さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

フランスの医療制度

2010年04月14日 08時00分24秒 | Web log
先日、オーストラリアの医療制度について投稿したときに
フランスの医療制度がいいらしいと述べましたが。

フランスの医療制度について、調べたことをまとめて
みたいと思います。

まず、最初に言わなくてはならないこと。

フランスは税金が高い!
消費税は19%~20%だそうで。所得税は44.2%らしい。
欧州は、日本に比べるととにかく税金が高い。

ここまで多くのく税金を払っているのだから、制度が良くなくては
話にならないですよね。

日本人にそこまで税金を払う覚悟があるか?
そこが問題なんだと思いますが、それはさておき。

まず、フランスの医療制度の特徴は日本と同じ、皆国民健康保険の原則の
もとに、①患者の医師及び医療機関の選択の自由
②医師の収入は診療報酬の出来高払い
③病院勤務医師と自由開業医の二形態があり、
いずれへのアクセスも自由である。

しかしフランスの医療機関はたいてい、診察、検査、薬局、などなどが
分業している。
個人開業医で診察してもらって、必要ならば外部での検査を行い、処方箋に
基づき薬品を購入ということになるのである。

この点はオーストラリアも同じ。

でも、実際の話、日本のシステムに慣れているわたしには、これがまた面倒だったりする。
で、オーストラリアでよくあるのは、分業であるから、届いているはずの検査結果が医者のところに届いてなく、検査結果を元に次の治療方針を決めるなどの場合、無駄なお金や時間が発生することもあって、怒り爆発だ。

ただ、個人の医者が高額な検査設備に投資する必要もなく、また必要なら
まだしも、利益のために『とりあえず検査してみましょう』なんてことには
ならないのはいいかと思う。また、過度な薬の処方もなくなるだろう。

それから、フランスでは、医療費はとりあえず個人が全額を払い、還付金の
申請はその後で個人が行うという仕組みになっているらしい。

2割~3割だけを払って、残りは社会保険、国民保険から医療機関に直接
支払われるよりも、また個人が申請することによって、中間に発生する
事務費が発生しなくなる。

(イコール医療事務の仕事がなくなるということにもなりますがね)

医者に行く側の心理として、たとえあとで7千円返ってくとわかっていても
「1万円も払うなら、この程度の症状で医者にいくのはやめとこう」と思うと
すれば、無駄な医者通い(ドクターショッピング)もなくなるというわけだ。

これ、いいかもしれませんね。

そして、医療費がどれだけ高いのかを自覚することができるように
なるかとも思います。

続く。

署名

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