LUNACY

cygnus' blog

吉田秋生"BANANA FISH" 文庫版 本編全11巻&外伝(ANOTHER STORY)1巻

2017-12-24 22:59:31 | 本・コミック
以前から気になっていて、年越したらアニメ放映開始っていうんで、急いで読みました。

久しぶりに深いものを読んだ満足感が得られました。
一気に読んじゃったけれど、連載では足かけ10年?かかっただけあって、本当によく練られた構成だと思いました。
これほどまでに「あり得ないけれどのめり込めた」ストーリーは久しぶりでした。
というか、海街diaryと同じ作者と思えない。

ヘタレの英二が自分とカブってしまうというか、アッシュに憧れるというか。

そして、何よりも、ニューヨークの空気と、時代の空気。
懐かしいというか、憧れという感情の豊かさがあるというか。
うまく、言葉に表現できないけれど、とにかく精神的に豊かだったということが伝わってきました。


外伝の「うらBANANA」で、学ラン着せてくれたのは、マジ感謝。要望が多かったらしいけれど、学園モノにしろとは思わなかったけれど、実は僕も学ラン着せてくれと、思った(爆)。

あと、文庫版。
各巻の解説が誰も彼もネタバレ書きすぎ!(笑)
いないとは思うけれど、もし、これから読むヒトがいたら注意して下さい。
あと、これから読むヒトへの注意喚起という点で、ひとつあるけれど、それを書くのは、不粋なので略します。


さて。
ストーリーを離れて、この吉田秋生とBANANA FISHという作品。
連載時は、僕は中学〜大学生だった。東北地方の田舎wの都市とはいえ、周囲のマセたヤツとか、感度の高いコは読んでいたんだ。
だけれど、僕は、勉強や部活や、その他、日々に忙しくて、それをどこかしら遠目に見ているだけだった。
その、吉田秋生、BANANA FISH、その一連の世界観に触れる・ハマるところまで、辿り着けなかった。
いい歳してから、やっと吉田秋生作品を読み始めて、やっぱり、感度の高かったあのコたちに尊敬の念を抱くし、
いまなお、感度の鈍かった人間から脱却できてないコンプレックスがあるし、
ティーンエイジャーのときにこの世界観に辿り着けていれば、違った人生があったと思えてならないんだよな。
言い方を替えると、そもそも僕なんか能力がない人間なのにもかかわらず、若い頃に勉強人間や仕事人間にならざるを得なくて、こういう価値観との巡り会いの機会を犠牲にしたことが悔しいということなんだ。
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『応天の門』第8巻 灰原薬

2017-12-24 22:34:33 | 本・コミック
本巻は、菅原道真の謎解き解決エピソードというよりは、菅原道真の悩みが(クローズアップされてくること)主題。

何のために誰のために学問をするのか?
って、これいまでも通用する話だよね。

第四十五話。
遂に、有名な在原業平と長岡へ出かけるエピソードが始まりましたね。
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「第九の波濤」第3巻 草場道輝

2017-12-24 22:17:52 | 本・コミック
さりげなく、3ページに「世界遺産」って、三菱重工のクレーンが紹介されているね←注意していないと見落とすわw。

海老原湊って、ホント、近くにいたらウザそうだなぁ〜(笑)。まぁいいや。これはコミックだし。

しかし、潜木のトラウマって、本当に単なる仲間割れだけだったのか?てっきり、相棒を海で亡くしたというクラスのことかと思っていた。。。。

第27話。
湊がGWに東京に戻ってきて同級生と会話のシーン。
僕は、地方出身の上京組だから、当然、高校生デビューということもなく、大学に入ってからも、うまく生きられなくて大学生デビューということもなかったし、しかも理系で負担の多い日々だったし、サークルにも入りそこねたから、コンパなんて経験してない。モテるという概念は自分にはまったくリアリティなし。そんな暗い思い出を呼び起こされてしまった。
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『ヒトラーに屈しなかった国王』(原題"KONGENS NEI", 英題:"THE KING'S CHOICE")

2017-12-24 19:01:04 | 映画

ノルウェー国王ホーコン7世の第2次大戦中の生き様を描いたドラマ。

戦時下における立憲君主制における民主主義の尊重の問題。
現在の日本も戦時下ではないけれど、真面目に考えなければいけない問題。立憲主義も民主主義もデタラメというか忽せにする事態が蔓延っているからなぁ。

そして、王室とはいえ、家族の問題。


ひとつ自分なりに補助線を引いておくと、ノルウェーという国は、南東にドイツ、南西にUKというだげなく、北にロシアを抱えていて、ロシアに弱みを見せるわけにはいかないという事情もあったのだろうなぁ。映画のセリフにはなかったけれど。実際、ロシアとの国境線が確定・画定したのも、つい最近の話だと思った。
大国に挟まれて、生存戦略として中立的に(外交のみならず経済的にも)振る舞い続けなければならなかったのは、普通にノルウェーの様子を観察・考察すればよくわかる話だよね。
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