未来技術の光と影。
SIYOU’s Chronicle




MITで『タイムトラベラー会議』開催
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20050510206.html

MITで開催されたこの会議は、時間旅行者を特定の場所に、おおよそ指定した時間に呼び寄せようとする公開イベントで、今年で2回目になる。このイベントに先立ち、3月に『デスティネーション・デイ・ビューロー』というオーストラリアのグループがオーストラリアのパースの公共広場に銘板(写真)を据え付け、時間旅行者に歓迎の挨拶を送った。

時間旅行は可能か?

この可能性は、科学というよりは論理学的な考察により、否定されている。

「将来タイムマシンが発明されるなら、既に現在にも来ているはずだ。」
「もし、過去に戻って、タイムマシンの発明者を殺害したら、どうなるのか。」

私は、もし過去へのタイムトラベルが可能であるならば、彼が過去に降り立った時点から、世界が別の時間軸へと枝分かれして行くのでないか。と、思っている。

過去で数時間を過ごした後に、彼が現在に帰還したとしても、彼の辿り着くのは別の時間軸上の、現在とは全く別の世界に違いない。

運が良ければ、ちゃんと家族が出迎えてくれるであろう。子供の名前がちょっと変わっている程度で済めばラッキーだ。

一方、未来に旅行する場合には、論理学的矛盾は発生しない。将来、未来へのタイムトラベルが可能になるかも知れない。

だが、メリットはあまりなさそうだ。

唯一の実用的な使い道は、現在の医療技術では助からない人が、将来の医学の発展を期待して、未来へ肉体を預けることだ。死体を冷凍保存するという技術が、既にビジネスとして提供されている。


「27世紀へようこそ!!」
「もう、着いたんですか?」
「ええ。早速ですが、お客さまは末期の肺癌の治療をご希望されていましたね。」
「ええ。治るんでしょうか?」
「残念ながら、現在の医療技術では、まだそこまで達しておりません。ご契約の延長を望まれますか?」
「しかたありませんね。お願いします。」
「では、あと500年の旅の旅費として、500万ドル必要です。こちらへ、サインをお願いします。」
「その前に、ちょと外が見てみたいんですが。」
「申し訳ありません。時間旅行局の指導により、トランジットのお客さまには、外部の景色は元より、テレビ、雑誌など、一切お見せできない決まりになっております。」
「本当に、今は、27世紀なんでしょうね。」
「ええ、私が保証致します。」
「その、SF映画に出てくるような銀色の繋ぎの服がウソっぽく見えるのは、600年の旅の疲れのせいだけなんでしょうか?」

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