全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

欧州でのトヨタ車の躍進

2006年10月14日 06時41分16秒 | Weblog

従来は「陥没地帯」であったからこそ、欧州でのトヨタ車の躍進が目につきます。
ロイター配信記事によれば、一方で、日産自動車<7201.T>と仏ルノー<RENA.PA>は大きく落ち込んだことも報道されています。EUも大きな市場であり、この先さらに攻勢を強めることが予想されます。ただし、すんなりと北米のように受容されるかは疑問です。

以下転載
9月の欧州新車登録台数、トヨタは2ケタの伸び=ACEA

 [フランクフルト 13日 ロイター] 欧州自動車工業会(ACEA)が13日発表した9月の欧州新車登録台数は、前年比2.6%減となり、4カ月連続の前年割れとなった。伊フィアット<FIA.MI>とトヨタ自動車<7203.T>が再び2ケタの伸び率を達成した一方で、日産自動車<7201.T>と仏ルノー<RENA.PA>は大きく落ち込んだ。
 9月の総登録台数は140万台。2005年9月より営業日数が1日少なかったことも前年割れの一因という。2006年1─9月の登録台数は、前年比0.1%増にとどまった。
 欧州の一部では、燃料価格の高騰や金利上昇による買い控えが見られた。
 こうした状況に対応する策の一つが、新モデルの投入を続けることで、その点でフィアットは成果をあげた。
 フィアットの新車登録台数は、グループで前年比14.6%増、フィアット本体が同19.3%増、アルファ・ロメオ部門が10.4%だった。
 トヨタは、グループで12.1%増。トヨタブランドが9.9%増。
 ルノーグループは14.2%減。
 日産自動車は、新モデル不足が響き26.2%減。市場シェアは、前年同月の3.2%から2.4%に縮小した。
 ホンダ<7267.T>は、6%増と年初からの好調を維持。マツダ<7261.T>も5.1%増となった。
 ※原文参照番号 [nL1391949](3000Xtraをご利用の場合、配信後24時間以上経過した記事でも380日以内であれば[ID:nL1391949]でご覧になれます。なお、契約の内容によっては、原文がご覧いただけない場合もあります)
(ロイター) - 10月13日17時22分更新
以上

ハイブリッド車、北米で初生産―トヨタ

2006年10月14日 06時33分03秒 | Weblog

トヨタ自動車はハイブリッド車、北米のケンタッキー州の工場ではじめて生産をおこないました。車種はハイブリッド型の中型セダン「カムリ」です。国外でのハイブリッド車の生産は中国・長春にある第一汽車集団との合弁工場に次いで2カ所目になり、北米(含むカナダ)では初めてのことになります。
 必ずしもハイブリッドだけにこだわるわけではないようですが、今後のトヨタの世界戦略のあり方を考察する上で、成否は重要な意味をもちます。また、世界の違う地域への展開も予想されます。


中国での販売実績

2006年10月13日 20時37分55秒 | Weblog

ロイターの配信記事です。グローバル化する中で、トヨタは世界各地でシェア拡大をしています。今回の報告は、中国での今年9月までの販売実績が前年比164%と急増しています。

以下転載文です。

トヨタ、中国での1─9月自動車販売は前年比+164%、「カムリ」の好調で

 [上海/東京 12日 ロイター] トヨタ自動車<7203.T>の今年1─9月の中国での自動車販売が前年同期比で164%急増し、20万3000台に上った。同社の関係者が12日、明らかにした。
 既存車種の販売が好調のほか、6月投入のセダン「カムリ」の販売が伸びている。
 天津工場で生産する高級車「クラウン」は1―9月の販売累計で前年比65%増の3万1000台、同小型車「カローラ」は17%増の6万台、コンパクト車「ヴィオス」が4%増の2万4000台と好調を維持。これに加えて、今年6月に市場投入した広州工場で生産するカムリが6―9月の3カ月で2万2000台販売して前年比での台数増加に寄与した。
 カムリの生産体制は現在1シフト制で年10万台の生産能力しかないが、年内に2シフト制に移行して年20万台体制を整える方針を打ち出している。
(ロイター) - 10月12日11時27分更新

以上

リコール問題についての要請書

2006年10月13日 05時39分27秒 | Weblog

申し入れ書、もう1点です。


2006年10月3日
トヨタ自動車株式会社
代表取締役社長 渡辺捷昭 殿

全トヨタ労働組合
執行委員長 若月忠夫

リコール問題についての要請書

 2006年7月11日付新聞報道によると、トヨタ自動車がRV車の欠陥を認
識しながら約8年間リコールを届け出なかったため、5人負傷の交通事故が発生
したことで、熊本県警は業務上過失傷害容疑で社員の3人を書類送検しました。
リコール問題に関してマスコミは言うに及ばずトヨタ車愛用者も大きな関心を
持っています。会社は責任者を追及するという警察の姿勢に対応することで問題
を解消するのではなく将来を見据えて自主的な問題解決に取り組まれることを強
く望みます。
 トヨタ自動車では’00年から’05年までの5年間で届け出たリコール台数
は500万台を超え約45倍に増加していることが報道されています。05年に
は自動車メーカー全体の約36%を占め他社に比べ増加傾向が際立っています。
’06年度に入っても7月18日までの国土交通省届出は109万1863台と
なっています。
 なぜ急増しているのか、問題点の抽出を徹底的に行い、原因を見極め問題解決
に当たらないと企業の存亡にかかわる重大な問題になる恐れがあります。
 全トヨタ労働組合から見た問題点は、
①プラットホームの統廃合 ②部品の共通化 ③設計のデジタル化と外注化 ④
新車開発期間の短縮による試作品の実験データ不足 ⑤熟練技術者・技能者数の
不足 ⑥仕事量の増加と長時間労働 ⑦原価低減の目標管理の厳格化など設計か
ら製造まで安価な部品製造が利潤追求の第一でなかったのか検証してみる必要が
あります。
 国交省の資料によれば不具合発生要因は「設計7割、製造3割」で設計の占め
る割合が大きくなっています。(トヨタ自動車の’00~’05年間で見ると
「設計5割、製造5割」となっている)
 競争の名のもとに、安全な車づくりに欠かせない過程が結果的に軽んじられて
見切り発車されているのではないかと危惧しています。
 技術者の現状は、恒常的な長時間労働・高負荷と成果主義人事制度になやまさ
れ、しかも慢性的人手不足のなかでストレスを強く感じながら、目前の仕事をこ
なすのが精一杯の状態で豊かな発想が難しくなっている。
そうした中で、技術者不足を補うために社外者活用が’01年は4000人(2
4.9%)だったのが、’04年は10000人(43.9%)を超える状況に
なっています。このことは必然的に、技術レベルを低下させ品質低下となって現
れているのではないのか。

 製造現場においては、生産要員数の39.4%(12.168人)「’04
年」が非正社員で占められ、まさに製造工程は「素人」が担っているといっても
過言ではありません。教育・訓練を欠いた労働者の採用は安価な車造りになるか
もしれませんが安全性を著しく犠牲にするものです。
 そこには、従来プライドを持って高い品質を造り込んでいた「熟練工」といっ
た優秀な技能が不要とされ職場から排除されています。
素人でも出来る仕事や生産工程となると、単純、簡素化された作業工程と化し、
単なるオペレーター業務となり、一つの部品が車のどの部分に使用され、どうゆ
う役割を果たしているのかも分からず、黙々と奴隷のように働かされているだけ
である。
 これまで述べてきた事態はリコールの直接的な原因であると共に結果でありこ
れらを生み出したベースに2000年から3年間経営方針として取り組んだ「C
CC21」(総原価30%削減)の活動にあると考えています。消費者に安全な
車を届けるということを名実共に経営の基本にすえる必要があります。リコール
からなにを学ぶか、このことが経営者だけではなく全従業員に課せられている大
きな課題であると思います。 
 そこで、全トヨタ労働組合は貴社に対して社会的責任を果たされるよう下記に
ついて説明を求めます。
 この件については秋闘の団体交渉の議題にしますのでご承知おきください。

1.熊本県警による社員逮捕に関する情報の正確な報告を求めます。
2.8月3日に国土交通省に「業務の改善報告書」を提出されましたがその内容
の公開を求めます。
3.安全性を最優先して開発期間の見直しと重要部門の充実を図ることを求めま
す。
4.設計から製造にいたるまで「安全な車造りを保証する」よう原価低減方法の
見直しを求めます。
5.技術部門、製造部門で非正社員の登用を増やし技術・技能の習熟を高めるこ
とを求めます。
6.関連企業と協調して総労働時間短縮(年間1800時間)のプログラムを早
急に作成し、従業員が心身ともにリフレッシュできて誇りを持って仕事に打ち込
める環境づくりを求めます。
7.トヨタ関連企業における不祥事が相次いでおります。リコール問題解決とC
SRの徹底のために貴社が社会的責任を果たされることを求めます。
 
以上


TMPCWAへの不当労働行為の抗議

2006年10月13日 05時37分49秒 | Weblog

以下の申し入れ書を送付しています。


2006年10月6日

トヨタ自動車株式会社
代表取締役社長 渡辺 捷昭 殿

全トヨタ労働組合
執行委員長 若月 忠夫


フィリピントヨタ労組(TMPCWA)に対する不当労働行為についての抗議と要請書

 わが組合は、「世界のトヨタ」とまで言われる貴社の、以下のような恥ずべき
行為を極めて残念に思い、怒りをもって抗議します。
 貴社の子会社ともいうべきフィリピントヨタ社(TMPC)が、2000年3
月にフィリピントヨタ労組組合員233名を不当に解雇して以来こんにちまで、
国連やOECDの多国籍企業ガイドラインに違背し、ILOの勧告が出される
中、IMF(国際金属労連)とその加盟組合の多くから、まさしく世界から非
難、抗議の声が上がっています。
 それにもかかわらず、無視続ける貴社の態度は「グローバルスタンダード」を
踏み外したものであり、到底許されないものです。
 もはや躊躇すべきではありません。2003年9月のフィリピン最高裁の判決
に従いTMPCWAとの団体交渉をただちに実施すべきです。海外に進出したな
らば、その国の法律を守ることは企業の最低限の社会的責任です。これ以上事態
がこじれることは、貴社にとって大きな痛手を負うことになり、貴社に在籍する
組合員を擁するわが組合としても、看過できない問題と考えております。

 尚、本年7月17日にエド委員長はじめ「フィリピントヨタ労組を支援する
会」及び、わが全トヨタ労働組合も同席しての、要請行動を貴社におこなったこ
とはご存知の通りであります。
 わが組合は、貴社が自ら制定した「トヨタ企業憲章」の精神に従い、ただち
に、再三にわたる「支援する会」の申し入れに対して、誠実に対応されることを
ここに強く要請するものであります。

以上。

10代目カローラで世界戦略 トヨタ、共通設計を採用

2006年10月12日 11時52分30秒 | Weblog
10代目カローラで世界戦略 トヨタ、共通設計を採用   
2006年10月11日07時31分

トヨタ自動車は、10代目カローラを契機に、車高や内装など、地域ごとの事情をあらかじめ織り込み、生産準備や試作を世界同時に進める「世界同時設計」で開発費を減らす方針です。また、全世界で新型モデルに切り替えるまでの期間も先代の半分の1年半に短縮するようです。共通設計が必ずしも悪いとはいいきれませんが、この間のリコール増や短縮化が結果的にコスト増にならなければいいのですが。

全文は以下参照
http://www.asahi.com/business/update/1011/057.html

第23回トヨタシンポの案内

2006年10月12日 11時30分20秒 | トヨタシンポジウム
すでにHPでもアップされている第23回トヨタシンポジウムの案内です。
 日時  11月26日(日)  午前10時から
 場所  豊田市農村環境改善センター(高岡コミュニティとなり)
 メイン講師    伊藤欽次氏(愛知労働問題研究所 副所長)
   「トヨタの派遣・偽装請負を暴く」  午前中
 午後 数人のパネラーからの報告とフロアからの発言
現在のトヨタの置かれている状況や企業戦略について、またそれらが働いている労働者や家族にどのような影響を与えるかについて考えてみたいと思います。

私たちは、この企画はずっとこの地域で行われてきた伝統的な行事であり、大企業トヨタが本当の意味で社会的貢献はたすことを求めるためにも、意義深いと考え参加してきましたし、今回も参加することを皆さんに訴えます。


 資料代 200円いただきます。 また近所には食べるところはありませんから、弁当の予約を事前に受け付けるか、(800円)あるいは買い出しにいくことになります。交通も大変不便です。
 行く方法は、改めて連絡します。名鉄若林駅から徒歩30分、タクシー10分弱、名鉄知立の方がタクシーは多いです。知り合いと乗り合わせるのが無難でしょうか? 連絡は、愛労連が無難だと思いますが、西三河ブロックでも連絡があれば取り扱いはします。

とりあえず案内でした。 

カローラは近い将来トップから転落

2006年10月11日 13時34分55秒 | Weblog

【トヨタ カローラ 新型発表】車名別販売台数トップに黄色信号

10月10日付のレスポンスは、上記の報告がなされています。
ニューカローラでは、ヴィッツに近い将来追い越される可能性があるようです。
また、カローラは、名称が後ろに「カローラ・アクシオ」、「カローラ・フィールダー」、「カローラ・スパシオ」の名前がつき、カローラの名前がなくなる可能性もあります。いずれにしろ1つの時代が終わりつつあることを示しているのでしょうか。

全文は以下のURLへ

http://response.jp/issue/2006/1010/article86959_1.html

10代目のカローラ

2006年10月11日 07時53分25秒 | Weblog

昨日の新聞各紙は10代目のカローラについての報道がされています。考えてみれば、初代カローラに始まる大衆車の登場は、我が国でのモータリゼーションの先駆けとなりました。
 カローラの販売台数は、かつてのように圧倒的な強さではなく、ニーズが分散化したおかげで、人々が多様なクルマを選択するようになりました。10代目がどのような役割を果たすのかは、少しは関心があります。

以下読売新聞の記事です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061010-00000215-yom-bus_all