母の形見の中に、「中島千波ポストカード・ブック」というものがあったのですよ
とても素敵なお花の絵が描かれていて、お花好きな母らしいなと思い、私好みの絵でもありましたので大事に取ってあります
今回長野に行く用事があり、小布施に「おぶせミュージアム中島千波館」というのがあると知って、行ってみることにしました
駐車場から建物までの敷地内に色々な植物があり、広くてとても素敵なところです
ミュージアムの中のお写真は撮れませんでしたが、本当に素晴らしくて、遠くまで来て良かったなと思いました
母が残してくれたポストカードは、可愛らしいお花のイラストでしたが、このミュージアムに展示されているのは、大きな大きな桜の木の屏風です
樹齢何百年とか千何百年とかの立派な桜をデッサンし、大きな屏風に描いたもので、それはそれは圧巻で感動しました
1997年にTBSで放送された「平成の櫻守 中島千波スケッチ行」のDVDが流れていて、食い入るように見てしまいました
1つの桜の絵を描くのに、何枚も画用紙を貼り合わせた大きなデッサンをいくつも描き、それを屏風に描くのですが、気の遠くなるような作業です
それだけに、屏風の前に立つと鳥肌が立つくらい素晴らしくて感動します
ますますファンになりました
受付の方が「屋台蔵もあるのでどうぞ見てください」と言うことでしたので、せっかくなので見てみます
小布施の民俗文化財である祭り屋台が保存されています
小布施町内に7台現存しているそうで、そのうち5台(中町、横町、福原、伊勢町、六川)をこちらで収蔵展示し、その他の2台(東町、上町)を北斎館で展示しているとのこと
おぶせミュージアム、本当に素敵なところでした
小布施の町はとてもこじんまりとしていて、この中島千波館と北斎館と高井鴻山記念館の三館共通入場券があり、歩いて回れると言うことでしたので他も行ってみることにします
街並みもとても素敵で、お散歩するのも楽しいです
高井鴻山記念館
あまり詳しくないのですが、高井鴻山は当時の日本史を彩った思想家や、葛飾北斎など文人墨客たちと幅広く交流があったそうです
北斎も来たという建物は、中に入ることができます
こちらは蔵で、高井鴻山が描いた妖怪の絵が展示されていました
妖怪といってもおどろおどろしいものではなく、どちらかというと愛くるしい感じがします
この後は、北斎館に向かいます
左にちょこっと見えるのが北斎館ですが、さすが葛飾北斎、とっても立派な美術館でした
北斎といえば海や波のイメージですが、この期間「北斎の植物図鑑」と言う企画展をしていて、植物の絵が展示されており、とても素敵でした
そしてこちらにも祭り屋台が2台展示してあるのですが、天井絵を北斎が描いており、これが本当に素晴らしかったのです
実際の祭り屋台の天井絵はレプリカで、本当の絵を間近でみることができるのですが、龍と鳳凰、男浪と女浪があって、細かい所まで良く見ることが出来て美しかったです
中島千波さんの桜の屏風の絵や北斎さんの天井絵など本当に素晴らしくてこの感動を家族に伝えたいのですが、小さい写真やポストカードなどでは到底伝わらず、やはり実物を見てもらいたいなと思いました
百聞は一見にしかず
もしご興味ある方は、ぜひ実物を見てもらいたいです
おまけ
街を歩いていたら立派なカブトムシのオブジェがありました
ちょっと嬉しかったです
小布施の旅、つづきます