フランソワ・オゾン監督 2020カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション
エイダン・チェンバーズ「おれの墓で踊れ」が原作
自分に子どもがいたとしたら、このキャラクター陣の設定くらいの若者たちでおかしくないわけで、こういうラブストーリーの当事者かもしれないんだと思って愕然としたり。
役者みなさまのビジュアルが老若男女問わず僕好みの路線ではありました。リアルにはいないんだろうけれど、そこはフィクションだからいいのだ。
そこでロッド・スチュワートですか?何てベタな。
とか、ロッド・スチュワートでダンス?
とかツッコミしかけたけれども、
たぶん、この先、ロッド・スチュワート「セイリング」聞いたらこの映画思い出してしまうんだろうな~(苦笑)。
港町とはいえ、若者の日常にディンギー?日本とは違うとはいえ、それでも経済的な階層のことは考えてしまった。
とりあえず、たぶんこの先も、「う~ん、何だかなぁ」と思いつつ嫌いになれない映画。たぶん。苦笑。
何故、素直に好きと言えない?みたいな作品(笑)
[観てから2日後に追記]
ふと気がついたんだけれど、もしかして、クルージングが二重の意味になっている?(ディンギーで海に出ることと、相手を探すことの)
[さらに、原作翻訳を読んでからの追記1]
結局、徳間文庫から出ている、原作翻訳を読んでしまった...。
原作では、主人公が墓の上で踊るときの曲は、ローレル&ハーディの「カッコーの歌」でした。
また、ユダヤ人は、葬儀は早く済ませ、また、家族のみで友人は呼ばないことが書かれていた。なるほど、そのまま忠実になってるね。
[原作翻訳を読んでからの追記2]
原作には、さすがイギリス小説だけあって、シェークスピアの引用が多く、自分の教養のなさを思い知らされてしまった。
そして、かつ、さりげなく重要なエピソードとして、ロンドン劇場街に観に行き「ハムレット」引用議論がメインキャスト2人の間で交わされるんだ。
となると、死体安置所の画。オフィーリアをなぞってる?って思っちゃうよね。映画だけでは(原作読まなければ)気づけなかった。