バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

よろこんで。

2014-06-19 16:39:14 | Badminton
 ぞうきんがけするとかシャトルを拾うとか。こういう時いつもサボる子がいる。今日はぞうきん忘れただの、シャトル拾いになった途端「トイレ、トイレ!」と騒ぎだしたりして。何らかの理由をつけてさぼるのはまだ良い。皆がやり終わるのを物陰に隠れて待っているよりは。
 こういう場合はどう対処するか。
 やらない子を叱ると良くない。それよりもやった子を褒めたり、「いつもありがとう。助かるよ。」と労をねぎらうと、次は何人かがもっとがんばろうと張り切り、次第に全体に浸透していく。
 しかしこのやり方は本来だめでしょう。
 やって当然のことを褒めていては、善を強要することになるし「これは皆がやりたくないことなのだ」と刷り込むことになるから。
 褒めても叱ってもだめならどうする?
 仕方ないから小学生には遊びを入れるのです。「一人シャトル10個拾おう。ヨーイ、ドン!」と言えばいい。子ども達はワーッと散って奪い合いながらシャトルを拾い、たちまち床はきれいになる。高学年相手には「ぞうきんがけすると脚力が付くよ」などと言えば、力強くやり出す。

 先日バドミントン部の高校生達が「どうぞ」を奪い合うようにやっていた光景。
 多少は褒められたくてやっていたのかもしれないけど、もっと他にそうする理由があったのでは。もちろん「どうぞ」の競争していたわけではないし、トレーニングの一環でもない。

 人の為に何かする。人が喜ぶようなことをする。そうした時自分の心が満たされることに何となく気づいているのかも。そこまでいかないとしても、楽しんでやっている。happy感が漂っていた。

 小学生にここまで気づいてもらうなんて無理かな。
 一斉片付けの時間はできるだけ楽ちんかつ目立つ仕事をいの一番にゲットする子。それを「あの子ずるい」と咎める子。そんなことに全く頓着しない子。自分の就いた仕事を楽しそうにやっている子。
 そんなやりとりを、今はじっと見ているだけ。