笑顔でバレー

バレーボールの指導のことについて

子供たちの笑顔

2010-12-10 23:08:27 | Weblog
 きょうの子供たちの笑顔、動きは私がこのチームに来て、初めてと言っていいくらい素晴らしかった。ただ、そういう練習になったのは、最初から意図したことではなかった。いつものようにやろうと思っていた。
 先日、監督にある子がやめたいと保護者から電話があったそうである。そこで、さっそく私がどういうことなのか、その子に聞いてみた。やめたいというのは本当のようである。その理由は、ペアになるとき相手の子が嫌な顔をしたり、自分にきついボールを出すことが多かったりするそうである。バレーはやりたい、でも周りが自分のことをよく思っていないことが大きな理由だとわかった。その子には、もちろんそういう態度をする周りの子たちもよくないということを話した。けれども、その子は練習の態度や普段の生活からみんなから信頼される行動をとっているか、また真面目にバレーに取り組んでいるかと言うとそうではない。やめるのは簡単だけれども、また同じようなことがきっと起きる。この先、大人になって仕事をしたときに周りの人が冷たい、嫌な顔をすると言って、やめるのかなと聞いてみた。その子を責めるつもりはないけれども、周りに変わってもらうためには、その子も自分なりに努力することも大切だということをわかってほしかった。
 その後、サーブ練習とレシーブの練習を行った。サーブは、いろいろなサーブを打つこと、そして最後は自分の納得のいくサーブを打ったら終わってもいいよと伝えて打たせた。
 レシーブは、ファイブタッチ、セブンタッチ、ツーメン、スリーメンなどを行った。一生懸命がんばっている人を周りがとにかく励ましている。やめたいと言っている子にも周りの子がたくさんの励ましの声をかけていた。それは、ツーメン、スリーメンでも同じだった。休憩の合間には、みんなでがんばったことをハイタッチして気持ちを分かち合っている光景もあった。
 最後は、サーブ練習で納得のいくサーブを打ったら終わってもいいよと話して打たせた。ある子が、この前の練習からスパイクサーブに取り組ませていたが、自分でも打てたと飛び跳ねて喜んでいた。
 練習が終わって、子供たちにきょうの練習のねらいはどういうことかわかるかい?と聞くと、「カバーをする」「あきらめない」という答えが返ってきた。私がねらっていたことを子供たちがしっかり感じてとっていた。子供たちは、明らかに変わっていた。数時間のうちにやり方次第で子供たちを変えることができるということを実感できた。
 帰る支度をしていた冒頭のやめたいと言っていた子に「きょうの練習はどうだった?」と聞いてみた。「楽しかった」という返事だった。
 この子が輝くような練習をすることが、このチームを生き生きすることにつながると感じることができた。日々努力。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする