LUNACY

cygnus' blog

『はじめての福島学 「福島難しい・面倒くさい」になってしまったあたなへ―』開沼博

2015-08-19 23:32:26 | 本・コミック
サブタイトルの状態になっていた僕には渡りに船的な本だったかと。
口語調文体だけれども、400頁の本。データを踏まえた議論であり、落ち着いてものを考えたい人向け。
本当に意外なデータのオンパレードです。

現在の福島の問題のあれこれが、日本のどこにでもある問題の顕在化の速度が上がったパターンのそれぞれであるという指摘が、一番勉強になりました。

簡潔にまとめられた、ありがた迷惑12箇条も、「(何かしたい人は)買う・行く・働く」も、、心に留めておきたい。
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「白熱講義! 集団的自衛権」小林節(ベスト新書)

2015-08-19 23:07:19 | 本・コミック
根っからの改憲論者で(オイラが学生だった頃の90年代までは)右ということでサンザン言われていた(ような気がする)慶大名誉教授のコバセツさん。
自民党にも昔からレクチャーしてきたのだけれど、自民党憲法改正案の壊憲ぶりや安倍政権の立憲主義を無視した暴走に、「う~、このわからずや!」モードになってしまって、ブチ切れて、反安倍・反安保法制になってらっしゃると。

安倍政権が提示した安保法制が必要であることを説明するための15事例が、法学の立場からどのようにトンチンカンかを説明してらっしゃっていて、以前に読んだ本のPKO現場経験の伊勢﨑さんによる解説とは相補的な感じがしました。


いや~、しかし、コバセツさんってこんなに熱い先生だとは思わなかったです。

まず、論理的優越への信頼がスゴイ。
「論争に勝つこと!」なんて堂々と出てきて、こっちが圧倒されます(笑)。
弁護士の資格も持ってらっしゃるからかな。

そして、何よりも、(貴族政ではない)民主政の重要視が半端ないな、と。
憲法11条~14条、21条に書かれているあたりの内容は、国民から権力者への規定として揺るぎなく護られるべきもの(ココをブチ壊す自民党はまかりならん!)という意識なのでしょう。モチロン、僕も賛成。
だから、SEALDsへの応援も、平和主義というより、民主制の破壊・立憲主義の破壊への危機感なのだろうな、と改めて認識した次第。
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