未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




GWももう終わりだ。私のブログは土日に休むことが多い。
「休みの日ぐらいパソコンから離れたい。」という理由からではない。
IT関連のニュースが、休みの日には更新されないからだ。

「HOTWIRED」では長期の休みになると、アクセス数が多かった記事を再編集して特集する。今回は「科学ニュース特集」として、以下の記事がセレクトされた。

◆ツタンカーメン王のミイラをCTスキャンで調査
◆「エイズに免疫を持つ人々」の遺伝的特性が明らかに
◆進化する「脳-コンピューター直結インターフェース」
◆「奇跡の年」から100年、アインシュタインの業績を振り返る
◆宇宙の「隠れた」物質を発見、「暗黒物質」解明の手がかりに
◆身体と融合する「バイオハイブリッド」義肢
◆100年ぶりに変わるか? 「キログラム」の定義

タイトルをざっと見ると大きな傾向が見える。

「古代の王の健康診断」「病気への高い抵抗力」などの研究により、肉体の不滅性を模索する一方、「人体のサイボーグ化」により、肉体を機械に置き換えて、永遠の生命を維持する研究も盛んだ。

永遠の肉体を手に入れて、人類は何をしようとしているのか。

アインシュタインが重力方程式の「辻褄合わせ」として導入した、あくまでも抽象的な値であった『宇宙項』が、最新の観測結果から『宇宙定数』として現実的な意味を与えられ、「暗黒物質の観測」という形で物質化を遂げる。

人類は科学の力により、抽象的な概念でさえ、物質化してしまうのだ。

「身体のほぼ全てを義体換装、生身の部分も遺伝子操作により、あらゆる疾患からガードされます。今後3000年間、あなたの体は外部からの影響を全く受けなくなるでしょう。」
「その代償として、私が行わなければならない仕事というのは、本当に『誰にでもできる簡単な仕事』なのですか?」
「ええ。ですが、今後の科学の発展にとって、非常に重要な役割です。あなたがこれから100年間行う『国際キログラム原器』という仕事は。」

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