新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

ど~でもいい話:僕と木曜日

2009-07-09 23:51:10 | ど~でもいい話

こんばんは

 

今、帰ってきました。

 

今日も朝から晩まで気が抜けない感じで…非常に疲れました。そもそも急患、新患が6名という時点で外来がバタバタするんですよ。

 

 

そんな中、患者さんの一人が・・・

 

「私はですね、家庭菜園を持っていまして・・・」

「はぃ」

「朝は家庭菜園にいき、その後散歩で○○まで行き、そこで友達と話をして~~~」

つまり、それだけお元気ということなんですね

「そうなんです」

 

 

 

・・・・・・

 

 

「で、現在こういう薬を使っているわけですが・・・・」

「実はね、家内が・・・・・」

「・・・・はい」

「で、○○××で・・・・・・」

 

 

・・・その話は前に聞いたよ・・・・

 

 

「で、だから薬はあまり使いたくないというんですよね

「そう・・・」

 

・・・・・・・切っても切っても、話を続けてくるよ~

「わかりました。今のままでもControlはできなくはないので、あきらかに悪化してきたら必要な薬を投与しましょうね?」

 

この繰り返しで、すごく元気な患者さんに20分も使ってしまった

 

そんな時間は申し訳ないですけど、ないです。 この周辺施設に血液疾患を診てくれる病院がほしい・・・・。と言っても、市内にはほかにないしな・・・・・。

 

 

元気な患者さんほど時間を削減したいのです。申し訳ありませんが、再発した患者さんや急患、新患に力を割かなくてはいけないのに、元気な人の全く病気と関係のない話で20~30分使われると、他の患者さんに影響するんです・・・・。

 

そう思ってしまいましたが、その場では何も言わず・・・・(言えないよね・・・流石に)。

これがなければ、急患の患者さんの相手をもう少し早くできたのだが・・・・。

 

 

当然、食事をとる暇もなく気がつけば8時間経過・・・・。

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なかのひと 

外来自体は16時ころに終了しましたが(予約30名+急患、新患、飛び入りで6名)、お疲れモード・・・・。

 

 

一瞬立ちくらみがして、外来の椅子に深く座り込み・・・・

「う~ん、血糖値が足りない

 

なんて、つぶやいてみたり・・・・

 

 

 

その後、外科からの相談の患者さんの状況を確認し、検査などの方針を定め…そのまま医局へ行き、その後血液カンファに流れ込み・・・・今に至っております。

 

カンファ終了後、今日一日の全患者さんの状況を確認し、おかしな動きがあったかどうかチェック。

病棟の守備力が一番、木曜日が弱くなると自分でも思う。

 

 

そんな中、WBC<100で37.5度の発熱があったが、抗菌薬などが開始されていない患者さんをみて

お前、この血液検査見て何も思わないのか?

と思わず突っ込み。

 

すでにCRP5mg/dl・・・・。

 

「いえ、様子を見ていたら午後には熱が下がっていたので・・・

「この人は痛みに対してNSAIDsを毎食後に内服しているから、下がっているだけだ」

 

すぐに、培養とって抗菌薬をスタートしましたけど・・・・ そんな感じで、木曜日というのは僕にとって非常に疲れる一日だったりします。

 

 

明日もいろいろあるから大変なんですが、とりあえず今日はこのあたりで・・・・

駄目だ、今日は(も・・か?)も~疲れた。ちょっとしたら寝よう・・・

 

では、また。

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社会保障の弱さ:これは大きな問題だと思う

2009-07-08 21:50:32 | 複合記事

こんばんは

 

今日はスタッフの先生が当直だったので、さっさと帰ってきました。こんな日はゆっくり家で休むに限ります。

 

何といっても、週末また当直。来週末も当直だったりする

 

 

今日は臨床検体を使って基礎実験をしていたのですが、予想通りの結果になり(Controlに同じ疾患の別の患者さん、そして健常人として僕の検体を使用)、「臨床経過と、基礎研究の結果が一致いている」と喜んでおります

 

それは置いておきまして、今日かこちらの記事を

 

事件時、失業保険切れ=経済的な行き詰まり原因か-パチンコ店放火殺人・大阪府警

7月8日19時55分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090708-00000165-jij-soci  

大阪市此花区のパチンコ店が放火され、4人が死亡、19人が重軽傷を負った事件で、殺人や現住建造物等放火容疑などで逮捕された無職高見素直容疑者(41)が事件の約1カ月前、「失業保険が切れた。仕事もまだ見つからない」などと話していたことが8日、関係者への取材で分かった。 

 

大阪府警此花署捜査本部は、高見容疑者が200万~300万円の借金を抱えていた上、再就職のめども立たないなど経済的に追い詰められ、事件を起こした可能性があるとみて調べている。 

--------------------------------

はっきり言いますが、これはこの人「個人」が悪いとは思います。

 

 

どのような理由があれ「命を奪う」ことを肯定することはできないし、しかもその理由が「自己中心的」なものであれば尚更です

 

この人をかばうつもりは一切ありませんが、この背景にある「失業保険が切れた」 ・・・・すなわち社会保障・・・・の弱さは注目に値するのではないかと思います。

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なかのひと 

 

いつだったか書きましたが、失業したときに・・・「首を切った会社」がその人の次の職業を斡旋する義務のような・・・ものを定めたりした方が良いのではないかと思っています

 

 

ただ、あまりにも社会保障が手厚すぎると・・・人によっては「おんぶにだっこ」状態になってしまうと思うので、やりすぎも問題だと思いますが…早く次の仕事に就けるようにしておくことは「社会のため」でもあり、「個人の幸せ」のためにもなるかもしれません

 

 

社会保障制度はWikiによると「個人的リスクである、病気・けが・出産・障害・死亡・加齢・失業などの生活上の問題について貧困を予防し、貧困者を救い、生活を安定させるために国家または社会が所得移転によって所得を保障し、医療や介護などの社会サービスを給付すること」となっています。

 

しかし、この保障が国によって保障されておらず・・・もっと改善させる必要がある・・そう思います。

 

 

ただし、何度も書きますが「失業」して「借金もあり」、生活できないから「人を殺す」というのはおかしな発想であり(もしかすると、死ぬのは怖いが人殺しをすれば刑務所の中で生きられるなどと思ったのかもしれませんけど)、誰が何といおうと認められないと思います

 

 

ちょっと疲れてきたので、このあたりで失礼します

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人が雇えないから、検査ができない:検査ができなくて患者さんが死んだらどうするの?

2009-07-07 23:53:03 | Blogを書く理由

さて、続けます

 

先程、大学病院の勤務をしていく上で・・・助教の先生が「前いた病院よりも半分以下に給料が下がった」という話をしていました。

 

それを聞いて教授が「○▽医大とか、癌○病院とかよりはうち給料いいから」と言っていました。

 

まぁ、全部事実なんだと思います。

 

 

僕は勤務医、特に大学病院を主体とした「教育病院」の医師の給与があまりにも低いのにびっくりしています。 はっきり言えば「この給料でよく働いていられるな~」というレベル。

 

 

そんな状況の職場に「ひと」が集まるはずもなく、ひいては良い医師が育たなくなる可能性があるわけです。

 

 

また、うちの大学病院では「土日、祝日にX線写真をできるだけオーダーしないでください」というアホな話がある。

 

当直がX線関係で一人しかおらず、対応ができないというものだ。現場の意見としては「なら、数を増やせよ」という当たり前の意見が出てきているのだが、「お金がかかってしまい、人件費の問題など様々な問題が絡んでくる」という。

 

医療従事者の数も足りないのですが、医療費も足りないため人が雇えません。そのために必要な検査ができない

 

これで「なら、検査はしませんが・・・それで患者さんに不利益があったらどうするのですか?_」と言っても、国も病院も答えてはくれないのですよね

 

 

困ったものです

 

CBです

 

 

 

透明化など中医協の見直し必要―討論会で自民、民主議員

 

7月7日22時4分配信 医療介護CBニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090707-00000008-cbn-soci  

 

次期衆院選の医療、介護分野の政権公約(マニフェスト)をめぐり、特定非営利活動法人「言論NPO」(工藤泰志代表)は7月7日、自民党の大村秀章衆院議員(厚生労働副大臣)と民主党の枝野幸男衆院議員(党医療制度調査会会長)を招き、東京都内で公開討論会を開いた。この中で、診療報酬を決める中央社会保険医療協議会(中医協)について、両議員とも、プロセスの透明化などの見直しが必要だとの見解を示した。  

 

今後の医療費の動向について、枝野議員は「これから高齢化が進んでいく中で、医療費を抑制しなければならないかと言えば、先進諸国の中での日本のGDPに占める医療費の割合などを考えると、決して抑制しなければならないという話ではない」と主張。勤務医など医療従事者への人件費を診療報酬で補てんすべきだとした上で、「今年の介護報酬改定の3%では、ちょっとケタが違う。1割、2割の上乗せをやるべきだ」と強調した。さらに、抑制すべき費用として、医薬品や医療機器の承認までのコストを挙げ、「この部分をグローバルスタンダードに近づければ、それを人件費に回せる」と説明した。 

 

大村議員は、医薬品と医療機器の承認の迅速化に伴うコスト削減について賛同。将来の医療保険財政については、「1番のポイントは国民皆保険制度をどう守るかだ」とした上で、「高齢者医療制度と国民健康保険制度はセットだと思う。やはり、日本の医療保険制度を守っていくために、透明で分かりやすいものにして、掛かったものの負担をお願いする」と述べた。

今後の中医協の在り方、党派を超えた議論も必要  

コメンテーターとして出席した上昌広・東大医科学研究所特任准教授は、厚労省が設置する「地域医療再生基金」(今年度補正予算で3100億円計上)と、地域の中核病院の診療単価を引き上げる民主の政策について質問。さらに、中医協については、「33兆円の医療費を1円単位まで、政府の保険局医療課という厚労省の一部局が事務局で決めている。これは先進国で歴史上ない」と主張し、双方の見解を求めた。  

 

枝野議員は、「ダイレクトに当事者に流した方が中間的なコストが掛からなくてよいというのが、われわれの基本的な考え方だ」とした上で、「逆に、(基金という形で)なぜワンクッション入れるのか聞いてみたい」と大村議員に求めた。 

 

これに対して大村議員は、「例えば、特定の病院だけ選んで20%上げるというのは、ちょっと現実的には難しいと思う。同じ医療行為をやって、A病院では20%上がり、B病院では上がらないというのは無理がある」と民主の政策を批判。基金については、「例えば、救急は一人1万4000円とか、夜間は1万8000円とか、直接的に配る、いわゆる“ソフト予算”で、これを複数人でやるから基金ということになる」と説明した。  

 

今後の中医協の在り方について、枝野議員は「相当、抜本的に変えなければならないと思っている」と主張し、「ただ、市場に任せるというやり方ができないとすると、公的にやらざるを得ない」との認識を示した。そして、国会や国民からプロセスが見えず、また委員の間に利害関係がある点を指摘。「第三者的な委員の比率を大幅に増やすと同時に、国会での報告や国会承認など、さまざまな方法があると思うが、プロセスが表に見える形にしたい」と述べた。 

 

一方の大村議員は、「国民医療費の負担割合は、国が25%、地方10%、医療保険50%、自己負担15%なので、関係者が十分な議論をして、特に医療現場の専門家から意見をもらって決めるやり方がいいと思う」と説明。その上で、「今や医療費は35兆円にもなったので、全員が納得することは難しいかもしれないが、やはりプロセスを透明で分かりやすくする必要がある」と強調し、党派を超えた議論の必要性を指摘した。

 

■「次期改定では必ずプラス改定」とマニフェストに明記―大村議員  

 

さらに、薬剤師などのコメディカルについて、枝野議員は「トータルで増やすことは大前提だ」と主張。大村議員もこれに同調し、看護師や医療クラークを確保するため、「診療報酬でしっかりやる必要がある」と強調した。大村議員はまた、支払い側が医療費の増額に理解を示しているとの認識を示し、「次期改定では必ずプラス改定にすることをマニフェストに書く」と主張した。

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現場で思うのは「医師」だけでなく、コメディカルが足りないということ。 コメディカルが十分な人数いるだけでも、話が変わってくると思っています。

 

現場で「あり得ない話」ということが現実に起きています。

 

今書きましたが、医療過疎県の埼玉県では「医療従事者不足」のため、検査などができませんからどうにかしてください…と言われたりする。 検査を行わなかったために、患者の急変を見逃して患者が死んだらどうするのだろうか?

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なかのひと 

 

また・・・現実問題として白血病の患者が今日も出ましたが、それも埼玉県内では転院先も見つかりませんしね(白血病は他の癌と違って、4日くらいで2倍に増えますので、待っていられません)

 

 

そんな現場だというのが、実際に現場の状況をみないとわからないのでしょうね。

 

それでは、また。

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ど~でもいい話:僕と奇跡

2009-07-07 23:30:27 | ど~でもいい話

こんばんは

 

今日もちょっと忙しい毎日が過ぎていきました。

 

2カ月ほど前まで「アホか?」というほど忙しい(患者さんが重症が多すぎる)毎日だったのですが、最近は落ち着いていますね。

 

奇跡に近いことが起き続けています

 

 

例えばIDA+AraCでもDNR+AraCでも完全寛解に入らず、CAGでも何やってもダメ。High DoseのChemotharapyをやろうにも肛門周囲膿瘍の存在が気になって、なかなか治療もできないという状況の患者さん。

 

 

やらなかったら「死ぬ」のはわかっているので、時間がないから臍帯血移植をやろうと思い、準備をしています。

 

バンクドナーは当然探しましたが、全く見つかりません。

 

性質が悪いのが血清型でA24が2つなんですけど、A2402とA2420の二つであることですかね。これが原因でなかなかあうひとがいないんですよね。

 

 

で、そこまでの間、肛門周囲膿瘍の処置をする時間稼ぎに内服抗癌剤を出しましたが、HU2000mgで全く効かないのに、VP-16を足したら著効して、血小板が自然に16万まで増加・・・・

 

手術が普通にできます。

 

 

こんな奇跡もあるのね・・・・とびっくりw

 

他にもいくつか奇跡に近いことが起きていますが・・・ 奇跡 まさに奇跡なんでしょうね。 先日亡くなった方も奇跡に近いと言われましたが(僕も流石に「無理です」と言ってから1カ月以上経過して、しかも改善し続けましたからね。同種移植まで持っていけるかと思ったのですが、流石に無理でした)、うちの大学も奇跡に近いことばかり起きていますね

 

 

 

医師と患者の信念なんでしょうかw

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なかのひと 

 

奇跡というのは「奇跡はそれを信ずる人びとに起こる」と言いますが、医師と患者が「奇跡」を信じて最善を尽くせば、信じられないようなことも起き続けるのかもしれないですね

 

 

そんな奇跡的な体験ばかりしています

 

まぁ、現実的な体験もいろいろしていますがw

 

それでは、次に行きます

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教育の国際交流:お互いの発展に寄与していけば、世界は発展すると思う

2009-07-06 23:03:28 | 教育

連続投稿します

 

さて、短い記事ですが印象に残ったので紹介します。

 

途上国との学校交流を支援へ=小中高200校で実施-文科省

7月6日4時41分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090706-00000022-jij-soci  

 

文部科学省は6日、途上国を中心に海外の学校と日本の学校がインターネットを使ったライブ授業などを通じ、交流を深める「ちきゅうの学校(仮称)」事業を2010年度から始める方針を固めた。

他国の生活事情を学ぶことにより、子どもの海外への関心を高めたり、国際感覚を身に付けさせたりするのが狙い。6年間で小中学校と高校計200校で実施したい考えで、同年度予算概算要求に関連経費を盛り込む。 

 

同事業は、教育分野の国際交流について議論している同省の有識者懇談会の提言を踏まえた。提言は、国際協力を一層推進するための一つの施策として、小中学校や高校が途上国の学校と交流するといった早い段階での途上国を理解する活動が効果的としている。 

------------------------------

この話は非常に面白いと思いました。

 

僕は「国際交流」「国際協力」「国際感覚」を学ぶためにこれを行うことに関しては、悪くはない考えだと思っています。

 

 

それ以上に「途上国」と言われてしまう国々の人たちと接し、そこの人たちと協力していく体制を作ること。それは面白いと思っています。

 

また、可能であればその国へ教育を普及させ、世界の発展に寄与するくらいであればより良いと思います。

 

必ずその国には様々な天才が隠れていることでしょう。いや、恐らく日本にも多くの天才が才能を眠らせたまま存在しているに違いないと思います。

 

それらの才能が集結したら面白いな~と思います。

 

日本の発展だけでなくて、相手の国の発展、ひいては世界の発展のために・・・お互いの国の発展と利益のためにこの事業を成功させてほしいと思います。

 

 

僕からの提言です。

 

この話を「相手の国」の発展のためにもぜひやってほしいと思います。相手の国の発展、自国の発展…両方・・・お互いがMix upしていくようにしてほしいのです。

 

 

そうすればお互いが発展していく中で、より良い何かが生まれ、それはさらにお互いを発展させるでしょう

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なかのひと 

その中心に日本がいれば、日本はより発展するでしょう。

 

 

打算的な意味ではなくて、世界がより発展し良い国になるために「教育」の国際交流を行ってほしい

 

必ず世界は変わっていくと思います。次世代の人々の手によって。きっと。

 

そう思っています。

 

 

さて、明日も忙しくなりそうです。

では、また。

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祝3周年:眠らない医者の人生探求劇場から3年です

2009-07-06 22:45:57 | Blogを書く理由

こんばんは

 

祝:眠らない医者の人生探求劇場

 

さて、本日7月6日はm3で開始したBlog「眠らない医者の人生探求劇場」を始めた日です。

 

ついに気がついたら3年間書き続けていました。

 

3年前は初期研修が終了して、「今の医療界はおかしい。どうにかできないだろうか」と考えていたところに、Blogの開設を勧めていただきまして、今に至っております。

 

m3のころの最盛期(Blog閉鎖した頃)は85000アクセス/月でしたが、現在そこまではいかないものの、40000~50000アクセス/月という応援をいただいております

 

また、様々なコメントをいただき、書き続ける元気や新たな発見などを得ております。皆様のコメントが僕自身の考えをまとめたり、深く考える機会を与えて下さったりしております。

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なかのひと 

本当にありがたい限りだと思っております。

 

今後も「医療問題」「教育問題」を中心に、様々な日常生活に関して書いてまいりますので応援をよろしくお願いいたします。

 

まずはお礼の挨拶まで

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対立の構図→相違を尊重した協調の構図を・・・

2009-07-06 00:05:13 | Weblog

こんばんは

 

さて、最近は医療の話だけでなく、何故か政治の話まで書いてしまっていますが・・・

 

僕は政治志望ではないので、全くそっちの方の知識はありません。学生の頃、行政学や政治学の本は空いた時間に読んでいましたが、その程度です。

 

先日の新聞で「自民党」「民主党」の政権能力云々…という記事がありました。

 

 

僕もこの記事の中に書かれていたように「どっちが政権をとってもおなじ」というのが本音です。しかし、変わるかもしれないというのであれば・・・国民のために・・・国民全体が幸せになる道を模索した人が…その道を求めて集まった人たちがお互い助け合って、その道を見つけだした時かもしれないですね。

 

 

だからこそ、僕は・・政党ではなくて、「ひと」で選挙は選びたいものだと思います。

 

そもそも、本当のことを言えば・・・・民主党も自民党も重要なことを言っていると思います。ただ、お互いがお互いを理解していないからなのか、立場が違うからなのか…似たような話をしているにもかかわらず対立の構図を示しているだけ。

 

 

それに相違点があるから相手の意見を取り込むことができるというものを・・・。

 

 

どうせなら、公益(国民ひとりひとりの利益)のためにお互いの相違点をうまく尊重して、素晴らしい意見を、対立の構図だけではなく、さらなる協調の構図を示してほしいものだと思っています。

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なかのひと 

そんな「絵」を描ける政治家を期待しています

 

僕も甘いですね。理想家ゆえの甘さですが・・・そういった理想も時には必要ではないかと思っています。

 

 

さて、明日からまた忙しい毎日が始まります。明日から抗癌剤が始まる患者さん、来週移植の患者さん、初発の患者さんも恐らく今後移植になるでしょうし・・・まぁ、いろいろ大変になってきますね。

 

そろそろ、もう一度疲れを完全にいやして、本調子に戻りたいものです。

(ならさっさと寝ろ)

 

 

では、また。

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ど~でもいい話:僕と研修医と医師の責任

2009-07-05 19:17:31 | ど~でもいい話

こんばんは

 

今、病棟から帰ってきました。病棟も少し先程の一件で冷えたのではないかと思っていますが・・・

 

 

いえ、昼間に書いた「ホウ・レン・ソウ」のない研修医くんが再び勝手にいろいろやっていたので、怒りました

 

「お前はどういう判断でこれをやったのか?」

「~~~で」

「ほう、そうすると昨夜は~が原因と考えて(所見もとっていないのに)ゾシンの投与を開始しておきながら、一日たたずに解熱していないから勝手に追加の薬を投与したというわけだ」

「はい」

抗菌薬の処方の原則は?効果判定は?

「・・・・・・・・」

「どうした。おぃ。返事しろ」

「・・・・」

ABKの投与についてはどういう投与なのか?

「一日一回投与です」

「今は好中球減少がないからいいが、好中球が減ってきたらどうする?

「・・・・・」

お前の指示の中には患者さんの命っていうものがかかってんだよ。お前の指示で患者が死んだらどう責任取るんだ。おい」

「・・・・・・」

医療なめてんのか?てめぇ」

(椅子蹴っ飛ばし)

(自分でもこのあたり演技入っているなぁ・・・と思いました)

 

「お前の指示で患者さんに何かあった場合、お前しか知らなかったらどうしようもないだろう?お前らの判断をできるだけ聞きたいから、いつもどうするか聞いているけど、それは勝手にやっていいということではない。アホかてめぇは」

(もうこのあたりでダンマリですよね)

 

 

「お前が、誰か上に医師に相談して、少なくとも俺に相談してその結果だったら、俺に責任がある。お前が勝手に判断して、お前がやったことで患者が死んだらどう責任を取るつもりだ。俺らも庇いようがないし、俺らも監督責任が出てくるだろう。お前は俺らの誰よりも判断力があるって言うのか」

(すなわち研修医が勝手に判断した場合、監督責任はもちろんのこと研修医本人も責任を取らなくてはならない。しかし、上の医師が知っていたらその人間の責任ですから、研修医はそれを糧に発展していけばよい)

「・・・・・・」

「(お前が)そんなことやっていたら信用のかけらもないだろう。あぁ、どうやって任せろって言うんだよ。おい」

 

他の研修医の場合、指導すると言っても二人きりとかで話をする、もしくはこういうことだから、こうするんだよ・・・とかいうことが多いのですが、こいつは何回言ってもわからないから「全員」の前でやりました

 

そのくらいの方が今回は本人も少しは反省するでしょうし、周りにいた研修医(2名)も自覚するでしょうし、何よりも医療の怖さがわかるでしょうから(その前に僕が怖いと思われそうですが)。

 

 

医者の判断には「患者の命」だけでなくて「患者につながる多くの人の生活」「その命にかかわる全ての人の心」「その人の仕事から有益なものを受け取る人の生活」山のようにかかっていると思います。だからこそ、いろいろなことを僕らは一生懸命勉強しますし、それを使って人に貢献しようと思うわけで・・・。

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なかのひと 

 

その「医療」に関する責任を・・・いろいろ考えてほしいと切に思っています。その怖さを・・・・。

 

今回の一件で研修医Aが反省して、いろいろ考えるようになるのならばいい。医療の怖さをわかるならいい。ただ、わからないままやるのであれば、医者辞めたほうがいいと思うし、ただ沈み込むだけならこっちがわざわざ怒った甲斐というのもない

 

人を怒るというのはすごいストレスが大きいのにね・・・。特に僕みたいなタイプは(はぁ

 

 

さて、今後はまともに連絡があることに期待しよう。

それでは、また。

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日本の医療を世界に誇れる点、誇れない点

2009-07-05 12:58:47 | 医療

こんにちは

 

今日も病棟は安定しておりまして、今引き揚げてきました。とはいえ、今日も一日自宅待機なので、特別やることもないのですが・・・

 

 

毎週、学生の抄読会(論文読んで、発表)の面倒を見たりしているのですが、やはり僕が自分で選ぶよりも学生さんに選んで来てもらった方が良いですね。自分では選ばなそうな論文をセレクトしてくるので、面白い発見があります。

問題は自分で読み解けよ~ということ+もう少し早く持ってこい~ということくらいでしょうか。

学生の相手をしているときに時々国家試験の話をしたりしますが、

「僕が学生の時は先輩から『5年の終わりには100回受けたら100回受かるようにしておけ』と言われていたものだ…」

といったら青い顔をしていました。全員が受かるかどうかは別として、そのくらいの意気込みがほしいものです。当然、病棟実習は人並み以上にやって・・という大前提で。

(僕は受け持ち以外の患者のデータも見て、ファイルにルーズリーフを使って、僕個人のカルテを全員分作っていましたけどね・・内科では)

 

また、別件ですが・・・先程病棟で研修医と話をしていました

「昨夜、▽■さん40℃近い熱が出ているけど、所見はどうだった。まだ白血球もあるし、しっかりと所見は出ていいはずなんだけど?」

「えっ。一応腹部に圧痛があるんですが、W-Jカテーテルが入っている位置ですから…尿路感染かな~って」

「ほう。W-Jカテーテルが入っているから痛い…というのではなくて、そこから逆行性に感染したと?じゃぁCVA Tendernessは?」

「とってません」

「所見が取れないなら、事後報告じゃなくて連絡しろ」

 

抗菌薬は開始されていましたが、休日なので血液培養くらいしかとれないので、血液培養をとって開始しているのは構わないのですが・・・。

僕が研修医の時は…申し訳ないけどもう少し知識もしっかりしていて、それでも責任の問題があるから必ず連絡していたものですが・・・・。

困ったものです。 何回言っても理解しないのだろうか?

 

そんなことを思いながら、やはり夕方に一度状況確認しにまた病棟に行かないといけないだろうな~と思っている今日この頃です。

 

さて、今日はこちらの記事です

人口千人当たり医師2.1人、OECD平均を下回る http://www.cabrain.net/news/article/newsId/22955.html  

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090703-00000009-cbn-soci

経済協力開発機構(OECD)は7月1日、加盟30か国の保健医療統計の国際比較「OECDヘルスデータ2009」を公表した。それによると、06年の日本の人口1000人当たり医師は2.1人で、OECD平均の3.1人を大きく下回った。OECDでは、この要因の一つに「政府が医学部入学定員を制限していること」を挙げている。  「OECDヘルスデータ2009」によると、日本の06-07年の総保健医療支出の対GDP比は8.1%で、OECD平均の8.9%を下回った。この割合が最も高いのは米国で16.0%。次いでフランス11.0%、スイス10.8%、ドイツ10.4%の順だった。  

 

日本の人口当たり医師数は、他のほとんどのOECD 諸国より少なく、06年は1000人当たり2.1人。また、人口1000人当たり看護師数は9.4人で、OECD平均の9.6人をやや下回った。  

 

CTやMRIといった診断用機器の数については、多くのOECD諸国で過去10年間に激増。07年のOECD平均のMRIスキャナー数は人口100万人当たり11.0台となったが、日本では既に、05年に人口100万人当たり40.1台を保有しており、ずば抜けて多い。  

 

日本の平均寿命は06年時点で82.6歳と、OECD諸国の中で最も長い。日本は過去数十年、著しい平均寿命の伸びを見せており、これについてOECDでは、「特に、男女とも、今ではOECD諸国で最も低くなった心疾患死亡率の低下に起因している」としている。 

 

また、乳児死亡率も過去数十年間に劇的に低下し、07年の出生1000人当たり死亡数は2.6人。OECD平均4.9人の半分近く、OECD諸国で最も低い。  

 

一方、日本では07年時点で26%の成人が毎日喫煙しているが、OECD平均では23%。特に男性の喫煙率は40%で、韓国、ギリシャ、トルコに次いで依然として高いことが示された。

更新:2009/07/03 21:42   キャリアブレイン

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と、言うことで基本的に医師数は低い日本。しかも他の国と違うのが「実働医師数」が不明なこと。看護師もおなじ

医師免許を持っていても働いていない人もいますから、実際のところはもっと少ないのではないかと思ったりします。

 

その状況下で「平均寿命」が高く、「乳児死亡率」が低い国日本。

 

それは日本という国が日本の医療を世界に誇っても良い点だと思うのですが、日本の医療を世界に誇れない点として「医師数」「看護師数」「医療費」などがあるのだと思います。

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なかのひと 

いつも書いていますが、教育は日本の未来を支える根幹となすものであり、社会福祉や医療というものは「安心」「経済の安定性」「消費」を支えるために必要なものだと思っています。

 

少しそういった視野でも「医療」「社会福祉」というものを考えていただければと思っています。

 

さて、今日はこの後はしばらく休憩して、また病棟にいってきます。

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ど~でもいい話:僕と政治の話

2009-07-04 17:40:03 | ど~でもいい話

こんにちは

 

さて、今日も大きなイベントはなく終わりました(たぶん・・・)

こう書いていても、いきなり敗血症起こしたりする診療科なので油断はできませんが、恐らく大丈夫でしょう。

 

 

さて、今日はまず選挙に関して少しだけ書いてみたいと思います。

 

最近は、都議会選挙や衆議院選挙などの話題が出てきます。その際に20代の投票率が25%前後であると報じられていました(NHKだったかな?)

 

現在の政治、官僚、政治家・・・いずれにせよ、ここから将来の日本が決まっていきます。僕も日本に住む一国民として日本の将来について・・・いつも考えています

 

 

僕はいつも教育や医療、社会福祉が日本の再生のカギだと思っています。特に教育。

 

今の日本の状況が・・・・10年後、20年後に大きな後悔を引き起こすような気がしてならないというのが本音です。 だからこそ、今できることを「後悔しないために」やっていく必要があると思います。

 

 

何でこんなことを言うかというと、「投票率」ですよね。

今現在、政治に対する失望感からか…は不明ですが、全体的に投票率が下がっています。それは総じて「組織の大きな政党」に有利に働きます。

 

国を根本的に変えようというのであれば、「投票」はしなくてはならないと思う。本気で「日本」と「日本に住む人」のことを考えている人に投票するべきでしょう。

 

 

「僕らが医療行為に命かけているように、政治家が政治に命かけなくてどうするの?(政治はゲームなのか)」

と思ったりします。

 

実際、先日当直帯に起こったことですが、僕自身が久しぶりに不整脈に悩まされました。自分の脈をとって「二段脈」と判断して、いったん様子をみましたが・・・・不整脈くらいは今の状況なら出てもおかしくはあるまいと思っています。

いつでも死ねるくらいの覚悟で(まぁ、死んだらやりたいことを成し遂げられないので困りますが)毎日を過ごしていれば後悔することもないか・・と思い続けていますが

 

 

 

閑話休題・・・

 

政治家は「国会」という場で「国民から集めたお金(税金)」を公正・適切に配分し、国民のためになる政策を行わなくてはなりません

 

そういった重要な役目を持っている「国会」と「議員」その解散という大イベントが「うちの政党が勝てるか否か」という基準で行われるような政治ではいけないだろう…と思うのです。

 

 

その時点で国民はさらに政治から遠ざかっていくのかもしれません。失望感で・・・。

 

 

しかし、その政治から遠ざかる国民によって、ますます「政党」による政治がおこなわれ、国民のための政治ではなく、政党のための政治になってしまうことに不安と憤りを感じます。

 

 

今の政治を変えるためにはたぶん…投票率を再び上げなくてはならないのでしょう。組織票ではなく、個人の意見が反映されるような状況にしなくてはならない・・・そう思います。

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なかのひと 

 

また、後ほど記事を書きます

(今、当直から電話が来たので)

 

では、また。

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