全トヨタ労働組合(ATU)

トヨタ自動車および関連企業で働く労働者の企業横断型労働組合です。一人でも加入できます。

ネッスル 続報

2006年10月07日 19時18分40秒 | Weblog

レーバーネットのサイトの速報にネッスル労組勝利についてアップされていました。
また、詳しい内容は、ネッスル日本労組のHPを参照にしてください。

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最 高 裁 で 全 面 勝 訴

速報 第1報
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ネスレ日本事件
高裁の不当判決を破棄
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 本日(10月6日)13時30分、最高裁判所民事2部はネスレ不当解雇事件の判決を言い渡しました。
 電話連絡によると判決は次のとおりです。
 (後ほど判決書にもとづいて正確に報告します。)
 一、控訴審判決(不当判決)を破棄する
 一、控訴審判決にもとづいて差し押さえした金員を冨田氏に返却せよ
 一、解雇時にさかのぼって冨田氏、栗村氏の給与を支払え


2006年10月6日 
ネッスル日本労働組合
電話 078-362-1890

経過  ネスレ不当解雇事件

 ネスレ経営者は「組合役員の富田さん、栗村さんが暴力をふるった」という「暴力事件」をでっち
上げ、茨城県霞ヶ浦工場で両名の不当解雇を強行しました。

 この不当解雇に対して2002年10月水戸地裁は「解雇は無効」、「賃金を支払え」との判決を言い渡しました。さらに茨城地労委は2003年6月、ネスレ経営者がでっち上げの「暴力行為」を口実に強行した解雇を「不当労働行為」と認定し、あらためて「被害者を原職に復帰させ、これまでのすべての賃金を支払え」と命令しました。

 「7年前に暴行事件があった」とウソを言い立てて、労働組合役員の「懲戒解雇」を強行。そんな策謀が地裁や地労委で断罪されたのです。 

 しかるに2004年2月控訴審(東京高裁)は、これまでの道理ある判断に背を向けて「不当解雇容認」との判決を出しました。この判決は、合理的な検証もないまま会社側証人の証言を採用し、原告の証言を否定するという一方的なもので、「はじめに解雇容認ありき」の不当でずさんきわまる判決で
した。

 このような不当判決に対して、最高裁判所第二小法廷は6月30日、被害者(冨田真一さん、栗村新市さん)の「上告受理申立」に対する「受理決定」をおこない、9月8日に口頭弁論を開催、本日判決が言い渡されました。

ネッスル日本労働組合
本部書記長 椿 弘人
hts@tcn.zaq.ne.jp

以下のHP参照のこと
http://www.tcn.zaq.ne.jp/njlu/

ネッスル労組逆転勝利

2006年10月07日 16時58分30秒 | Weblog


ネッスル日本労組の最高裁判決は、見事逆転勝利でした。ネッスル労組ならびにここまで闘ってきた2人の役員の方に心から敬意を表します。
 また私たちの労働組合が結成された直後にも、熱いメッセージをいただきながらも十分な対応ができずに、申し訳ありませんでした。裁判で勝っても、大企業の職場は目に余るモノがたくさんあります。これからも一緒に頑張りましょう。

                       全トヨタ労働組合

2006年10月7日(土)「しんぶん赤旗」

以下引用
ネスレ労働者 逆転勝訴
最高裁 「懲戒解雇は不当」

 食品メーカー「ネスレ日本」霞ケ浦工場(茨城県)で働くネッスル日本労組霞ケ浦支部の労組役員二人が上司への暴行などを理由に懲戒解雇されたのは不当として、同社に地位確認などを求めた訴訟の上告審で最高裁第二法廷(古田佑紀裁判長)は六日、原告の訴えを認め、二審判決を破棄する逆転勝利判決を出しました。

 判決は、暴力行為があったかどうかについては言及せず、その上で「(暴力事件が)不起訴処分になったにもかかわらず、実質的に懲戒解雇処分に等しい諭旨退職処分を行うのは合理的な理由を欠き、社会通念上相当なものとして是認することができない」として、会社側の権利の乱用であり、無効としました。

 訴えていたのは、富田真一さん(49)と栗村新市さん(52)。二人は一九九三年の上司に対する暴力などを理由に、二〇〇一年に懲戒解雇されました。一審水戸地裁竜ケ崎支部判決は「暴力を受けたとする上司の証言は疑わしく、解雇は無効」と判断しましたが、二審東京高裁判決は「証言は信用できる」として逆転敗訴していました。

全文はこちら
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-10-07/2006100701_02_0.html



日野自動車情報その後

2006年10月07日 16時42分21秒 | Weblog
日野自動車の偽装出向記事については、朝日新聞以外では見あたりません。
レスポンスでは、どうしてトップ記事にしたのだろうというような紹介がされています。確かに日野自動車はトヨタの子会社です。だからあまりニュースバリューがないといえばそれまでです。
 しかし、トヨタ全体で企業の社会的責任を考えるならば、たはりもっと報道すべきです。ミッドランドスクウェアを共同事業として担っている最近の毎日新聞はトヨタに対して腰が引けているとの指摘がありますが、その点朝日は商業新聞ではまだ頑張っています。

以下全文
http://response.jp/issue/2006/1006/article86822_1.html

日野自動車では偽装出向

2006年10月06日 15時55分06秒 | Weblog

今度はトヨタの子会社の日野自動車の偽装出向が明るみになりました。
 本日付のasahi・comでは、その内容が詳しく報じられています。そもそも出向とは、一般には企業グループ内の人事交流や研修などを理由とする場合に認められているものですが、人材会社が営利事業として行うことは、労働者を商品のように売り買いすることにつながりかねないため、禁止されています。労働者派遣事業が長く中間搾取だとして認められていなかったのはそのような理由からです。
 労働者派遣法が制定されたときも、その拡大が認められたときも、違法な行為については厳しく禁止されてきたはずですが、企業の側はお構いなしの、やりたい放題の姿勢だった訳です。日野自動車もトヨタも責任の所在を明らかにしなくてはなりません。 

全文は以下をクリック

http://www.asahi.com/special/060801/TKY200610050395.html




ゴーン神話にかげり?

2006年10月06日 08時03分37秒 | Weblog

中日新聞サイト、10月6日付け自動車産業ニュースサイトでは、決裂したGMとルノーについて報道しています。GMとの提携を契機にここしばらく販売低迷が続く日産の再浮上を狙ったカルロス・ゴーン社長の戦略的思惑があったようですが、あえなく崩れました。ゴーンさんの再建請負人の評価にもかげりがみえてきました。自動車産業の国際再編第2幕はこれで終わりではなく、これからこそ予測できないシナリオで進んでいくでしょう。  

詳しい内容は
http://www.chunichi.co.jp/00/carnews/20061006/ftu_____carnews_000.shtml

佐高信講演会

2006年10月06日 05時49分50秒 | Weblog

 全トヨタ労組のサポーターが中心になって評論家佐高信さんを招いて、講演会を行う準備をしています。

日時は 12月10日(日) 午後1時30分~

場所は 安城市民会館大会議室(JR安城駅徒歩10分 安城市役所敷地)

参加協力券 500円

初めての企画で、実行委員会は不安いっぱいでスタートしました。しかし会場いっぱい埋めるんだという気構えで頑張るつもりです。詳細はこれから順次、お知らせしていくつもりです。とりあえず、まずは第1報まで

 情宣担当  仲間 健 

4年連続首位とはいえ

2006年10月05日 22時01分21秒 | Weblog

 日本自動車販売協会連合会は10月5日に発表した今年度上半期(4~9月)の車名別販売ランキングによれば、あの「カローラ」が4年連続首位だったそうです。とはいえ、カローラの栄光はもはや過去のモノ。この先は違った展開もみられるかもしれません。9月に限ってみると、日産も健闘しているようです。自動車産業の健全な発展という視点からも、一人勝ちはよろしくありません。 

以下転載

<車名別販売ランク>カローラが4年連続首位…4~9月

 日本自動車販売協会連合会が5日発表した06年度上半期(4~9月)の車名別販売ランキング(軽自動車を除く)によると、トヨタ自動車の「カローラ」が上半期としては4年連続で首位となった。カローラは今月10日に全面改良を控えてモデル末期になり、5、6月以外の単月ではトヨタ「ヴィッツ」などに首位を譲ったが、上半期全体では1位を守った。
 上位10車のうち、コンパクトカーとミニバンが4車種ずつを占めた。乗用車市場全体が伸び悩む中、1月に全面改良したトヨタの「エスティマ」を除き、販売台数はいずれも前年同期の実績を下回った。
 一方、9月のランキングでは、ホンダ「フィット」が05年12月以来の1位となり、不振が続いていた日産が上位10車種のうち4車種を占め、気をはいた。【小川直樹】
(毎日新聞) - 10月5日18時36分更新

以上

トヨタ基本理念

2006年10月05日 06時05分10秒 | Weblog

トヨタ自動車は世界的な企業として、「トヨタ基本理念」なるものを内外に発表してその指針による企業活動をしていくということを明らかにしています。これがから文句かどうかは読む人が判断することですが、トヨタシステムの輸出による外国でのトラブル、たとえばフィリピンでの出来事などは、明確にトヨタ基本理念に反することだと指摘しておきます。  


以下転載

トヨタ基本理念
内外の法およびその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、
国際社会から信頼される企業市民をめざす
1.
各国、各地域の文化、慣習を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて、
経済・社会の発展に貢献する
2.
クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい
地球と豊かな社会づくりに取り組む
3.
様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望に
お応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する
4.
労使相互信頼・責任を基本に、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に
高める企業風土をつくる
5.
6. グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長をめざす
開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と
共存共栄を実現する
7.
私たち(トヨタ自動車株式会社およびその子会社)は、「トヨタ基本理念」に基づき、グローバル
企業として、社会・地球の調和のとれた持続可能な発展に率先して貢献します。
私たちは、国内外・国際的な法令並びにそれらの精神を遵守し、誠意を尽くし誠実な事業活動を
行います。
私たちは、持続可能な発展のために、以下のとおり全てのステークホルダーを重視した経営を行い、
オープンで公正なコミュニケーションを通じて、ステークホルダ-との健全な関係の維持・発展に
努めます。
<お客様>
私たちは、「お客様第一主義」という信念に基づき、世界中の人々の生活を豊かにするために、
お客様の様々な期待に応える革新的・安全かつ卓越した高品質な製品とサービスを開発・提供します。
(基本理念3,4)
私たちは各国の法およびその精神を遵守し、お客様の個人情報保護の徹底に努めます。(基本理念1)
<従業員>
私たちは、「事業活動の成功は従業員一人一人の創造力と優れたチームワークによってこそ達成さ
れる」との信念のもと、従業員を尊重し、個々人の成長を支援します。(基本理念5)
<株主>
私たちは、株主の利益のために、長期安定的な成長を通じ企業価値の向上を目指します。
(基本理念6)
私たちは、株主および投資家に対して、事業・財務状況と成果の適時かつ適正な開示を行います。
(基本理念1,6)
私たちは、均等な雇用機会を提供するとともに、従業員の多様性・一体感の確保に努力します。
また、従業員に対する差別を行いません。(基本理念5)
私たちは、全従業員に対し公正な労働条件を提供し、安全かつ健康的な労働環境を維持・向上する
よう努めます。(基本理念5)
私たちは、事業活動に関わる全ての人々の人権を尊重し、いかなる形であれ強制労働・児童労働は
行いません。(基本理念5)
私たちは、従業員との誠実な対話と協議を通じ、「相互信頼・相互責任」の価値観を構築し共に
分かち合います。そして、従業員と会社がお互いに繁栄するよう共に努力します。(基本理念5)
私たちは、経営トップの率先垂範のもと、倫理的な行動を促す企業文化を育て、それを実践して
いきます。(基本理念1,5)
<取引先>
私たちは、サプライヤー・販売店などの取引先を尊重し、長期的な視野に立って相互信頼に基づく
共存共栄の実現に取り組みます。(基本理念7)
私たちは、取引先の決定にあたっては、全ての候補に対しその国籍または規模に関わらず門戸を
開き、その総合的な強みに基づき判断します。(基本理念7)
私たちは、各国の競争法の規定と精神を遵守し、公正かつ自由な取引を維持します。(基本理念1,7)
<地域社会・グローバル社会>
環境
私たちは、あらゆる事業活動を通じ環境保全に努め、環境と経済を両立する技術の開発と普及に取り
組むとともに、社会の幅広い層との連携を図り、環境との調和ある成長を目指します。
(基本理念3)
社会
私たちは、各国の文化・慣習・歴史および法令を尊重し、「人間性尊重」の経営を実践します。
(基本理念2)
私たちは、社会が求めるサステイナブル・モビリティの実現に向けて、安全でクリーンかつ社会の
ニーズを満たす優れた技術を常に追求し、製品の開発を行います。(基本理念3,4)
私たちは政府や取引先による贈収賄を許さず、行政府諸機関と誠実かつ公正な関係を維持します。
(基本理念1)
社会貢献
私たちは、事業活動を行うあらゆる地域において、独自にまたはパートナーと協力して、コミュニティ
の成長と豊かな社会づくりを目指し、社会貢献活動を積極的に推進します。(基本理念2)

以上

大阪トヨタへの任意

2006年10月04日 15時45分16秒 | Weblog
大阪トヨタの粉飾実績で、大阪府警が捜査に乗り出したようです。
容疑は電磁的公正証書原本不実記録・同供用ということでこれは犯罪になりますね。100%子会社だということになれば、親会社の責任も問われます。とにかく「大量生産」は「大量販売」が前提になるという意味で、根は深いモノがあります。

以下 共同通信より転載

大阪トヨタ、府警が捜査=架空販売問題で社員を任意聴取-大阪

 トヨタ自動車の100%子会社「大阪トヨタ自動車」(大阪市)の中古車販売店が架空販売で実績を水増しした問題で、大阪府警交通捜査課は4日までに、電磁的公正証書原本不実記録・同供用などの容疑として、関与した社員を任意で事情聴取するなど、立件へ向けた捜査を始めた。
 同社の内部調査によると、社員らは中古車の販売実績水増しのために、社員や親族、取引業者の名義を使い、車を販売した後に買い戻すなどして、過去5年間に普通車17台、軽自動車221台の計238台を架空販売した。
 同課はこのうち、近畿運輸局大阪運輸支局に虚偽登録され、コンピューターに記録が残る普通車について、複数の社員から任意で事情を聴き、架空販売の経緯などについて調べている。 
(時事通信) - 10月4日13時2分更新

以上

カナダでは

2006年10月04日 15時38分47秒 | Weblog

アメリカ合衆国と隣接するカナダは、陸続きということもあり、合衆国の影響を大きく受けています、デトロイトは国境数十キロしかありません。両国は違いもいろいろありますが、文化圏はほぼ一緒だと見なすべきでしょう。多田この国でも、トヨタ・ホンダが大きな役割を果たしています。

以下 ロイターより転載

9月のカナダ自動車販売、トヨタが2位でホンダが3位

 [トロント 3日 ロイター] 9月のカナダの自動車販売で、トヨタ自動車<7203.T>とホンダ<7267.T>がそれぞれ2位と3位になった。カナダ自動車市場の勢力図を塗り替える事態にアナリストからは、重要な転機との声も聞かれている。
 各メーカーの現地法人が発表した9月の販売実績によると、1位は米ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>。ダイムラークライスラー とフォード・モーター<F.N>は初めて2位にも3位にも入らず、それぞれ4位、5位となった。
 ある業界アナリストは「カナダ自動車セクターにとって、重要な転機」と指摘。
 ただ、首位のGMは他の4社を大きな差を付けており、2位の座は4社いずれも狙える状況にあるとして、新たな「ビッグスリー」の誕生とまでは言わなかった。
 トヨタの9月販売台数は12.1%増の1万7204台。月次販売成績として9カ月連続で記録を更新した。
 ホンダは46%増の1万6888台。「シビック」や「アキュラ」の好調が寄与した。
 首位のGMは8.1%増の3万5687台。
 前出のアナリストは、販売増加の背景には、積極的なインセンティブ(販売奨励策)もあるが、カナダ経済、とりわけ西部の景気が好調なことが大きいとしている。
(ロイター) - 10月4日13時22分更新
以上