UCLAで常温核融合成功、ただし発生エネルギーは少量
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050428302.html
エネルギー問題をクリーンに解決する手段として長年注目されてきた常温核融合が、実験室で実現されたと、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究チームが発表した。
「核融合」太陽はこの原理に従って、膨大なエネルギーを産出している。通常は非常に高温な状態でしか発生しないと思われていた現象を、実験室の試験管の中という、常温に近い環境で再現できた。とのニュースが流れたのは、1989年のことである。だがこの時には、現象の再現ができず、間違いと結論づけられてしまった。
似たような言葉に『常温超伝導』がある。こちらは逆に、非常に低温な状態でしか発生しないと思われていた現象を、常温に近い温度で再現してしまった。この時には、様々な追試で現象が確認されたため、一大ブームが訪れた。
常温で超伝導特性を示す物質を見つけられれば、莫大な特許料の取得も夢ではない。
このため、原理も良く解らぬままに、数多くの研究者が、独自調合の試料をすり鉢ですり潰しては、焼成し・・・という、まるで錬金術のような活動に明け暮れた。
「常温超伝導開発キット」と称して、すり鉢にすり棒、いくらかの試料をパックにした商品まで売り出される加熱ぶりであった。
さて、今回のニュースを読むと、かなり確実な話らしい。『常温核融合』の特許を取得できれば、得られる富は、それこそ天文学的なものとなる。今度のブームは、超伝導の比ではないであろう。
「あのぉ、今日、商品が届いたんですが・・・」
「お買い上げ、ありがとうございます。」
「これ、本当に『常温核融合開発キット』なのでしょうか?」
「ええ、間違いございません。『重水素代替試料』を付属の『高圧力発生装置』にて加圧して頂くことにより、原子が融合し、その過程でエネルギーが発生します。ただ、あくまでも『開発キット』でござますので、『常温核融合』の再現を保証するものでは、ありません。」
「成功した人は、いるんですか?」
「沢山のお客さまよりお寄せ頂きました『喜びの声』が、弊社のHPに掲載してございます。」
「これ、どー見ても、昔買った『常温超伝導開発キット』のラベルを張り替えただけのように思えて、しかたないんですけれども。」
| Trackback ( 0 )
|