんに悪影響が起こったときに、ショックを受けるのは患者さんとその御家族、そしてそれに関係した医療従事者だと思います。

 

 

今回の件は一年目のナースさんが一生懸命急変であることは伝えてくれたので(というか、とりあえず行ってみよう…と思ったら止まってたんですけど)、救命だけでなく意識の方も問題はなさそうですが・・・・・。

 

 

現場で患者さんが死にそうになる状況で「このままじゃいけない」と不安を感じる医療現場に救いの手は来ないのでしょうかね・・・・

 

こうやって何回か患者さんが助かっているうちは騒がれることもなく、実際に患者さんが犠牲になったりしたら大騒ぎになる。こういった状況のうちに対策を立てる癖をつけなくては、日本という国はいずれ沈んでいくのではないでしょうか・・・。

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なかのひと 

 

それでは、また。

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ど~でもいい話:僕と患者さんの視点(僕を見て言ったこと)

2009-07-22 22:10:29 | ど~でもいい話

さて、続けます

 

本当に重大な病気(僕らの領域だと白血病やリンパ腫の患者さんが多いですね)になった患者さんたちは医師が忙しく働いているのを見てくれています

 

 

現実問題、ひどい時だと食事をする暇もない・・・ということもありますが、最近は落ち着いています。また・・昔と異なり最近は羊羹ではなく、カロリーメイトをポケットに忍ばせています(笑

 

今日外来で動きまわっていた時に(本当にサレドの処方のためにFAXと外来の間をうろちょろしていました)外来の患者さんから

 

「先生方にいろいろ迷惑をかけて・・・」

と言われました。

思わず・・・・

迷惑ではないですよ。本当に。病気になったのはなりたくてなったのではないですから!

そんな風に答えたり

「大丈夫ですよ。僕はまだまだ元気ですから」

などと答えたりしていました。

 

 

その後、病棟の患者さんを回っていた(朝、夕or眠前回診します)時に少し壁によりかかろうとしたら倒れかけ(目算を誤った(笑))、白血病の患者さんに

「飯食ってくださいよ。倒れられたら大変なんですから

と言っていただきました。

まぁ倒れないようにするつもりですが・・・・。

 

 

他にも今日だけで他の病棟の看護師さんには

先生、久しぶりに見たら一回りやせてないですか?

「体重は変わってませんよ」

「いや、なんとなくやせた。特に・・・」

と胸板をさす

 

すいませんね、忙しくて鍛えられません

 

 

また、今回の白血病の患者さんはスポーツ大好きな方で

「入院中、運動はできませんよね?」

と言われ

「点滴つながっている状態で、できる範囲内ならいいですよ」

と答えましたが、この入院二日目でこのようにもおっしゃっていました。

 

先生方というのは朝早くから来て、夜は夜中までいて…体力がないとやっていけない職業ですね。体を鍛えられているのですか?

と。

「いや~。走りたいんですけど、かれこれ半年で7日くらいですかね。走る時間があったのは・・・」

それじゃ鍛えられないな

 

なんて、バカな話をしていました。

 

鍛えているのは体より心。精神力ですね。精神力が尽きたとき、あとは体の限界を超えたとき倒れるんでしょうね・・・。

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なかのひと 

原子力で動くと言われる僕ですら、疲れますから(笑

 

僕だけではないのですが、本当に忙しくて趣味も何もできない医師が大勢いると思います。特にこの埼玉県。

 

人口当たりの医師数最低で、非常に過労気味になる地域ですね。

 

 

そんな中、ふと思ったこと

病棟の中にジムがほしい

病棟の中にジムがあったら、時々時間を見ながら体を鍛え、呼ばれたらすぐに駆け付けられるのですけどね 。患者さんも体を鍛えられますよ。血液内科に入院している患者さん、リハビリも必要だと思いますし・・・w

 

そんな病院ないかしら(笑

今日はあまり面白い記事がなかったので(衆議院選挙ばかりですね)、これで終わらせていただきます

 

明日は本当に死にそうになるほど忙しい気がするな~

明後日は厚労省の班会議の一つに(教授のお供+αで)参加してきます。

 

それでは、また。

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ど~でもいい話:僕とジンクス

2009-07-22 21:37:27 | ど~でもいい話

こんばんは

 

今日は早く帰ってきました。今日の当直が血液内科の先生なので、今夜はお任せモードです。明日も遅くなりますので・・・。

 

今日も朝からバタバタとしておりました。

午前中は当然ながら病棟の患者さんを診ておりまして、まずまず状態は安定していると判断して、来週臍帯血移植をする患者さんのCVの入れ替えなどをやっていました(まぁ、研修医の先生がやっているのを見ていただけですが・・・・)。

 

その後、午後からが大変でした。

 

まず、教授回診があり・・・それの途中で外来から

「外来マルクの患者さんが待っています」

と電話を受け、予約時間より早いだろうと思いながら外来におりました。

 

マルクのあと、そのままサレドカプセル軍団(今日は4名)の処方でFax送ったり、バタバタと動き回り・・。 サレドカプセルは処方が面倒なんですよね。すごく薬害の関係で処方が面倒なことになっているのがこの薬の難点で、良い薬なのに導入しにくいというのがあります。

 

僕はかなり使っている方らしいですが・・・。

 

それが終わって、昨日入院された白血病初発の患者さんのCVを入れようと思ったら、右からガイドワイヤーが入っていかない・・・。

 

「なぜ?」

 

と思いましたが、2回目もワイヤーが突っかかり曲がってしまったので、新しいキットを出して左鎖骨下から穿刺しました。

 

いつもなら10~15分で終了するものが、準備のし直しも含めて40分近くかかってしまい・・・・・

いやなジンクスあるよな・・・・」

と思わず口にしました。

 

 

ど~でもいい話ですが…本当にどうでもいい話なんですが・・・研修医O君と一緒に手技をすると、なぜかてこずることが多い・・・。

 

例えば・・この鎖骨下静脈穿刺も・・・他の研修医が見ているときには10分かからずに穿刺だけなら、それこそ5分くらいで終わるものが・・・彼と一緒に入った3回はいずれも時間がかかっているという・・・。

 

1回目の時はいつもくらいの角度で、普通にさしたらAに当たってしまい(鎖骨下穿刺で100回以上さしてますけど初ですね)、止血して終わったという・・・・。

 

2回目の時は右鎖骨下静脈に血栓があったらしく(あとでCTで判明)うまくいかず・・・。

 

3度目の正直の今回は、右側ではガイドワイヤーが進んでいかないので、左側からさすことになり・・・・。

 

 

別にいいわけでしかないのですけど・・・なんか組み合わせのジンクスってあるんですかね。

 

もっと嫌なジンクスは・・よそう・・・。

 

忘れたほうがいいw

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なかのひと 

ということで、新しい記事行きます

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今日も午前様w

2009-07-22 00:25:07 | Weblog

こんばんは

 

今、帰ってきました。

 

先週、移植をした患者さんも何とか今のところは順調に進行しているようです。その他にも、いろいろ順調に進んでいる方が多いような印象がありますが・・・いろいろ準備不足のことがあってあわただしく動いていました

 

 

一つは、先週末に決まった来週の移植の前処置。県の移植関連施設の会合で意見をいただき、そのコンセンサスに基づいて少し動いています。

 

それの調整のためあっちこっちへ調整に走り回っていました。

 

また、今日から新しい学生が来たのですがその学生が「骨髄移植」は患者さんが治る魔法の治療と勘違いしているような気がしたので思わず言ってしまいました

 

「お前ら・・骨髄移植を勘違いしていないか?骨髄移植というのはそれを行わないと治る確率が低いと考えているからやっているわけで、基本的にはリスクは高い治療なんだぞ・・・」

 

現在移植中の方以外にも来週、再来週と移植を行う予定の方が続きます。勝てる可能性よりも・・・ここは患者さん一人一人に関わっていく診療科だから・・・。

 

 

さて、いよいよ解散総選挙になってきました。この解散総選挙、患者さんの一人が「この総選挙に投票しに行きたい」 とおっしゃっていました。

 

注目度は高いですよね。 この注目度の高さが、患者さんのいろいろな目標になってくれたらと思っています

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なかのひと 

 

いろいろ調べましたが面白い記事もなさそうなので、今日はこのあたりで失礼します

 

では、また

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疲れました:当直明けです

2009-07-20 14:22:59 | Weblog

こんにちは

 

今、帰ってきました。

昨日はあの後もいろいろあり、結局あまり眠れませんでした。

 

まぁ、眠らずに頑張ってみますが・・・・・。

 

 

昨日の病棟の看護師さんの結婚式に参加した人に聞いたのですが、なかなかすごい結婚式だったそうです。

なんでも花嫁(看護師さん)がファンであるバンドの方々がわざわざ披露宴に来て歌っていったとか・・・

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なかのひと 

 

どこにそんなつながりがあったのか・・・・

 

 

けど、人と人のつながりって「思いもよらないくらい近い」ものかもしれないですね。すべての人は、人を7人介せばつながるとも言いますからね

このBlogを読んでくださっている人と僕のつながりというのはどんなものなのだろうか(笑

 

さて・・・今週からはいろいろまた忙しくなります。ちょっと、頑張らないといけないので…体力を回復させておかないと~と思っています

 

それでは、また。

時間があれば、夜にまた記事を書きます

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こんな患者がいるとやる気なくしますね

2009-07-19 22:11:32 | 医療

こんばんは。

 

当直中です

今、ようやく病棟が落ち着いてきました。

 

 

すごくイライラする電話があり、病棟の対応もしていた(からだが二つほしいと思った)のですが、初診の患者でみてほしいと言われて電話をとりました。

断るにしても・・・電話を取らうに病棟急変中とは言えませんでしたしね・・・。すると・・・

 

「リウマチ性多発筋痛症で○○病院に行ってるのですが、ノイロトロピンを注射してください」

「はっ?」

 

何を言っているのか?そのためだけに大学病院に初診で、休日の夜に電話か?

 

「患者さんの自己申告で医療はできません。患者さんの申告だけで医療をすることはありません。そんな無責任なことはできませんので…。また、ただ点滴をしてほしいだけの人を受けていたら、本当に診なくてはいけない患者がみられなくなります」

と、言ったら

 

「今から救急車よびますから。そしたらみてくれますか?」

 

 

プチ

 

「そんなことをされても、断ります。そもそも三次救急でもないでしょう。二次救急にいくように言います。」

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なかのひと 

「診療拒否ということですね」

ガチャン。

ツー、ツー、ツー

(ちなみに、この対応・・・電話で20分やっています。患者さんの家族が来ていて、さらに病棟の様々な対応をしている状況で・・・押し問答みたいなこんな電話を受け・・・。

ついでに言うなら「お前PMRという疾患を知らないから自信がないんだろう。」とか、様々なことを言っていましたが…教科書的な知識だけなら僕が知らないわけないだろうに・・・。

疾患の説明をしてみろ…と言われ、相手が何も言えなくなるまで説明して差し上げました。

で、最後にこれです。こっちはやることが多くて、こんな元気で挑発的なことを言ったりする人間を見ている暇はないというのに・・・・。)

こんな患者さんいると疲れますよね。 このやり取りをたまたま患者さんの家族(患者さんの急変対応もし・・・指示を出しなどをしている中で、こんなとんでもみたいな電話の応対をしていましたので。ちょうど、患者さんの家族が来てから病棟急変やこの電話があったのです)が知って、

「いろいろな患者がいるんですね」

と、患者さんの御家族が言ってました。

 

本当に疲れますね

では、折り返し地点ですので、頑張ります

 

因みに、こんなので「診療拒否」と言われるのであれば、喜んで日本の医療を捨てますね

 

いい加減にしろ・・・と言いたかったです

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東京の大学に地域枠:首都圏崩壊につながると思います

2009-07-19 07:37:30 | 医療

おはようございます

 

今日は当直です。

 

昨日の教授就任の祝いの時に教授から

「結婚式というのは若い人間の出会いの場だと思うのだが」

と言われましたが

「僕は当直です」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・ということで、行きません(笑

 

そう言えば昨日・・・のまともな食事は14時くらいにそばを食べに行ったことくらいではないだろうか・・・・・。

 

今日は食事をまともにしよう・・・。

 

当直前にひとつ記事を・・・・。

 

<医学部定員>79大学で369人増員 10年間で文科省

7月17日12時26分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090717-00000028-mai-soci

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090717-00000008-maip-soci

 

医学部入学定員の推移  文部科学省は17日、全国79大学の医学部の入学定員を来年度から10年間、過去最多だった今年度より369人増やして8855人にすると発表した。政府が昨年6月、医師養成数の抑制方針を26年ぶりに転換したことを受けた措置。増員分の大半は、卒業後の勤務地を指定する「地域枠」に充て、不足が著しい地方の医師確保策を本格化させる。  

 

医学部定員は82年の閣議決定で、将来は医師が過剰になるとして減員が続けられ、03~07年度は7625人まで減った。その後、医師不足の問題化で暫定的な定員増が図られ、今年度は80年代前半のピーク時と同水準まで回復した。  

 

来年度は47都道府県に各7人までの増員を認める。卒業後に地元で数年間勤務することを条件に奨学金を出す「地域枠」とし、都道府県が大学と協議して割り振りを決める。学生のUターンを促すため、例えば東京都内の大学に他県が地域枠を設けることも認める。  

 

また、解剖や医薬品開発などの研究者育成を目的とした学部・大学院一貫教育の特別コースとして全国で最大10人(1大学3人以内)▽歯学部を併設する大学で、歯学部定員減の転用分として最大30人(同10人以内)--の増員も認める。その結果、全体の定員は07年度からの3年間で約16%(1230人)増えることになる。  

 

文科省は5年後に再検討し、必要があれば上積みを図る構えで、「来年度から始まる新たな大学教育カリキュラムと臨床研修制度で、地域や診療科間の偏在も解消したい」としている。【清水健二】

--------------------------------

他、参照

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090717-00000048-jij-soci

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090717-00000524-san-soci

う~ん、焼け石に水に加えて…東京都内が崩壊するのではないかと思うのですが。

 

東京が多いというよりは・・・日本全体が少ないので相対的に多く感じるといってもよいと思います。

 

それに厚労省のHPより図を拝借してきましたが、東京都の医師数は(相対的に)多いのですが「埼玉県」「茨城県」「神奈川県」「千葉県」など首都圏全体としてはかなり医師の数は少ないです。

 

血液内科医に関しては「埼玉県血液内科医数」×3=「東京都血液内科医数」だそうですが、首都圏の病院への転院が「埼玉県内」では収まらず行われています。

 

そこで東京都内の大学から「医師」を減らそうとすると、首都圏自体が崩壊するのではないかと思います。

 

たぶん・・・・大々的に医学部学生の人数を増やすのであれば「大学数」が多い東京都内からのUターンも可能だと思いますが、現時点での東京都内の大学に対する「地域枠」というのは「首都圏の崩壊」につながると思います。

 

 

どうせやるなら「焼け石に水」みたいなことをしなければ、連鎖で日本が崩壊することもありますまい。

 

 

僕は・・・20年後に「医師数が余る」と言っている多くの方々がいることは知っていますが、結局20年後には活動範囲が拡大していて・・・そして医療がさらに高度化して、結局医師が足りなくなるのではないかと思っています。

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なかのひと 

 

昨日も初期研修医の先生に言いました

「将来、診断技術がコンピューター化によって上昇したとしても、医師は重要な位置にくる。なぜなら、すべての検査は『検査前確率』に対する「検査のOdds比」に依存する。コンピューターがやみくもに検査をしていくのと医師が考えて、検査をセレクトしていくのは効率性が違う。病態、症状だけではわからない要素もある。だから医師は勉強し続けている。」

 

これから知識が増えていくと・・・・例えば悪性リンパ腫でもDLBCLの細かい分類が2008年のWHO分類でも進んでいます。今年のBloodでもGC likeかnon GCかで『某薬』の効き目が異なるという論文があった。

 

これは何となく納得できることだが、知識が増えるということは調べることも増えるわけで・・・さらにそうやってやれることが増えていくと・・・また患者さんの数は増える

 

いろいろ思うことがありますが、そろそろ出発準備に入ります

では、また。

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ど~でもいい話:僕と研修医2名

2009-07-19 00:45:15 | ど~でもいい話

こんばんは

 

今、帰ってきました。

今日はバックアップに加えて、新教授の就任祝賀会ということでその手伝いにも行っていました

 

 

前教授の退官の時にも救急車で来た患者さんを夕方から挿管して、患者家族にIC(ムンテラ)して…ということがありましたが、今日も挿管騒ぎがありました

 

挿管すれば、ある程度安定しますので今日はなんとか参加できました。

 

 

その後です。

 

別の患者さんですがこんな連絡が研修医から22時ころ来ました

 

 

「○○さんですが、20時ころにモニター上STが上昇していたので、心電図をとりました。そしたらやはりSTが上昇していたので、採血して、循環器内科の当直の先生を呼びました」

「それで?」

ラピチェックは陽性でしたが、TropTは陰性でした。CK1500でCK-MBは35でした」

「あん?」

心エコーでは壁運動に異常はないそうですが、23時に再検しろといわれました

「今から行くから・・・・」

 

 

病棟に就くや否や流石に研修医を怒りました

「何で20時の話が22時にくるんだ?循環器内科の医師に血液内科がどういう判断しているのか聞けと言われたのか?当直の人間に連絡していないことを怒られたのか?」

「先ほど○○先生に連絡したら、そのことを先生にも連絡をして結果が出たら連絡をほしいと・・・」

「お前らさ、今回何も起こっていないけど・・・連絡しないままに何かやっていて患者さんに急変が起きたらどうするつもりだ?今回は心筋梗塞が起きているかもしれないと思ったのだろう?患者が死んだらどうするつもりだったんだ?」

「・・・」

「何度も言うようだが、患者さんに不利益があったらどうするつもりだ?また、研修医だけで判断して何かをしていて、その間に何かあったらお前らをかばうことは不可能だからな?監督責任で血液内科として問題を問われるのは当然として、お前らも責任が出てくるんだからな?」

「・・・・・」

「今回、循環器内科の医師が再検しろといった意味は、ラピチェックは心不全でも上がるし、特異度は低い。ただ、早く上昇してくる。一方で、特異度は高いが上昇が少し遅いTropTがどうなるかで判断しようということだからな?」

「・・・はい」

CK1500だったら、骨格筋に5%くらいは含まれていることも考えるとCK-MB35は全く問題にならないからな!(一応、今までもCK1500くらいです)」

「・・・・」

「ここで連絡を入れないうちに本当に心筋梗塞でVfが起きたら、心停止が起きたら・・・対応できるのか?また、急性腎不全に対して今対応して行っているのに、それを度外視してCAGやれば…必ず透析になる。そこらへんも考えて循環器内科に話をしていたのか?」

「・・・・」

「検査というのは検査前確率と、検査のOdds比で成り立っている。お前らがどれだけ検査前確率を上げているのかは知らないけど・・・・」

「・・・・」

お前らには患者の命という責任がかかっていることを考えろ!」

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なかのひと 

 

結局、TropTは再検でも陰性でした。他のマーカーもAMIを示唆せず、循環器内科、主治医の意見も含めてあわててCAGはしない方向で動き始めました。

 

こんなことをしていたら0時を回っていました。

そして今日は当直です

悲しいなぁ・・・・。また頑張ろう・・・・。

 

P.S

ただ、土曜日の夜でしたが研修医は4名・・・0時まで働いていました。それだけは評価したいと思います。

そうやっている研修医もいれば…世の中には「お客さん」になっている研修医もいます。うちは厳しいのかもしれないですけど、最初の2年は結構鍛えられるのではないかなと思います

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現場の意見を聞き、統括することの必要性

2009-07-18 00:09:01 | 医療

こんばんは

 

今、帰ってきました。

日中は病棟業務、外来関係、バンクの関係の仕事をやり、その後ちょっとした勉強会に参加してきました。

 

 

そこで学んだことはいろいろ役に立ちそうです。

 

実はそこにはうちの血液内科の先生が教授以下全員参加していたのですが、月末の臍帯血移植の前処置を悩んでいたため、そこで聞いてみたのです。

 

しかも資料は今日作成・・・・w  のりですね・・ほとんど。

 

そこで得た知識をもとにいくつか論文をあたってみました。

 

基礎となる論文をはじめ、いくつかの論文を組み合わせてみると面白いことに気が付きました。それにあの薬剤の薬効を考えると…面白い。

 

やるからには必ず成功させるつもりで行きますが、今回の臍帯血移植は「大きなかけ」でもあります。そう言う患者さんだから臍帯血なんですけど・・・・。

 

勉強会から帰ってきて病棟の様子を確認し、論文を探して読み、それをもとに病院に提出する資料を作り・・・で23時半。

遅くはなりましたが、患者さんのためになりますし僕の知識も増えるので…頑張れますね。

 

そうは言うものの…疲れはするのですが。 いや、まぁ、しかし今日もいろいろ面白かった。

 

さて、今日の記事ですがCBからです

医療再生へ「現場の機能重視を」-日病・山本会長

http://www.cabrain.net/news/article/newsId/23295.html  

日本病院会の山本修三会長は7月15日、国際モダンホスピタルショウ2009のオープニングセッションで、「医療再生への途を求めて-政府・地方自治体、国民、医療関係者の役割」と題して講演し、赤字病院の増加や医師不足などによる医療崩壊の現状を踏まえ、国による医療政策などが病院の経営全体に影響を与えていると指摘。医療再生に向け、現場の機能を重視する必要性を強調した。  

 

山本会長はまず、赤字病院の増加や都道府県別の医師数の格差などの現状を示し、病院が機能不全に陥っていると指摘。その上で、病院医療への主な影響因子として、医療費抑制政策や医師数の不足などを挙げた。さらに、米国の例を示し、「(米国では)国や上の人が一から十まで枠をはめてしまうと組織が動かなくなるという考え方で、大ざっぱに決めておいて、中の人たちが自由に動けるようにしなければならない。すなわち現場を大切にして、中心に動くような仕組みをつくらないとよくならないという考え方で、わたしはこれに賛同している」とした上で、地域や現場の自由度を大きくすべきと訴えた。そのためには、現場が働きやすい環境づくりなどについて、医療側から提案していく必要があるとした。  

 

山本会長はこのほか、医療再生への基本的課題として、医療の品質管理や「見える化」などを挙げた。 

 

医療の品質管理については、医学教育、臨床研修医制度、専門医制度の一貫性を持った「良い臨床医」の養成が必要とした。また、医療への信頼低下の要因として「国民から見て医療は見えない」ことを挙げ、国民への情報提供や説明責任の必要性を強調した。  

 

さらに、政府の経済危機対策で、地域医療再生のための交付金が創設されたことについて、「予算は付いたが、あくまで『補助金』。本質的には診療報酬で見てくれないと継続性がない。これからは診療報酬が重要なポイントだと思う」と強調。来年度の改定に向け、日本病院団体協議会で「入院医療や入院基本料のあり方をメーンに検討している」と述べた。

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何事も現場で起こっているので現場の意見を聞いて欲しいとは思います。僕も当然ながらこの意見に賛成です。

 

ただし、現場の意見というのはどうしても局地的になってしまうので、それらを集めて戦略構想を練る(全体を統括する)必要はあるのだろうと思います。

 

いずれにせよ、良い医療、良い社会を作っていくために医療従事者側からも提案していく必要があるのだと思います

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

ふぅ~。流石に疲れてきますね。

 

明日は新教授の就任パーティで、それに可能であれば参加します。病棟が不安定であれば…もしかするといけないかもしれません。

 

明後日は当直(またかw)

 

3連休中はバックアップなので休めません。

 

さて、まぁ頑張りますか!

では、また。

コメント
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