東京都写真美術館
既に知っている写真、観たこともある写真も、いくつかありました。
まず、順路の最初の方で感じたのは、この写真家は、被写体についてのことをとことん勉強なさってから撮影したんだな、と。
キャプションにも展示解説にも何も書いていない。ただ、被写体の背景について想像力をはたらかせられるか?問われている気がしました。
例えば、琉球王朝の歴史とか、永井荷風の作品とか。青木繁の作品とか。
それから、中国での写真も文化大革命の前のものがいくつもありましたよね。貴重。
フランスのパリの写真。解説にあったけれど、低感度フイルムの特性を知り尽くしている写真だと思いました。
なお、展覧会公式作品集には載っていても展示されていない作品もあるので、要注意(というか残念)ですね。
例えば、長崎の浦上天主堂(鉄川与助による建築、原爆投下後で、かつ、壊されて再建される前のもの)とか。
展示替えもない=会期を分けて後半で展示することもないそうです。