さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

自分の利益のためなら?

2010年04月24日 17時00分38秒 | Web log
今日はジョナサンが参加しているグラスホッパーサッカーの
カーニバルがあって、Wembly Dawn までいってきました。

あちこちに教室があるのですが、全ての教室が一同に介し
ミニゲームをするのが目的。

ジョナサン、楽しそうに参加していました。

で、ジョナサンと同じ教室に通うマシューのお母さんと
いろいろ話したのですが、前回こういうことがあったそうです。

参加者全員にトロフィーが配るのですが、それを注文するのに
カーニバルの一ヶ月前には申し込みを済ませなければいけない
のだけれど、当日、飛び込み参加・申し込みをした人がいて、
トロフィーをもらえなかった人が数人いたとか。

結果的には、再注文して、数週間後に全ての参加者に
行き渡ったようですが。

でも、お母さん曰く、『子供なんてトロフィーが欲しくて
参加するわけだから、当日もらえなければ意味がない。』

マシューには『学校の名前が呼び出されなくても、
(ABC順でいくとWinthropは最後になってしまうので)
他の学校の子にまぎれて、最初にちゃんとトロフィーを
もらうように言っといたわ』とのこと。

ま、ずるをする人というのはどこにでもいると思いますが
ここでは顕著な感じがする。

たとえばですよ、スイミングプールでゴーグルを置き忘れた
とします。で、後で気がついて取りに戻ったけれど見つからなかった。
次にきたときに、似たようなゴーグルが落ちていた。

みなさん、どうします?受付に届けますか?

わたしなら、絶対に自分のものだという確信がなければ
手をだしません。

でも、ある人は(全てではありませんよ)、前に落として
戻ってこなかったから、拾って自分のものにして何が悪いの?

って人がいます。

感じ方、考え方、人それぞれです。

で、今回マシューのお母さんの話を聞いて思ったこと。

①どうしてスタッフは、トロフィーに限りがあるので
当日申し込みした人はもらえないということをはっきり
言わなかったのか。

②子供がわけがわからずもらったとしても、親が正直に
返却しなかったのか。

この辺、理解に苦しむのですが仕方がない。
大雑把なオージーだもん。
大雑把=おおらかでもあるわけでして。

でも、ふと思ったのは、わたしはジョナサンにルールを破ってまで、
自分の利益を優先させることを強いるか?

ずるして、人より先にもらうことを強いるか?
ということです。

もらえなかったら、ぜったい不貞腐れる。
泣くことはないにしても、絶対面白くないはず。

でも、自分のことばかり考えて、他の誰かがもらえなくて
泣いてしまうだろうことを想像すらできないような子供に
なって欲しいのか?

ということです。

人間は自己中心の塊です。わたしもそうです。
奇麗事だけでは生きていけないのはわかります。
究極的には自分が生き残ることを選ぶ、エゴイストです。

だから、敢えて自分の利益に走ることを優先させる人を
かっこよく非難したいけれど、所詮、自分も同じ穴のムジナだよ
と思っています。

でも、敢えてジョナサンには何もいいませんでした。

幸い、今回は何の混乱もなく全ての子供にトロフィーは
行き渡ったようです。

誰もが究極的にはエゴイストであることを十分承知の上で、
でも、理性を働かせる余裕のある範囲においては、
極力Integrityを持った人間でありたいし、子供たちには
そういう人に育ってほしい。

それがわたしの願いです。




署名

<script src="http://www.shomei.tv/project/blog_parts.php?pid=1655&amp;encoding=euc"></script>